毛筆書写技能検定1級・第9問A書道用語対策~「手引き」の書道用語は一通り押さえておく、単語カードは敢えて手書きで作る。

毛筆書写1級の理論(第9問A)では、書道用語について60字以内で説明(記述)する問題が出題されます。

毛筆1級の過去問を分析したところ、「手びきと問題集」に載っている書道用語が簡潔に説明できるようになれば十分、と判断しました。

なので、まずは手持ちの1級の過去問と回答をexcelに打ち込む→出題頻度が多い順番にソートする→単語カードに直筆でまとめました。
また、出題実績がない用語については「手びき」の説明を転記しています。

単語カードにしたのは、通勤途中の電車内でも読みやすい&バッグからサッと取り出しやすいサイズ・重さにしたかったから。
またメモ帳やノートではなく単語カードなのは、覚えてない用語と頻出用語は前の方に、覚えた用語は後ろの方に移動ができるからです。

カードの表には用語と読み方、出題年度・回、裏に用語の説明を書きます。

「excelでリストを作っているなら、差し込み印刷にすればよくない?」って言われそうだけど、今回の単語カードは敢えて手書きにしました。

覚える用語の個数がそれほど多くないこと(出題実績のない用語も含め、全部で100個もないです)。
それに試験では、縦書き且つ自筆で回答を書くので、excelの横書き&ゴシック体よりも、同じ縦書き形式で自分の字でインプットする方が、記憶の取り出しがスムーズにできるんじゃないかと思ったからです。

繰り返しになりますが、この書道用語は「毛筆書写技能検定の手びきと問題集」に載っている書道用語は全て暗記したほうがよいと思います。

1級の理論問題はトータルで約8割(315点/400点)の正解が求められます。書道用語の記述問題で全く答えが書けないと、まるまる50点分を落とすことになってしまうからです。

なので仮に過去問で全く見たことのない用語が出たとしても、せめて何か一言二言でもいいから、キーワードになる用語くらいは解答欄は埋められるようにしておくのがベターです。
何かしら書いていれば、趣旨から外れていない限り、何点かもらえるかもしれませんが、何も書かなかったら点数は0点だからです。

また暗記の際は、文章まるごと暗記するのではなく、まずはポイントになるキーワードを覚えて、そこに文章を肉付けするようにすると良いです。

参考:過去に出題された書道用語例
H30-1:蔵鋒(起筆のところで、穂先をあらわにしないで書くこと。穂先が横画の上縁や縦画の左側を通らずに、画の中ほどを通るように書いていくこと。露鋒の反対。)
H30-2:落款(落成款識の略。作品の主要部分を書き終わってから、署名や年月などを書き、押印すること。)
H30-3:起筆(字を書く場合、点画などの書き始めの部分。または、その書き始める場合の方法を言う。始筆ともいう。)

<★毛筆書写技能検定1級対策>
<準備・工夫>
毛筆書写技能検定1級 使用したテキスト・字典・過去問・道具類まとめ
毛筆書写技能検定1級に一発で合格するために行った事前準備と工夫
毛筆書写技能検定1級対策(準備編)~過去問を出来るだけ多くかき集める(主に国会図書館で)
【毛筆書写技能検定1級・準1級対策】筆を持たなくてもできる練習は意外とある
毛筆書写技能検定1級に一発で合格するコツ①~理論は10分以内に完答できるレベルまでやり込む
毛筆書写技能検定1級に一発で合格するコツ②~「賞状」を1枚25分以内で書けるようにする
【硬筆・毛筆書写検定】苦手な科目でも評価4をもらうコツ
<各問題ごとの対策>
毛筆書写技能検定1級 第1問(楷行草三体)対策~第5問Bも参考にする。草書体のインプットはペン書きで練習する。中筆を何本か試してみる。
毛筆書写技能検定1級第2問(漢字かな交じり文)行書に調和した平仮名の練習を重点的に行おう
毛筆書写技能検定1級第3問・漢字の臨書対策~形臨に重点を置いて練習する。
毛筆書写技能検定1級第3問 楷行草三体よりも臨書の練習に力を入れていた理由
毛筆書写技能検定1級 第4問かな臨書対策~高野切第一種・第三種、関戸本古今集の3冊を重点的に練習する
毛筆書写技能検定1級・第5問条幅対策(漢字14字)~五体字類で集字する、「変化」を意識する
毛筆書写技能検定1級・第6問賞状対策 レイアウトの組み方に慣れる・字はある程度大きく太く書くと重厚感が表現できる
毛筆書写技能検定1級:賞状の失敗例と合格点が取れる答案の比較
毛筆書写技能検定1級第8問A・草書読み問題対策~書譜・十七帖・真草千字文の臨書をする、硬筆準1級の過去問を参考にする。
毛筆書写技能検定1級・第9問A書道用語対策~「手引き」の書道用語は一通り押さえておく、単語カードは敢えて手書きで作る。
毛筆書写技能検定1級第9問B(書道史):時系列で覚える・作者ごとに覚える、漢字で作者名を書く練習をする
硬筆書写技能検定1級:第10問B(歴史的仮名遣い)対策〜中学生・高校生用の古文の参考書を読む、過去問で誤りパターンを覚える

文部科学省後援 毛筆書写技能検定 公式テキスト
日本能率協会マネジメントセンター
¥1,980(2024/11/05 03:56時点)
五體字類
西東書房
¥3,850(2024/11/05 12:10時点)

コメント

タイトルとURLをコピーしました