私はあまり試験問題や試験結果には文句を言わないようにしているのですが(そんな問題があったとしても他で得点して合格点が取れればいいと思っているので)、それでもメンヘル2種はちょっと微妙な問題が目立つかなと思いました。
例えばこんな問題↓
ラインケアコース第4問〔5〕
管理監督者のストレスに関する次のA~Dの記述のうち、正しいもの(○)と誤っているもの(×)の組み合わせとして、最も適切なものを一つだけ選び(以下略)A 「労働者健康状況調査」(厚生労働省、2007年)によると、管理監督者は全体平均よりも仕事や職業生活に関する強い不安やストレスを持つ人の割合が高い
B 「労働者の心の健康の保持増進のための指針」(厚生労働省、2006年)では、管理監督者もラインによるケアの対象者として含めることが明記されている。
C 管理監督者にみられるストレッサーとして、「昇進うつ病」がある
D 管理監督者にみられるストレッサーとして、「名ばかり管理職」がある① (A)×(B)○(C)○(D)×
② (A)○(B)×(C)×(D)○
③ (A)×(B)○(C)×(D)○
④ (A)○(B)×(C)○(D)×
この問題の答えは②です。
この問題は、Aが○、Bが×なのはすぐわかるので、正解は②か④のどちらかに絞れるのですが、CとDの選択肢…どっちもストレッサーになりえるんじゃね?と迷いました。
ちなみに正解の根拠は、
「管理監督者にみられる心の病気として、昇進を機にうつ病を発症する例があります。昇進という、周りからみれば喜ばしいと思えることも、本人にとってはストレスとなり得るのです(中略)
また、最近では、十分な権限や裁量もないのに管理職として扱われ、残業手当も支給されないまま過酷な長時間労働を強いられる、いわゆる「名ばかり管理職」が社会問題となっています」
(メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト II種 ラインケアコース<第3版>(P183~184)より引用)
だそうです。微妙なところを突いてくるなぁ~。
もう一つ。「何でこんな細かいところを穴埋めにするんや」的な問題。
第2問〔3〕2010年における疾病や傷害ごとの日本国内での損失(DALYs)の検討結果に関する次の文章の〔 〕にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものを一つだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
日本におけるDALYs損失の上位16原因を見てみると、上位10原因にうつ病は〔 ア 〕。また、上位16原因に入る精神障害に関連するものとして、うつ病以外に〔 イ 〕や〔 ウ 〕が含まれる。
①(ア)含まれる (イ)自傷・自殺 (ウ)統合失調症
②(ア)含まれる (イ)不安障害 (ウ)アルツハイマー病(認知症)
③(ア)含まれない(イ)自傷・自殺 (ウ)アルツハイマー病(認知症)
④(ア)含まれない(イ)不安障害 (ウ)統合失調症
この問題の答えは③ですが、私は最初のうつ病の選択肢で間違えたorz
うつ病は上位10原因に入るのかと思ったけど違うんですね。
これも、公式テキスト95pの図表7によると、
自傷・自殺は7位、うつ病は12位、アルツハイマー病は16位、不安障害は23位、統合失調症は24位だそうです。
DAILYsは公式テキスト内で読んだ記憶はあったけど、問題としてこのような聞き方をされるとけっこう苦しいものがありますね。
秘書検定や保育士試験の時も似たようなことを感じましたが、目に見えないものや正解が一つではないものを扱う試験の性質上、問題としては微妙な選択肢がいくつかあるのは仕方がないのかなと思いますけどね(苦笑)
まぁ公式テキスト内のどこかには正解の根拠となる文章または図表が載っているので、テキストをちゃんと読め!という話です。
コメント
同感です。
私は、少し翻訳の仕事をしてるのですが、難しいのは、難しい言葉を使った文章でなく、いろんな解釈ができる文章の解読です。
資格試験でも一緒で、難しい言葉を使ったテストよりも秘書検定ののように出題する人の価値観などで答えがどうにでもなってしまう問題ですね。
