今日は、日本書道専門学校(目黒)にて、毛筆書写技能検定3級を受験してきました。
自分としては、青物横丁よりも目黒の方が若干交通費が安い&アクセスがよいので、日本書道専門学校の方をチョイスしました。
(ちなみにこの会場は、5月上旬の時点で、申し込み定員がいっぱいになってしまったそうです。)
毛筆3級の試験内容
毛筆3級のレベルは「中学生・高校生程度:毛筆書写一般の技術及び知識をもって書くことができる。」です。
2018年1月に毛筆4級を受けたときは、3・4・5級の教室は小中高校生ばかりで、ものすごーーく肩身が狭かった。。。_| ̄|○
大人は3級の列に二人くらいいたかな?って感じで、中学生か高校生ばっかりでした。
今回は2・3・4・5級の受験生が同じ部屋でしたが、左側の2級ゾーンは、社会人と日本書道専門学校の学生さんが数名ほど。真ん中の3級ゾーンが自分を入れて約15人くらいで、中高大学生が多い。
明らかに社会人だろうなと思われる人は、私を入れて2〜3人くらいだったかな。
右側の4級・5級ゾーンは、殆どが小中学生だと思われます。
保護者の方が「ホラここがあなたの席よ」的に付き添っていました(微笑ましい)。
3級以上の一般会場の受験生は、受験票に写真(3×2.4)をはる&本人確認書類を提示しなくてはいけないようだ…。
前日に受験票をよく見たら「え?写真要るの!?」って思ったよwww
(でも実際には、帰り際に受験番号が正しく書かれているかの確認をしただけだったという。一体何のために写真を貼る必要があったのだろうかw)
毛筆書写技能検定は午後1時から説明、問題用紙などの配布がスタート(午前は硬筆書写技能検定が行われています)。
3級は、80分以内で、6枚の毛筆課題(半紙)と、理論問題4問を解きます。
3級では、半紙は12枚支給されるので、1つの課題につき2枚ずつ使えますが、必ずしも2枚ずつの配分でなくてもいいみたいです。
(実際、提出しないほうの半紙を、別の課題の練習用に回している人もいました)。
ただし、各課題につき1枚は必ず提出しなければいけません。
なお、半紙には名前は書きません。
半紙表の左下に、会場コードと受験番号を、鉛筆orボールペンで記入するだけです。
(試験開始前、マークシートに氏名や生年月日を記入するときに、書く時間が与えられます)
以前までは罫線つきの下敷きは利用できませんでしたが、今年度より下敷きは無地のものという限定がなくなりました。
また、半紙を折って折り目を付けるのもOKです。
問題用紙は回収されますが、提出しなかった半紙は持って帰れるので、今回は持って帰ってきた半紙をupしたいと思います。
(実際提出したほうは、これよりも若干?よい出来です)
第1問・漢字4字(楷書)
半紙に漢字4文字を、楷書体で書きます。
4級では漢字2文字だったのが、4文字に増えます。
第2問・漢字4字(行書)
第1問と同じ漢字4文字を、行書体で書きます。
これは3級から新規に加わる課題です。
※この持って帰ってきたほうは明らかに「能」の字が微妙すぎますね_| ̄|○
第3問・平仮名4字を書く
4級ではひらがな3文字だったのが、4文字に増えます。
第4問・片仮名4字を書く
4級ではカタカナ3文字だったのが、4文字に増えます。
ちなみに提出したほうはそうでもないのですが、これはちょっと左右の高さが揃ってないですね(だからボツにしたのだが)
オの横棒を引いたときに、「しまった!」と思いましたもんw
第5問・漢字仮名交じり文約20字を書く
3級から新規に加わる課題です。
これは、半紙に3行にわけて、体裁よく書きます。
漢字は行書指定、仮名は行書or楷書の指定はありませんが、連綿で書かないことという注意書きがあります。
問題文とは字配りが違っていてもよいそうですが、書き漏らしとか間違いがあったら嫌なので、字配り通りに書きました。
第6問・掲示文(2行)
