毛筆書写技能検定1級 使用したテキスト・字典・過去問・道具類まとめ

使用テキスト類
・平成29年度版 毛筆書写技能検定の問題と手引き

・2019年版 毛筆書写技能検定の問題と手引き(楽天kobo版)

毛筆書写検定ガイド1級・2級(日本習字普及協会)

高等学校 書 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(光村図書)

美しい毛筆の書き方(二玄社)

臨書で学ぶ古典の美(日本習字普及協会)

使用した字典類
五体字類

常用漢字書き方字典(二玄社)

テキストと字典については、毛筆準1級・硬筆1級で使用していたものをそのまま使いました(特に買い足したものはないです。)

収集した毛筆1級過去問題
第1回~第7回過去問題(※昭和49年第1回~昭和52年第1回 国会図書館にて「書道検定の手びき」の複写請求)

昭和53年~平成3年第1回・第2回(※国会図書館にて、平成4年以前の「書道検定の手びき」より、問題の載っているページを複写請求)
平成18年~平成24年第1回・第2回・第3回(※国会図書館にて平成21年・24年・25年の「毛筆書写検定の手びき」を複写請求)
平成26年~平成28年第1回・第2回・第3回(平成29年度版の「毛筆書写検定の手びき」 )
平成29年・平成30年第1回・第2回・第3回(2019年度版の手引きと問題集掲載)
令和2年・3年・4年第1回・第2回・第3回(書写技能検定協会より原寸大の過去問を購入。準1級受験時点でR2・3年度の1級過去問は購入していた。)

欲を言えば、令和1年、平成25年、平成17年~平成4年の1級過去問も欲しかったのだが、国会図書館にはその年度の過去問を収録した手びきが置いてなくて、メルカリやヤフオクなどをマメにチェックするほどの暇もなく断念。

(メルカリではたまーに古い「手びき」が出品されていることもあるけど、私が思い出したようにメルカリをチェックした時には、いつもSOLD OUTになっているのであった)

年度の抜けはあるけど、手持ちの過去問がこれだけあれば、出題傾向の分析には十分だろう…と妥協しましたw

古典・古筆の法帖

礼器碑

張猛龍碑

九成宮醴泉銘

雁塔聖教序

祭姪文稿・祭伯文稿・争坐位文稿

龍門二十品(上)

高貞碑

曹全碑

顔氏家廟碑

乙瑛碑

温泉銘・晋祠銘

風信帖

鄭義下碑(鄭文公下碑)

集字聖教序

書譜

真草千字文

十七帖

粘葉本和漢朗詠集上下巻

関戸本古今集

高野切第一種

高野切第三種

伊予切

最初は「手びきと問題集」に載ってる図版と、過去問の図版だけでいいかなと思ったけど、結局は1級の過去問で複数回出題されてる古典の法帖は全部買ってしまった(笑)

仮名の関戸本古今集・高野切第一種・高野切第三種は2度ほど全臨しましたが、漢字は法帖全てを全臨する余裕がないですし、そこまでする必要もないと判断したので、印刷がある程度明瞭な箇所で、言葉の区切りのよい4文字や6文字などを抜粋して臨書するにとどめました。

(※「書の古典シリーズ」の巻末には、臨書作品制作の参考ページがあるので、そこを参考にしました。書譜・真草千字文・十七帖・曹全碑は国会図書館で書の古典シリーズの巻末ページを複写してもらっています。書の古典シリーズがない法帖については、釈文を参考に、4文字ずつを抜粋して練習しました。)

本試験の漢字臨書・仮名臨書は、元の字がわからないほど印刷が不明瞭な箇所はまず出題されません。ある程度読みやすい箇所から出ます。また、文章や単語の区切りが不自然な出題もちょっと考えにくいです。

十七帖・書譜・真草千字文は割と早い段階で二玄社の中国法書選シリーズを買っていたのですが、漢字系の臨書テキストをこれから買うのであれば、天来書院の「書の古典シリーズ」がおすすめです。書の古典シリーズにないものは「テキストシリーズ」や二玄社のテキストを買うのが良いでしょう。

仮名については、二玄社の日本名筆選一択です。印刷が綺麗で見やすいし、釈文にも変体仮名の漢字がちゃんと書いてあるからです。

<使用した筆・試験当日持ち込んだ道具類>

※試験当日の持っていくものリスト用にメモしたやつを転載

・宝研堂「博楽」(第1問:5〜6号サイズ相当の中筆)

