2017年に私が書道教室に通いはじめた時、先生に「これまで、小中学校の授業でしか習字をやったことがないんですけど、私の年齢(当時37歳)から書道を習い始めるのってぶっちゃけ遅くないですか?」と聞いてみました。
すると「37歳なんて書道界では全然若い方だよ。60歳ちょいの私だって若いって言われるくらいなんだから。40歳過ぎてから始めて師範になった人もいるんだし、全然遅くないよ!」とアッサリ言われました。
それで、「40歳過ぎから始めて師範になった人もいるなら、自分にもできるかもしれない。だったら頑張って練習してみよう!目指せ師範!」と思ったんです。
でもそれは習い始め当時の私の年齢が37歳だったからこそ「師範まで20年かかったとしてもまだ57歳、還暦にもなっていないじゃないか!」とモチベーションに火がついたのはあると思います。これがもし習い始めの年齢が60歳だったらどう感じるだろうか?を考えると、37歳の時と同じようには考えられなかったんじゃないかな、と。
今の60歳の人は見た目も気持ちも全然若いとは思いますけど、20歳の人にとっての20年後、40歳の人にとっての20年後、60歳の人にとっての20年後は、同じ20年でも意味が全く違う。
師範到達までにどんなに頑張っても制度上20年・30年かかるとなったら、特に50歳や60歳くらいから書道を習い始めた人(子育てや会社勤めが終わって、ようやく自分の趣味の時間が持てるようになった人)にとっては、「やっぱり私には無理かなぁ」「今更習い始めても遅いんじゃないか」など、せっかくのやる気が萎えてしまいそうです。
でも文部科学省後援の「毛筆書写技能検定1級」だったら、練習次第で、習い始めから数年で1級に合格することは十分可能です。(実際、管理人は書道を習い初めてから丸6年で1級に合格しました。)
もちろん、書道教室に週1ペースで通って、そこでの月例課題をこなしているだけで自然と1級合格の力が身につく…ということではなく、試験の傾向に沿った対策と練習を積み上げるのが必要なのはいうまでもないです。
ただここで大事なポイントは、「試験の制度上、初心者からスタートして数年で1級に到達できる可能性は十分にある」ということです。もちろん実際に合格できるかどうかは別として、自分の努力次第で「数年で1級に合格できる可能性がある」というのは「長すぎず短すぎず、ちょうどよい練習期間」と言えるのではないでしょうか。
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