4級では1行(半紙を縦半分に折って右側のみに書く)でしたが、3級では2行にわけて書きます。
楷書・行書等の指定はありませんが、掲示文ということを考慮すると、楷書or楷書に近い行書が求められます。
私は第5問と同じ7号サイズの筆で書きましたけど、この課題は受験生によって字の大きさや筆の太さに個人差がありそうです。
体裁よく二行に収まっていれば、何号の筆を使っても問題はないのでしょうが。
4級の時もそうでしたけど、3級の実技課題では、いわゆる「お手本」は一切ありません。
理論と同じ問題用紙に、各課題文(単語)が明朝体で書いてあるだけです(こんな感じ)↓
なので、すべて「自運(書道で、自分の創意でもって自由に筆を運ぶこと)」で書きます。
そういえば、2018年1月に品川エトワール女子校会場で受験したときは、書き終わった半紙を置いておくための新聞紙も一緒に支給されましたが、今回は新聞紙の支給はありませんでした。
(私は提出しなかった方の半紙を持ち帰る用として、一応2~3枚ほど古新聞を持っていきましたが、持っていって良かったです)
これは推測ですが、今回の試験会場は、長机をひとりに充てがわれたので、横のスペースに書き終えた半紙を置けましたが、エトワール会場は、学校によくあるタイプの一人用学習机なので、机の上に半紙類を置くスペースがない(床に置かざるを得ない)から、新聞紙の支給があったのでしょう。
理論問題は
第7問:漢字の部分の名称(15個の語群から正しいものを選ぶ 10問)
第8問:常用漢字の楷書の筆順(○×問題、楷書のみ10問)
第9問:草書を文中で読む(20個の語群から正しい熟語を選ぶ 10問)
第10問:誤字訂正(○×問題 20問)
理論問題は、硬筆書写検定3級とほぼ同じレベルのものが出題されます。
草書はぶっちゃけ単体では読めないものが3つくらいありましたが、文脈と語群から推測したらどうにか解けました。硬筆の準2級を受けた時に勉強したはずなんだけどなぁ〜w
ただ、2018年度より、理論問題は記述式がマークシート形式に変わったことから、楷書の筆順と誤字訂正は○×形式、漢字の部分の名称と草書問題は語群から該当する答えを選ぶ形式に変わりました。
毛筆では、硬筆の第1問で出題されている「早書き」問題はありませんので、理論・実技にかかわらず、どの課題から取り組んでも構いません。
私はまずは理論を10分ですべて解いて(見直し含む)、残りの70分で12枚の課題を書きました。
実技は、私は第1問目(漢字の楷書4文字)から順番に書きましたが、人によっては後半の問題から取り組んでいる方もいるようでした。
最初は、「80分で理論と半紙12枚って時間足りるかなぁ?」と思ったけど、半紙を12枚すべて書き終えた時点で30分ほど余ってしまいましたw
でもよく考えてみれば、四文字の課題が4つと、細筆を使う課題が2つ。
普段月例課題で書いている課題よりも文字数や画数が少ないし、先生からフィードバックがあるわけでもないのだから、単に12枚書くだけだったら70分あれば十分足りるんですよね。
理論は多分問題なく合格点が取れていると思うので、あとは実技で合格点がクリアできているかどうかがポイントになりそうです。
細筆は、書道教室では私はあまり練習していない(楷書→行書→条幅→隷書をこなすのが精一杯で、仮名の練習時間が殆どとれていない)こともあってか、まだ扱いに慣れていないんですよね。
だから第5問と第6問は正直あまりいい出来ではないと思います。
とはいえ、3級の合格率は70%前後はあるので、よっぽど変なミスをしていない限りはおそらく大丈夫かなぁとは思うんですけど…どうだろう!?
結果は約3週間弱で来ます(多分)
まぁ実技がダメだとしても、理論だけは部分合格してる…はず。
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