「この試験に絶対合格するぞ!」という動機や熱意は、ないよりはあったほうがいいです。
だけど、いくら意識が高くて立派な動機があったとしても、実際の行動(合格点をとるための戦略と勉強)が伴っていなければ、難関資格試験には合格できないのもまた事実です。
逆に、意識が低くても、動機が不純でも、結果的に本試験で点数を取るための勉強がちゃんとできていれば、難関資格試験に合格できます。
というのは、日本の資格試験のほとんどは、あくまで「提出された解答用紙の答え」のみによって、合否判定がなされるからです。
もしこれが高校や大学の推薦・AO入試であれば、志望動機や熱意、意欲をアピールするとか、課外活動の実績が評価されるなど、学力点以外の要素でも合格できることもあるでしょう。
(自分だって大学に入った時はそうだったしね…附属上がりでも、ある程度の評定平均値がないと希望の学科には進めなかったので、定期テストだけはなんとかいい点数を確保しようと頑張っていたのはある。)
だけど、日本で行われているペーパーテストの資格試験には、受験の動機や意欲点、内申点の加点or減点はありません。
よしんば面接試験・実技試験がある試験ならば、情熱や意欲、態度なども加点要素になることはあります。
面接官だって人の子ですから、熱心さや誠実さが伝われば、多少は採点に色を付けてくれることもあるかもしれません。
でも、その面接(実技)試験を受けるためには、まずは筆記試験で一定の点数(合格点)を取る必要があるはずです。
一次試験がいきなり面接試験ということはまずありえないだろうし、面接試験で最初のスクリーニングをするような資格試験は、おそらく日本中どこを探してもないと思います。
少なくとも私は聞いたことがありません。あったら教えていただきたい。
繰り返しますが、この資格がほしいと思う強い動機・崇高な動機は、ないよりもあるに越したことはないのです。
「面倒くさい」とか「辛い」「もうやりたくない」というマイナスの気持ちが強くなった時、「でも…せっかくここまで頑張ってきたんだからもうちょっと頑張ってみようかな」というストッパーとして作用してくれるからです。
だけど、やる気や動機などのハートの強さ「だけ」では、とりわけ長期戦になりやすい難関資格試験の勉強は乗り切れないのもまた事実。
短期の勉強で取れる資格だったら、当初の高いモチベーションを維持したまま、勢いで本試験まで突っ走ることもできますが、長丁場の難関資格になると、かなりの人が途中で息切れしてリタイアしてしまうのです。
動機の強さや情熱だけでは長期間の努力はできないのが普通です。
熱いハートと、クールな勉強の積み重ね・合格点を取るための戦略。
難関試験の合格には、この両輪を併せ持つことが、勉強の継続に必要ではないかと思っています。
コメント
おはようございます。
おっしゃる通りですね。
私の場合、中級クラスの試験ですら、
ギリギリ合格になることが多いので、
必要に迫られない限り、上級クラスの試験の受験は見送っています。
その方がモチベーションが保てますので。
ところで、今年は諸事情により見送りましたが、
『総合旅行業務取扱管理者試験』は、難関資格と化したようです。
また、『北海道フードマイスター試験』も、
他の難関資格試験と比較すると合格率は高いものの、
「道内のご当地検定の中では一番難しい」とか、
「独学で合格するのは困難」と言われています。
かく言う私は、来年2月に受験する予定です。
MTさん
中堅クラスまでの試験だったら、勢いで合格ラインに滑り込めるけど、
難関資格になると求められる勉強量が多くなります。
勢いだけでどうにかしようとしてはいけないし、そもそも短期的な
勢いを長期間維持することも難しいので、計画的にコツコツと
やるべきことをやりきる能力が必要だと思っています。
総合旅行は合格ラインが6割固定ですし、試験範囲の広さの割に問題数が少ないので、年度によって合格率の差(当たりはずれ)は大きいでしょうね。
科目免除の区分によって難易度の変わる試験ですが、4科目受験の人の合格率は昔から、そこそこ「難関」な試験の部類に入ると思いますよ。