全経計算実務能力検定1級・2級 勉強法と難易度について

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勉強メモ

勉強期間

約3週間 20時間程度
※管理人のスペック…2014年FP1級合格、2013年全経簿記上級建設業経理士1級・銀行業務検定財務2級合格、2010年日商簿記2級合格
参考(試験当日日記):全経計算実務能力検定1級・2級受験 電卓タイムアタック!(1/24)

使用教材

1級過去問題集、2級過去問題集(全経)
最新計算実務1・2級(英光社)

取得にかかった費用

受検料 1800円+1600円
過去問題集 1,296 円+1,080円
問題集 1,080円
合計: 6,856円

試験の申し込み・問題集の購入について

○試験の実施時期・申し込み時期
10月第1土曜日試験→8月中旬~9月上旬
1月第4土曜日試験→11月中旬~12月中旬

○受験の申し込み方法(個人受験の場合)
全経のHPで、「全経協会検定管理システム」で新規登録をする。
登録後に個人ページにログインし、そこから検定を申し込む。
窓口申し込みが可能な会場の場合は、試験会場の専門学校窓口にて直接申し込むこともできる。

○問題集の購入
・全経の「全経協会教材販売サイト」より購入可能。
ログインIDは検定管理システムのものとは異なるので、別途会員登録が必要。
英光社で、「最新計算実務 1・2級」「計算実務リハーサルブック 1級」が購入可能。

<1級勉強法>

1級の過去問で出題傾向をチェックしたところ、見た感じそんなに難しくなさそうだったので、とりあえず過去問題集を解いてみる

…がっ!第87回の商業計算・元利均等返済の表の穴埋め問題で、年賦金額がどうしてこの金額になるのか理解できず(あいにく解答のみで解説がついていない)、急遽英光社に「最新計算実務1・2級」を発注した。

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「最新計算実務1・2級」を使って、複利計算・年金・減価償却の問題演習をする。
その後もう一度1級の過去問にもどり、第87回~第101回(計15回分)の問題を解いていった。
→帳票計算は電卓のキータッチミスをしなければ全問正解できるようになったので、後は商業計算練習を集中的に復習した。

(帳票計算)

・精算表の作成

→日商簿記3級レベルの精算表の穴埋め問題が出ます。
まずは単純に穴埋めできるところはさっさと埋めて、売上原価の算定(繰越商品・仕入)・減価償却・貸倒引当金等は落ち着いて計算すれば、満点をとれます。

なお、この検定試験は、日商簿記とは異なり、残高試算表・修正記入・損益計算書・貸借対照表それぞれの合計欄にも配点があるので、最後まできちんと合計額を計算して、数字を記入すること。
(むしろ桁数の多い数字の足し算をミスなく電卓で計算できるかどうか?を問われてるように感じました。)

・伝票計算(15枚)

→商品ABCDのうち3つの商品ごとの売上(入金)額の合計額計算と、入金伝票の合計額計算、入金伝票と出金伝票の差額計算の計5問が出ます。
電卓で単純に足し算・引き算をするだけの問題なので、落ち着いて正確に計算すれば十分満点がとれます。

満点も狙えるけど、伝票の()内の金額計算を一つでも間違えると、芋づる式に8~12点ロスする恐れがあるので、キータッチミスには要注意です。

かといって時間をかけすぎると、他の問題を解く時間を圧迫してしまうので、伝票計算は10分以内に解けるように練習したほうがいいです。
なお、伝票計算問題は、1・2・3級共通です。
各級の違いは、出てくる数字の桁数だけで、計算の手順・出題形式・配点は同じです。

・棚卸計算表

→ほとんど単純な電卓計算問題なので、ここも満点がほしい。
キーの打ち間違え(桁数が多い)と、減算・加算すべきもの(減価償却費・有価証券評価損益・貸倒引当金)を間違わなければ多分大丈夫…なはず。

(商業計算)

・個別計算問題

複利現価・複利終価・年金現価・年金終価・年賦金・減価償却・有価証券の利回り・財務分析(当座比率・流動比率・回転率など)が出ます。
1問4点で、配点が大きい。
出題パターンは毎回ほとんど同じような問題が多いけど、1~2問は計算が面倒くさい問題や過去問にないパターンの問題も出ます。
そういう問題については、後回しにして余った時間で解けばいいです。

・表の穴埋め計算問題

→一つは、複利原価の計算(複利原価と利息額、あるいは元金)
もう一つは、積立金の計算、借入金返済(元利均等返済)、減価償却などが出ます。

個別計算問題・穴埋め計算問題に共通して言えることは、係数表を参照する際は、利率年数以外にも、「半年・1年」の条件を見落とさないこと。
また、計算の際は「年初め・年度末払」、端数処理方法(四捨五入・切捨て・切上げ)、最終年度の金額の計算方法などに注意すること。

<2級勉強法>

・2級については特にわからない論点はなかったので、過去問題集を解いて、傾向を掴んで慣れることにした。(15回分も解けばわからない論点は殆どないと思います)

(帳票計算)

・残高試算表の作成

日商簿記3級第3問レベルの残高試算表穴埋め問題がでます。
加減すべきものを間違えないこと。
多分ここさえ気をつければ、満点をとるのは難しくないです。

・伝票計算

1級よりも数字の桁数が1桁少なくなるだけで、やることは同じです。
入金伝票・出勤伝票、キータッチミスに気を付ければ大丈夫でしょう。

・商品有高帳の作成

先入先出法・移動平均法 に注意すること。

(商業計算)