ただの言葉遊びをしているようなテストは、有る程度はいいにしても資格の本質から外れてしまうような気がします。
>わたるさん
まぁメンヘルは公式テキストに載っていることを覚えてしまえば点数が取れるのでまだいいんですけどね。
これが採点基準のよくわからない記述式試験だとちょっと嫌かな…。
どのあたりに力を入れて勉強すればよくわからなくなってしまうのでね。
第4問〔5〕の正解は②ですよ?私も②④どっちも合ってるじゃんと思って、最終的に④として間違ったんですが。
「名ばかり管理職」はストレッサー(ストレス要因)だけど、「昇進うつ病」は状態であって要因では無いということだろうと解釈しました。ストレッサーは「昇進」なんだろうと。
DALYsは第2版には無く第3版で記述された部分だと思います。第3版を試験直前に見て、見たこと無いなと思って一応覚えて、試験の時もそれを思い出しはしたんですが、この順位まで頭に残っていませんでした。
>カリブさん
ご指摘ありがとうございます。模範解答欄を見間違えていました。
本試験でも間違えて④を選び、ここでもまた間違えるとはorz
DAILYsは自殺やうつ病が上位に来ているのは覚えていたんですけど、うつ病が10位以内かどうかってのは飛んでました。
てっきり上位に入っていると思って次の選択肢を選んだので間違えました…。
第3版からの追加事項だったのですね。どおりで過去問で殆ど見たことがなかったのか。
本当にテキストの細かい所を突いてきて迷いまくりでした。
6月の試験に向けて秘書検定の過去問をやっていると、miwaさんのご意見と同様に、なんだか回答が曖昧なのでなかなか合点が行かず不安になってます…。
意外にFP2級の勉強の方が過去問中心にインプットとアウトプットで進んでいます。
でも6月と7月に試験を詰め込み過ぎたので、結局カラコは11月に回すことにしましたorz
>slight returnさん
今回のメンヘルは常識でも解答できそうな問題が減ったうえに、細かいところを突いてきましたね。
秘書検定は、独特のカルチャーの会社に入社したと思って割り切ったほうがいいのかもしれません。
FP2級は定番の選択肢の正誤判断さえできれば、案外点数が取り易かったりします。
ただ、FPは合格点が固定なので、たまに難化すると合格率が1級学科並に下がることがありますから、用心するに越したことはないかと。
昇進うつ病の問題テキスト読んでも納得できない’A`)
きっと、この検定を通して”ストレッサー”を身近に感じてほしい、そしてこんな問題にも堪えメンタルをマネジメントしてほしいという、出題者の思いが込められているのですね(*´ω`)
>makowariさん
>こんな問題にも堪えメンタルをマネジメントしてほしいという、出題者の思い
そんな捻くれた思いはあまり理解したくない(笑)
こんばんは。
知人がメンヘルⅡ種を3月に受験して封筒で結果来たとのこと。
得点72点。辛うじて合格していました。
また、久しぶりに合格率が50%を下回る結果になっていました。
まさに「ハズレ回」だったのだろう。
最近の商工会議所の試験は読解力がないと過去問だけ解いても合格できない人が増えてきたと言えます。
いつもの合格証が紙製のカードなんでがっかりしますね・・。
eco検定の方がしっかりした作りとなっているので苦笑いです。
時間的余裕があったら「メンヘルⅠ種」を受験するか考えます。
話は変わって、大型連休はmiwaさんは遠出しますか?
私はフリーランスなので4/29~5/2までは仕事をしてます。
打ち合わせ場所がスタバ・タリーズのいずれかなのでは混むかな~。
ちゃるさん
知人さん、メンヘル2種合格おめでとうございます。
商工会議所系検定は合格基準点が固定なので、回によって当たりはずれが大きいんですよね。こればっかりは自分ではどうしようもないので、2級と3級は合格率の振れ幅がでかいのが当たり前(できたら低い方に合わせて勉強する)と割り切ってしまったほうが、安心して受験できます。
合格証書のショボさは、メンヘルは大阪商工会議所、eco検定は東京商工会議所主催なので、同じ商工会議所でも、主催者の違いによるのでしょう。
あーでもビジネス会計検定は大商だったけど、普通に合格証書がもらえたから、メンヘルももうちょっとどうにかしてくれたらいいんですけどね~。
連休中は、都内にいますよ(実家には帰らない)。