・使用教材
メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト III種 セルフケアコース<第3版>
メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト II種 ラインケアコース<第3版>
II種 ラインケアコース 過去問題集<2013年度版> (メンタルヘルス・マネジメント検定試験)
メンタルヘルス・マネジメント検定試験 III種 セルフケアコース 過去問題集<2013年度版>
・取得にかかった費用
Ⅲ種 テキスト代1,890円+問題集代1,890円+受験料4,200円=7,980円
Ⅱ種 テキスト代2,940円+問題集代2,310円+受験料6,300円=11,550円
勉強法
・勉強時間 Ⅱ種とⅢ種あわせて約2週間、25時間くらい。
まずはザーッと過去問題集を一通り解いてみて、改めて知識のインプットが必要だと思った箇所は公式テキストを読んでインプットしました。
試験日の前々日くらいには過去問題集の問題は全部解けるようになったので、試験日前日~当日はひたすらⅡ・Ⅲ種の公式テキストを通読していました。
(試験当日は、Ⅱ種は結構わからない問題も多かったんですが、結果的に合格点が取れたのは公式テキストを通読していたお陰だと思っています。もし過去問だけしかやらずに試験を受けていたら、Ⅱ種は不合格だったと思う。)
確実に合格点をとるなら、過去問を完璧にしたうえで公式テキストを一通り読んで、出題実績のあった所+その周辺知識も正確に覚えるようにしましょう。
テキスト内の図表に書かれていることを問う問題もいくつか出ますが、さすがに全部を細かく覚えるのは大変だと思うので、コアになる部分をピックアップして覚えれば十分でしょう。
ちなみに、テキスト・問題集については、大阪商工会議所作成の公式モノ以外には、日本能率協会マネジメントセンター社から「重要ポイント&問題集」、ナツメ社から「ひとりで学べる~」も出版されていますが、ここ最近の試験傾向・難易度からすると、この試験については公式テキストと問題集を使って勉強するのが一番いいと思います。
Ⅱ・Ⅲ種の難易度
Ⅲ種 ★★☆☆☆☆ E~D(易しい~やや易しい)
Ⅱ種 ★★★☆☆☆ D~C(やや易しい~普通)
一昔前は合格率60~80%の易しい試験でしたが、今はそれよりも1ランク難易度が上がっている印象です。
過去問だけ見ると、常識で正誤判断できる問題が少なくないので、「それほど難易度は高くないのかな?」とつい油断してしまいがちですが、本試験は過去問題集に載ってない論点の出題や、細かい知識を問う問題も多かったです。
メンヘルに限らず、商工会議所主催の検定試験は、合格ラインが良くも悪くも7割固定で、難易度による調整がないので、その時々によって合格率・難易度のブレが大きいことを念頭において対策を練るようにしてください。
それでも、Ⅱ種もⅢ種も、過去問題集の問題が一通り解けて、尚且つ公式テキストを数回通しで読んで覚えるべきところを覚えれば、合格点はとれるんじゃないかなと思います(現状ではね)。
見たことのない論点だと思った問題であっても、後で公式テキストを読み返したら、テキストのどこかには書いてあることばかりでしたしね。
Ⅱ種とⅢ種の共通範囲と相違点
・メンタルヘルスケアの意義
・労働者健康状況調査
・過重労働対策
・ストレス(ストレッサー・ストレス反応・ストレスに対するコーピング)
・心身症
・うつ病
・カウンセリング
・職業性ストレス簡易調査票
・リラクセーション、自律訓練法
といった論点はⅡ・Ⅲ種ともに出題されます。
ただ、共通範囲とはいえ、Ⅱ種はラインケア(管理監督者向け)、Ⅲ種はセルフケア(新入社員向け)となっているので、難易度と出題傾向が異なるところも多いです。
また、3種は割と常識でも解けそうな問題が結構多いのに対し、2種は知識問題の割合が増えます。
Ⅲ種試験は、ストレス反応とコーピング、リラクセーション、心身症やうつ病に関する知識、カウンセリング、ソーシャルサポートなど、「ストレスによって自分の体に起こる反応と、その対処法・軽減する方法」をメインに出題されているように感じました。
ちなみにⅢ種では事例問題が5問出ます(Ⅱ種では出ません)が、ぶっちゃけ事例の中身はそれほど読まなくても問題は解けます(笑)
Ⅱ種はⅢ種に比べると、労働法関連の知識を問う問題や、過重労働対策、メンタルヘルス情報の保管、産業医の役割・社外資源とその役割、職場復帰支援に関する問題が多かったです。
つまり「管理監督者として知っておくべき知識(労働法的知識、リスクマネジメントなど)」「部下がメンタルヘルス不調になった場合、上司として取るべき対策(観察する、話を聞く、社外の専門家と連携する、など)」「利用できる社内資源・社外資源それぞれの役割」といったことが中心に問われると感じました。
関連する資格
医師・看護師・精神保健福祉士・社会保険労務士・衛生管理者・臨床心理士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
解答用紙のマークシートに、「所持資格」アンケート欄では、これらの資格が挙げられていました。
といっても、この資格の中で特定の学科や専攻・講座を修了していなくても受けられる資格って、衛生管理者と社会保険労務士しかないような…。
コメント
今回のⅡ種の合格率が下がったのは、公式テキストが改訂されたのも一因かなあと思ってます。前回から第3版での出題になっていますが、実際に本格的に出題に反映されたのは今回からなのかもしれないと。(ちゃんと分析しているわけでは無いので推測です)
実は私、費用をケチるために最初「ひとりで学べる ~ 第2版」の古本を買って勉強してたんです。後から第3版の公式テキストとか「ひとりで学べる ~」を見たら、結構変わってました。
miwaさんが「見たことのない論点だと思った問題であっても、後で公式テキストを読み返したら、テキストのどこかには書いてあることばかりでしたしね。」と書かれているということは、第3版で新たに記述された部分が多く出題されたために、過去問に無い出題が多くなったのかなあと。過去問題集には第2版をもとに出題された問題しか掲載されていませんから。
これから受験する人には、私のようにケチらずに、最新版で勉強することと、問題集だけでなく、今回の試験問題にも目を通すことをおすすめします。
>カリブさん
そうですか、第2版と第3版は結構違うんですね。
実は、エコ検定の時に改定前のテキストをブックオフで買ったら、過去問題集と参照ページがズレていてイラッ!とした(その後すぐに最新版テキストに買い換えた)ので、メンヘルでも過去問もテキストも最新版を買いました。
今回は過去問題集には載っていない問題も増えていたけれど、過去問題集で問われたことのある論点もちょっと違う角度から問われていて、判断に迷う問題も結構あったように思います。