・実用小筆「書苑」(第2問漢字かな交じり文用)

・文明堂「白鳳」大(第3問用)

・宝研堂「選毫圓健」(第4問仮名臨書用)

・文明堂「白鳳」特大(第5問・漢字14字条幅用)
・宝研堂「大号選毫圓健」(第6問賞状用)

・半紙用下敷き
・条幅用毛氈

・墨池

・細字&仮名用硯(

・墨汁「書仙」

・仮名用の固形墨

・水さし&水(仮名の墨を磨る用、条幅用墨の濃さを調整する用)

・文鎮 長1本(実技全課題共通)、短1本(条幅用)

・赤マーカー(第5問条幅、第6問賞状)

・定規 長1本・短1本(第5問条幅用、第6問賞状)

・鉛筆&鉛筆削り(第6問賞状、理論回答用)

・消しゴム(第6問賞状、理論回答用)

・ボールペン(半紙に会場コードと受験番号を書く用)

・新聞紙(書いた作品を置いておく用)

・雑巾・タオル(硯置き場&万が一どこかを汚した時用に)

・ポケットティッシュ(書き終えた後の墨を吸収させる用)

最初は、条幅は磨った墨で書こう(前日に家で墨すり機で磨っておいて、それをペットボトルに入れて持っていこう)と考えていましたが、試験本番で支給される画仙紙は2枚だけだし、試験時間も限られているので墨の濃さの調整をする余裕があまりなさそう。それに墨を使うとなると、墨用の硯も別途用意しないとダメなんだよな…と思ったため、墨汁で作品を書くことにしました。

あと全員にとって必須というわけではありませんが、乾燥・蒸発防止のためにサランラップも持っていけばよかったかなと思いました。

というのは、試験の開始前に仮名用の墨を磨ったはいいけど、実際に仮名課題に取り組むまでの間に墨が濃い感じになってしまっていたからです。

(※条幅は墨汁で代用することにしたが、仮名は墨汁よりも磨った墨の方が書きやすいし、少量の墨しか使用しないので試験直前に磨っても十分間に合うから)

<★毛筆書写技能検定1級対策>
<準備・工夫>
毛筆書写技能検定1級 使用したテキスト・字典・過去問・道具類まとめ
毛筆書写技能検定1級に一発で合格するために行った事前準備と工夫
毛筆書写技能検定1級対策(準備編)~過去問を出来るだけ多くかき集める(主に国会図書館で)
【毛筆書写技能検定1級・準1級対策】筆を持たなくてもできる練習は意外とある
毛筆書写技能検定1級に一発で合格するコツ①~理論は10分以内に完答できるレベルまでやり込む
毛筆書写技能検定1級に一発で合格するコツ②~「賞状」を1枚25分以内で書けるようにする
【硬筆・毛筆書写検定】苦手な科目でも評価4をもらうコツ
<各問題ごとの対策>
毛筆書写技能検定1級 第1問(楷行草三体)対策~第5問Bも参考にする。草書体のインプットはペン書きで練習する。中筆を何本か試してみる。
毛筆書写技能検定1級第2問(漢字かな交じり文)行書に調和した平仮名の練習を重点的に行おう
毛筆書写技能検定1級第3問・漢字の臨書対策~形臨に重点を置いて練習する。
毛筆書写技能検定1級第3問 楷行草三体よりも臨書の練習に力を入れていた理由
毛筆書写技能検定1級 第4問かな臨書対策~高野切第一種・第三種、関戸本古今集の3冊を重点的に練習する
毛筆書写技能検定1級・第5問条幅対策(漢字14字)~五体字類で集字する、「変化」を意識する
毛筆書写技能検定1級・第6問賞状対策 レイアウトの組み方に慣れる・字はある程度大きく太く書くと重厚感が表現できる
毛筆書写技能検定1級:賞状の失敗例と合格点が取れる答案の比較
毛筆書写技能検定1級第8問A・草書読み問題対策~書譜・十七帖・真草千字文の臨書をする、硬筆準1級の過去問を参考にする。
毛筆書写技能検定1級・第9問A書道用語対策~「手引き」の書道用語は一通り押さえておく、単語カードは敢えて手書きで作る。
毛筆書写技能検定1級第9問B(書道史):時系列で覚える・作者ごとに覚える、漢字で作者名を書く練習をする
硬筆書写技能検定1級:第10問B(歴史的仮名遣い)対策〜中学生・高校生用の古文の参考書を読む、過去問で誤りパターンを覚える

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