昨日は、日本大学商学部(祖師ヶ谷大蔵)にて、日商簿記1級を受けてきました。
実に5年ぶりのリベンジ合戦です。
ほら前回(4年前)は直前でバックレちゃったからさ(爆)
それにしても朝9時集合はやっぱり早い。
今回は、小田急線じゃなくてバスで日大に行ったんですけど、朝早いお陰か道が混雑していなくて、スムーズに到着できました。
「1級」と名のつく試験の中では、日商簿記1級は受験者がかなり多い方だと思います。
教室内も、20代~50代までの年齢層が満遍なくいるという感じでした。
同じ1級でも、漢検1級とは年齢層も受験者数もまるで違いますw
あっちの1級は半分以上が60歳以上&ひっそり感がただよっていたからな~。
前半:商業簿記・会計学
1級の前半戦は商業簿記・会計学の2科目です。
90分で2科目をときます。
ちなみに日商簿記は、集合時間=試験開始時刻ではありません。
集合時間になったら試験の説明→問題・解答用紙の配布→氏名の記入が完了したところで、試験スタートとなります。
なので、教室によって微妙にスタート時刻が異なっています。
商業簿記は、損益計算書と、財務諸表の一部
会計学は、理論・オプション取引・事業譲渡(連結)が出題されました。
受託受注のソフトウエアを工事進行基準で計算すんのかい!
なんかソフトウェア仮勘定の計算が面倒くさかったです。
工事会計そのものは、過去に出題実績があるものの、会計学で計算問題として出題されることが多かったので、「うわ~そうきたかー!」って思いました。
でも過去の問題をしっかりアレンジしてくるのも日商クオリティー(笑)
あと、将来減算一時差異(繰延税金資産)の計算も少し面倒くさかった…。
時間が足りなくて、計算の途中で時間切れになってしまいましたorz
で、問題は商業簿記じゃなくて、会計学なんだよな…。
理論の穴埋め記述はまぁまぁ書けたからよし。
計算問題が、よりによってオプション取引(デリバティブ取引)と事業譲渡かよっていう…。
どっちも苦手なんだよね…orz
特に、オプションの時間的価値ってなんだよ意味わかんねーよどうやって計算するんだよって悶絶しちゃった。
ただのオプション資産の仕訳問題ならよかったんだろうけど、そんな単純な問題はわざわざ会計学で出さないよな。
第3問の事業譲渡の方は、過去問題集に似たような問題があったので(会計学じゃなくて商業簿記の方だけど)、全くわからんってことはなかったけど、やっぱり苦手なのか解ききれなかったです。
これ、どうやって計算するんだっけ??みたいな感じで、ものすごく気持ち悪かったですね。
過去に類似出題があったなら、尚更最後までキッチリ解けるようにしとけよ!って自分にツッコミたくなりました。
ものすごく勿体無い得点ロスになってしまった!
商業簿記・会計学の解答用紙を回収し終えてから15分の休憩をはさみ、後半戦に入ります。
後半:工業簿記・原価計算
後半は工業簿記・原価計算の2科目です。
こちらも試験時間は90分です。
今回は、工業簿記は部門別計算(相互配賦・連立方程式配賦)・総合原価計算と理論
原価計算は、活動基準原価計算・マークアップ率・標準原価計算(製造間接費差異の計算)が出題されました。
工業簿記の方は、理論は多分大丈夫だと思います(多分ね)
ただ連立方程式配賦法の、問題文で提示されている計算式の意味がわからなくて、ここでフリーズしてしまいました。
あーでもない、こうでもないと解いているうちに時間切れになってしまい、この3問は空欄のまま提出することに。
第1問目の活動基準原価計算の方はスムーズに解けたけど、第3問目の問題の意味がわからなくてちょっと悩みました。
チョコ・ロスって一体なんだろ??初めて聞く言葉に戸惑う私。
勿論、落ち着いて問題文を丁寧に読んでいけば解けたとは思うんですけど、試験中はテンパっていたので、結局勘違いしたまま計算しちゃったような気がしますorz
あ~あ、なんて勿体無い。
結局、試験が終わったのは12:40過ぎ。
実に約3時間40分にわたる、長き戦いであった(何を大げさなwww)
試験後の感触と敗戦の弁
さて、今回の1級はほぼ間違いなく不合格です。
残念!
