3級だったら、十分可能です。
でも何がなんでも絶対独学、と決めなくても、簿記3級は比較的講座の料金も安く設定されている(その後2級・1級・税理士試験などの見込み客になるから?)ので、自力でテキストの仕訳の解説が理解ができないなら、無理をせずスクールに通うのもよいでしょう。
3級だからといって甘く見てはいけない
簿記検定は、商工会議所の3級検定の中では、たかが3級とはいえ、なかなか難しい部類の試験だと思います。
3級なのに合格率が3割~5割ですからね。ずいぶんと合格率が低い試験です。
独学の人が必ずぶつかる壁
簿記の最初の壁は「借方」「貸方」ですね。。
どっちが借方だか貸方だか意味ワカンネ【゚Д゚】ハァ?! となってしまいがちです。
そして、何日か勉強すると、なんとなくなんだけど「借方」が増えるときはお金が増えるイメージ、「貸方」は負債が増えていくイメージかな?なんて思っていたら、費用が増えるときは「借方」で、収益が増えるときは「貸方」に記載すると来るから、「借方」=お金が増えていくプラスのイメージじゃないんかい!と混乱してきます。
で、結局のところ「借方」「貸方」って何なの?意味わかんないよ(泣)でストレスがたまるのも事実ですが…、私は今現在でも、借方・貸方の意味については今一つよくわからないままです。
というかわからないままでも、簿記の試験では十分対応できますから、あまり深く突っ込まなくてもいいと思います。
(参考:ウィキペディア「複式簿記」の項目では、「簿記初学者にとって借方・貸方という用語は惑わされることが多いが、単純に借方とは「左側」、貸方とは「右側」を意味するにすぎない。(歴史的な語義は失われている。ちなみに借方、貸方という訳語をあてたのも福澤諭吉によるものとされる。)」と記載されている)
仕訳のルールを覚えてしまえばなんとかなる
結局のところは、
借方に記載すべき事項は
・資産の増加
・負債の減少
・純資産の減少
・費用の増加
(・収益の減少)
貸方に記載すべき事項は
・資産の減少
・負債の増加
・純資産の増加
(・費用の減少)
・収益の増加
というルールが決まっていることと、左右の貸借の金額は必ず一致するということを理解したうえで、正しく仕訳ができるかどうかがカギです。
まず仕訳ができないことには、第1問はもちろん、精算表もP/LもB/Sも作れませんから。
良心的なテキストであれば、上記の仕訳ルール図や表が記載されていると思うので、この仕訳ルールをコピーするなりメモ用紙に転記するなりして、慣れるまでは見ながら解いてもいいと思います。
また、問題部分にアンダーラインをひいて、エンピツ書きで「資産の増加」とか「負債の減少」というメモ書きを入れてもいいですね。
勘定科目も、ある程度問題に慣れるまでは「現金(資産)」とか「当座預金(資産)」「売掛金(資産)」「買掛金(負債)」「建物(資産)」「資本金(純資産)」「売上(収益)」「受取手数料(収益)」「支払保険料(費用)」「前払保険料(資産)」「未払家賃(負債)」などのように、()の部分の補足を入れてみると、上記のルールが理解しやすくなると思います。
時間内に解けるようになる練習も必要
簿記の試験は、仕訳や表が正しく「時間内に」作成できることが大切です。
1日目~3日目までは仕訳のルールが今一つよくわからなくても、終版の精算表や財務諸表の作成の練習をしているうちに、なんとなく仕訳のルールがわかってくると思いますよ。
本試験では、いちいち「えーと、売掛金はこれから入金される予定のお金だから資産だな」などと考える時間はありません。だからある程度、機械的にパッと仕訳ができるようになるまで、練習が必要です。
あと、電卓はポケット電卓ではなくて、12桁表示ができる電卓を購入することをお勧めします。また、一本指でキーを叩いていると多分2時間以内に全問解くのは難しいと思うので、テンキーを打つのと同じような感覚で電卓をたたけるよう練習するといいでしょう。
144(H28.11.20)受験者数120,096名 実受験者数94,411名 合格者数42,558名 合格率45.1%
143(H28.6.12)受験者数106,558名 実受験者数83,915名 合格者数28,705名 合格率34.2%
142(H28.2.28)受験者数114,940名 実受験者数89,012名 合格者数23,701名 合格率26.6%
141(H27.11.15)受験者数107,928名 実受験者数84,708名 合格者数22,094名 合格率26.1%
140(H27.6.14)受験者数102,252名 実受験者数79,467名 合格者数41,910名 合格率52.7%
139(H27.2.22)受験者数102,450名 実受験者数79,460名 合格者数42,990名 合格率54.1%
138(H26.11.16)受験者数110,602名 実受験者数86,659名 合格者数33,363名 合格率38.5%
137(H26.6.8)受験者数101,574名 実受験者数78,726名 合格者数37,824名 合格率48.0%
136(H26.2.23)受験者数99,368名 実受験者数75,049名 合格者数30,690名 合格率40.9%
135(H25.11.17)受験者数119,736名 実受験者数93,781名 合格者数45,045名 合格率48.0%
134(H25.6.9)受験者数110,190名 実受験者数85,585名 合格者数29,025名 合格率33.9%
コメント
第150回の3級を受かったので記念に投稿します。
こちらのHPに来る方はほぼ確実に日商3級程度持ってるぜという方でしょうが
参考までに是非・・・
使用教材
パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 テキスト&問題集 第3版(よせだ あつこ著)
私は本で勉強しましたが、amazonではキンドル版も売ってます(少し安い)。
そして、ユーチューブでの説明動画があるので理解も容易です。
ユーチューブを5週くらい回せば試験の論点となるところの仕訳は理解できると思うのでお勧めします。
但し、よせだ氏の著書は2級までしかないのでさらに上を行くことを考えている方は
最初から別のシリーズを私用したほうがよいかも・・・
>神狩屋さん
3級合格おめでとうございます。
日商簿記3級にまだ合格していない人は意外と?多いですよ。
(もちろん持っていらっしゃる方、結構昔に合格したな…っていう方も多いです。歴史の古い試験なので)
パブロフ流もなかなか評判がよさそうですね。
私が受験生のときはパブロフ流はまだ売ってなかったような気がします。
ネットスクールのパタ解きはあったと思うけど…
今はYoutubeでも解説動画がいろいろ充実しているので、独学でもやりようによっては、3級・2級は十分合格できると思います。