12月23日は天皇誕生日で祝日ですが、麹町消防署で「上級救命講習」を受講してきました。
受講生は40人ほどいて、男女比が2:1くらいでした。
講義内容は、
①心肺蘇生
マネキンを使って、人工呼吸と胸部圧迫(心臓マッサージ)の方法を学びます。
「あっ!人が倒れてる!!」
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周囲の安全確認
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「もしもし!どうされましたか!大丈夫ですか!?」
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「誰か来てください!助けてください!」
「アナタ119番通報してください」「AEDをもってきてください」
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気道確保
呼吸の確認→「見て・聞いて・感じて・4・5・6・7・8・9・10 普段どおりの呼吸なし」
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人工呼吸2回・胸部圧迫30回→人工呼吸2回・胸部圧迫30回→人工呼吸2回・胸部圧迫30回…
胸部圧迫、2分やっただけでも結構腕が疲れますね…。
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②AED(自動体外式除細動器)
AEDの取扱方法を学びます。
よく駅で設置されてるのは見かけるけど、使う場面に出くわしたことがないため何となく敷居が高いイメージがあったのですが、「電源を入れて、メッセージどおりに操作する」だけなんですね。
先にやった心肺蘇生術と併せて、AEDを操作するんですが、マネキンが1体につき1つのAEDを使います。マネキンは8体あるので同時進行で8つのAEDが作動している状態でした。
「パッドを装着してください」「パッドを装着してください」「パッドを装着してください」「パッドを装着してください」「パッドを装着してください」「パッドを装着してください」「パッドを装着してください」「パッドを装着してください」
「ショックが必要です」「ショックが必要です」「ショックが必要です」「ショックが必要です」「ショックが必要です」「ショックが必要です」「ショックが必要です」「ショックが必要です」
「電気が流れます。離れてください」「電気が流れます。離れてください」「電気が流れます。離れてください」「電気が流れます。離れてください」「電気が流れます。離れてください」「電気が流れます。離れてください」「電気が流れます。離れてください」「電気が流れます。離れてください」
というAEDのメッセージが時間差で流れてくるので結構ウザイです(苦笑)ていうか自分が使っていたAEDの声が聞き取りにくくてちょっと困りました…。
あと、胸毛が濃い人は、電極パッドの密着度が悪いがゆえに、心電図解析ができないおそれがあるそうです。
電極パッドを強く押し付けても心電図解析が不可能な場合は、「電極パッド」をはがして、胸毛が抜けたところに新しい電極パッドを貼りなおせばOKです。
(※電極パッドの粘着力はかなり強いので、はがした際に胸毛がたくさん抜けるそうです。)
仮に「(急病人が)痛いっ!」と叫んだとしても、それは意識があって良かった良かったってことなのでそれはそれでOKとのこと(爆)
もっとも、日本人で電気の流れを妨げるほど胸毛が濃い人はごく少数派なのでは…と思いますが、濃すぎる胸毛故に心肺蘇生が間に合わなかったとしたらそんな死に方はイヤだ。
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③心肺蘇生&AEDの効果測定
お昼休みの後は、午前中に学んだ心肺蘇生とAEDの取扱方法のテストが行われます。
申し込み番号順です。が、一人で前に出てやるわけではないし、講師が巡回しながらやるのでまぁ午前中に習ったことの復習って感じです。
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④小児・乳児の心肺蘇生
全員効果測定が終了したら、小児と乳児の模型を使って、①と②の実習をします。
このマネキン、ショウ君とハナちゃん(仮称)と名付けられていたので、最初の呼びかけが「ショウ君!どうしたのっ!」「お父さん!ショウ君が!」「ショウ君?わかる?大丈夫!?」と家庭内での事故を想定したシチュエーションになってしまいました。
ちなみに、小児(1歳~8歳未満)にはAEDが使用できるけど、乳児(1歳未満)にはAEDは使用できないんだそうです。へぇ~。
※小児にAEDを装着する際は、もし小児用電極パッドがない場合は成人用のパッドを使用してもいいけど、成人に小児用パッドを使用するのはダメだそうです。
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⑤応急措置
異物除去の方法や三角巾を使った応急手当を学びます。
結局、「簡単にほどける結び方」をマスターできなかった私…。
何度やってもなぜか片結びになっちゃうんだよね~(苦笑)
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⑥傷病者管理・救護法
保温法、毛布を担架代わりに使って、急病人を運ぶ方法などを学びます。
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⑦確認テスト
20問の○×テストを解きます。80点以上で合格ですが、内容的には40人中20人は満点がとれるレベル。講義中に何度も繰り返したり、やたら強調するところを聞き逃さなければ満点とれるのでご安心をww
ちなみに、上級救命講習認定証の有効期限は、「受講日から3年」ですよ!
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⑧上級救命技能認定証の配布
予定では9時~17時までとのことでしたが、実際には受講証の配布が終わった時点では16時過ぎには終わりました。
余談ですが、この講習を受ける前に、夫から「(注意事項には)動きやすい服装とスカート禁止としか書いてないけど、スカートだけじゃなくて胸元の開いた服も止めたほうがいいよ。ハイネックとかにしとき。」とクギをさされました。
1年前に夫が救命講習を受講した時、Vネックの洋服を着ていたご婦人がいて、目のやり場に大変困ったらしいです(苦笑)
ああ、確かに…心配蘇生のときに姿勢が前かがみになるから、胸元の開いた服を着てるのはちょっとマズイですね。あと個人的には、裾が短い服なんかも背中が出るからやめておいた方がいいかな~と思いました。
講習代金は2,600円と良心的な値段で、その値段の割にはとても有意義な講習でした。
少なくとも、実際に体を動かす講習だけあって、東京都公害防止管理者と食品衛生責任者講習よりはずっと面白かったですよ(笑)
AEDの操作を覚えるだけでも行く価値はあると思うので、時間のある人は講習に参加してみてはどうでしょうか?(決して消防署の回し者ではない)
<上級救命講習の受講方法>
東京都の場合は、東京防災救急協会 救急事業本部 のページの「講習受付」で講習受講の予約が可能です。6ヶ月前~3日前まで予約が可能(定員いっぱいになればその前に〆切)
コメント
救命講習ですが
大方の自治体の消防は講習なんですが
自治体によっては市民救命士の名称で
救命講習をやってるところもありますが
やってることはかわらないのですが
資格マニア的にはどのように思われますか
>ぽっぽさん
>自治体によっては市民救命士の名称で救命講習をやってるところもありますが
マニア的には、私が取得した上級救命技能認定証に「市民救命士」と入れてもらえると少し嬉しいです(笑)
が、この名称って全国区ではないのですね。