(※90分フルに問題を解いていたので、試験問題に解答メモを残すことができませんでした…)
ただ、過去2回の日商1級試験では、前半・後半ともに90分の試験時間を持て余してしまうくらい、問題が全然解けなかったんですね。
とにかく知識がなさすぎて問題文の意味が読み取れない、粘ろうにもこれ以上考えられないって感じで、半分くらい空欄を残したまま答案を提出していたんです。
1回目の試験なんて、全然問題が解けなくて、工業簿記の途中で退室しちゃったくらいですからね(笑)
それが、今回の試験では、どちらの科目も90分フルに使って試験問題に喰らいつけるようになりました。
どうにか解答欄の8~9割を埋められるようになった(それが合ってるかどうかは別の話ですよ!序盤で計算ミスをして、芋づる式に大量失点している可能性もありますからね)。
合格点にはまだ届かないけれど、「90分フルに使って問題と向き合える(考える)力がついた」という点については、半年間の勉強の成果ということにしときます。
次の試験に向けての課題は、「苦手分野の穴を埋める」ですね。
今回は過去問題集は一通り解いて、解説を理解する段階までは進んだものの、苦手問題を克服するところは道半ばで不安を抱えていたことが敗因でした。
個別の仕訳や計算問題に対する不安があると自分の回答に自信が持てず、ちょっと変わった問題が出ると途端に動揺してしまい、パニックから問題文の意味が正しく読みとれなくなってしまったり、解けるはずの問題で計算ミスをしたりするからです。
苦手を苦手のまま放置しているうちは絶対に合格点に届かないと思うので、次の試験までに、苦手な分野(割賦販売、デリバティブ取引、剰余金の配当、事業譲渡、包括利益など)で知識の穴になっている箇所はキッチリと埋めておきたいと思います。
というわけで、また11月の試験にむけて仕切り直しです。
(7月は別の試験を2個入れてるので、7月下旬から再開予定です)
トータルの感触は、全経簿記上級3回目の時と似た感じだったので、これが4回目(次回)の受験での合格フラグになってくれるといいんですけどね(笑)
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コメント
試験お疲れ様でした。
簿記の試験に限ったことではないですが、1級試験のハードルは高いですね。
私は3級試験ですら、力不足であるのを痛感したのと、別の試験との兼ね合いから
6月11日の試験は、断念しました。
まずは、初級試験等から臨みます。
MTさん
覚えることが2級の3~4倍あるし、試験時間も3時間で長いので、一回分の過去問を解ききるのも結構大変なんですよね。
3級、初級どちらでもいいから、とりあえずチャレンジなさってはいかがですか?
>3級、初級どちらでもいいから、とりあえずチャレンジなさってはいかがですか?
その予定です。
実は、札幌商工会議所で『初級試験対策講座』を開催していたため、申し込んでしまいました。ですので、その日程に合わせて受験することになるかと思います。
また、主催者が日本商工会議所ではありませんが、今年から名称変更された7月9日の試験にも、試験申込を済ませてあります。
(日本商工会議所が主催する簿記の試験は、他の試験日程と重複したためです)
まずは、6月18日の『語彙・読解力検定試験』(準2級+2級)に集中します。
特に、2級試験は、思ったよりも相当厄介で、
「新聞語彙+読解力」の合格基準が、準2級試験より跳ね上がってますので。
>MTさん
語彙・読解力検定の準2級・2級、頑張ってください。
今年から名称変更された7月9日の試験…
全経簿記旧4級の基礎簿記会計ですかね?
miwaさん、はじめまして。
いつも拝見させて頂いております。
私も日商簿記1級受験してきました。実は通算で5回目の受験となります。
かれこれ連続で5回目の受験なので、もう今回は行ける!と相当自信はあったのですが・・・
やはり、初見の問題やケアレスミスなどもしてしまい、今回も厳しそうです(涙)
しかしながら、簿記の勉強自体は面白いので、モチベーションが続く限り今後も合格するまでは
受験しようと思っております。工業簿記はおそらく、階梯式配賦法ではなくて、連立方程式法でしたね。あの計算のやつは。自分も出来ませんでした。連立方程式法の解き方はマスターしていたのですが、あのような形で出題されると頭が真っ白になってしまいます。悔しい。
私も次の11月試験まで間がありますので、9月にビジネス会計2級と10月に全経の消費税1級と所得税1級を受験予定でございます。(法人税1級と計算実務1級は取得済み)
今日、本屋行ったら、公式のビジネス会計2級のテキストが売っていたので、別の本の購入で本屋へ行ったのですが、思わず購入してしまいました。
miwaさんは既に全経上級も合格されていますし、あの超難関の漢検1級も突破されている方なので、ぜひ日商簿記1級も突破して頂きたいと願っております。
いつも見ているブログの管理人の方が自分と同じ試験を勉強していると思うと、自分も頑張ろうと思う事が出来ます。お互い合格出来る事を願っております。
ファントムさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
あ、そうでしたね。工業簿記は階梯じゃなくて、連立方程式ですよねwww
ご指摘ありがとうございます。本文は訂正しました。
うわーん、ここでもミスしちゃった…orz
簿記1級は水物っぽいところもあるので、なかなか難しいですね。
せっかく勉強したところが出なくて、逆に手薄になってるところが出たりするし。
漢検1級もかなり大変だったけど、簿記は違うベクトルで大変だなぁとつくづく感じています。
次こそは合格点に届くよう、しっかりやりたいもんです。
1級受験お疲れ様でした。
1級の過去問を書店でちらっと拝見すると、あのボリュームの多さと会計専門用語の多さに圧倒され、他の試験を一切受けずにきちんとやり通せるぐらいの”根気”は必要だなと思いました。その上にある公認会計士や税理士試験を受けてみようと思う「野望」も「無謀」に変わってしまって、気づいたら手が汗だらけになってました。(笑)
やはり、受験しようと思うmiwa先輩には敬服いたします。
簿記検定は、最初でつまずいても、きちんと不足分を補えば次回は合格できますので、是非、めげずに頑張ってください。
ちなみに私は、今年後半は主に危険物取扱者乙種全類行けるか試してみるつもりでいます。
>88_73さん
簿記はやるべきことをちゃんとやれば合格点がとれるのはわかっているのですが、他の試験と比べると勉強が面倒くさいのがネックですね。
隙間時間での勉強がしづらい試験というか、机にむかって勉強する時間を一定数確保することが、社会人にとっての難関だったりします。
危険物は乙種6種類制覇なら普通にイケると思いますよ。
甲種までやるとしたら、免状発行のタイミングも考慮しないといけない(甲種受験申請時点で乙種3・4・5・6類か1・3・4・5類の免状が必要)ですが、うまくやれば甲種まで狙えるかもしれません。
miwa先輩、おはようございます。
日商簿記検定1級お疲れ様でした。商工会議所の検定は、日商に限らず、東商や大商も、1級となると難しいですね。商工会議所のプライドを感じます。(だから評価も高いのでしょうが・・・)私はビジネス会計やメンヘルで苦しんでいます。
チョコ・ロスは、チョコ停ロス(チョコ停・空転ロス)のことですかね。ちょこちょこ、チョコッと機械が停止してしまうことによるロス。しかし、何でも略せばいいというものではないですよね。
さて、先週銀業の法務3級と第1回目の事業性評価3級受験してきました。自己採点では法務64点で足切りもなさそう、事業性評価は74点。法務が三度目のチャレンジなので法務しか勉強しなかったのですが、事業性評価は問題文の言い回しなどからある程度解答を導き出せるかなと思いました。第1回目だからかもしれませんが。
銀業は、今後、証券、金融経済、金融商品、保険販売、年金アド各3級あたりを早く何とかして、信託、外為、デリバティブ、営業店管理という私にとって未知の世界に飛び込みたいところです。
>損保ジャムパンさん
>チョコ・ロスは、チョコ停ロス(チョコ停・空転ロス)のことですかね。ちょこちょこ、チョコッと機械が停止してしまうことによるロス。
そうです。そのことです。まぁ言われてみればその名のとおりなんですが、初めてみる名称に戸惑ったんですよね。
日商簿記1級は毎回どこかに新しい論点を混ぜてくるので、油断ならないです(そこでの得点が期待できない以上、せめて過去に出題実績のある論点は確実にできるようにしておかないと合格できないから)
法務3級と事業性評価3級はどちらも合格見込みですね。
おめでとうございます。
事業性評価はわかりませんが、今回の法務3級は融資が難しかったという話を小耳に挟みましたので、法務3級の合格率は下がるんじゃないでしょうか。
難関試験お疲れ様でした
漢検1級の時みたいに逆転合格も
あるように思いますが・・・
私は電気保全の練習が、やっと
出来る状態になりました
しかしまだ、準備が全て完了したわけでは
ありません(・・;)
準備段階でどれだけ、エネルギー使うんだ??お金も時間も!!すでに40万円くらい使ってますwww
実技試験は電工2種以来なんで
少々不安ですが頑張ります(消防設備みたいな名前だけ実技はありましたが)
実技試験の方が、面白いんですけどね
それと1月に受験し、3月に合格発表が
あった、設備診断1級の合格証書
ようやく届きました
>りゅうさん
一応解答欄は9割近く埋められたんですが、簿記は問題の答えを次の問題に利用して計算する問題が多いので、最初で躓いてしまうと、後半の問題の答えも連鎖的に間違えることが多いんですよね…。
なので、今回はさすがに合格の期待はできないですorz
まぁ漢検1級のような逆転劇は、数年に1度あれば十分ですよ(笑)
電気保全は電気工事士と同様に実技試験があるんですね。
40万とは随分高額な投資!それは是非合格できるといいですね。
試験お疲れ様です!miwaさんでも食らいつくレベルの試験だとさすが1級って感じですね
工担の試験終わったんで、オレもなんか試験入れないと(笑)
ピタヤさん
一筋縄でいかないのが1級クオリティ
工事担任者お疲れ様です。