・個別計算問題

8問×4点で配点が大きいので、取りこぼしはできるだけしないこと。
微妙に面倒くさいのは「売買諸費用の計算(手数料・諸掛)」あたりでしょうかね。

・表の穴埋め問題

貨幣換算・単位換算・手形の割引が出ます。
グロス・ダースの換算計算と、「手形割引の計算(日数・手取金・割引料)」ができれば問題ないはず。
※1グロス=12ダース=12個×12=144個です。

それ以外には特に問題になる点はないと思います。

<難易度>

1級:★★☆☆☆☆ (D+ やや易しい)
2級:★★☆☆☆☆ (D- やや易しい)

すでに日商簿記検定2&3級以上・2級FP技能士以上を持っている人にとっては、1級でもそんなに難しくないと思います。
とりあえず過去問の問題が全問解ければ、よっぽど変な計算ミスを連発しない限りは十分合格点が取れます。

新しい論点を覚えることよりも、とにかく「正確に・スピーディーに・無駄なく」電卓を叩く練習が必要という感じがしました。
出てくる数字の桁数がでかい(8桁・9桁・10桁・11桁)ので、「1本指打法」で電卓を打っているとちょっと苦しいかも(苦笑)
(※ちなみにmiwaは右親指でシャーペンをはさみながら打つ4本指打法で打ってます。)

ただ、全経の過去問題集は解説があまり親切じゃない(苦笑)ので、過去問をやってみて、どうしてこの答になるのか、計算式が理解できない箇所があれば、英光社の「最新計算実務1・2級」を買って練習するといいでしょう。

まぁこっちの問題集も全然親切じゃないですけど、練習問題の前に計算式について簡単な説明が書かれている分、過去問よりはマシという感じです。
(あまり直前に発注しても到着が間に合わないので、試験を申し込んだらすぐに買っておくといいです。)

コメント

  1. わたる より:

    み、みわ先輩、あらためておめでとうございます。

    私は去年実はこれを受験しようと思ったんですが、もんだいを少しみて難しそうだったので、やめて電卓検定を受けて沈没しました。

    問題を見た感じで、私の苦手な感じの試験でしたから逃げました。私はマークシートで計算のない試験が好きです(笑)

    でも、みわ先輩に解説をみているといつか受けてみようかなと勇気が湧いてきました。

    この試験は簿記などのいろんな試験の礎の知識になるような問題が多いので資格マニアなら受ける価値のあるものだとおもいます。

    やっぱりみわ先輩はFP1級だからなにをしてもさらにかっこよく見えてしまいます。

    逆にFP1級だからこそのプレッシャーはありますか?FP1級なのにこんなの落ちるわけにはいかないぜ、みたいな。FP1級は大きな存在です。みわ先輩は大きなものを背負って生きているのでしょうか。

    それでは、さようなたです。

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      >わたるさん

      計算実務と電卓を比較して、電卓を選んだんですね。
      私は問題を見る前に計算実務の試験を申し込んでしまい、過去問を開いて後悔したクチですorz

      この試験を受けるなら、日商簿記2・3級に合格してからのほうがいいんじゃないでしょうかね。簿記の知識がない状態で勉強しても、帳票計算(精算表)の意味がわからないと思います。

      FP1級を取ったからといって、特別そのことがプレッシャーになったりはしませんよ。
      むしろ「社労士持ってるくせに、何で○○に落ちるの?」的なことを言われるのがイヤだったので、FP1級に受かってからは、むしろ肩の荷が下りたというか、以前よりも肩の力を抜いて試験が受けられるようになりました。

  2. しゅぼくん より:

    miwaさん、こんにちは。

    私も経理実務士狙いで、電卓にするかこちらにするか悩みましたが、
    miwaさんと違い、スペックが

    全経簿記1級
    日商簿記2級(日商3級は5回トライしたが合格できない。。)
    FP2級
    ビジネス会計検定2級
    全経法人・所得・消費税2級

    という感じなのと、少し年齢も重ねてしまっている、電卓のタイプミスが多い、
    簿記始めて3年という超ビギナーなので、2級しか受けないと決めて
    こちらの記事を参考にして本日受けてまいりました。

    受験地:神戸市内
    受験者数:4名

    です。

    1年ぶりに全経の試験を受けたので、
    狭い教室で、開始の合図と同時に電卓が鳴り始めたので
    ちょっと驚いて、上がってしまいました。

    手応え:時間が15分余ってしまった。

    色々と参考にさせていただきありがとうございました。結果が出たら報告します。

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      >しゅぼくんさん
      計算実務2級お疲れ様です。
      時間が15分余ったのなら、よっぽど計算ミスを連発していない限りは多分合格できていると思いますよ。
      それにしても受験者4名は少ないですね(悲)
      東京でも2級は2名(本当は6人いたらしいけど4名欠席で2名)だったから、どこでも受験者は一ケタ台なんでしょうかね。

      日商簿記2級に合格しているのに、3級に合格できないというのも中々珍しいような…。

      • しゅぼ より:

        miwaさん、こんにちは。

        結果ですが、最近の全経は
        【フライングがなく】
        日程通り本日発表でした。

        結果
        受験結果情報

        検定級段名
        2級
        状態 確定済
        出欠 出席

        おそるおそるスクロール。。。

        判定 合格

        キャ~(≧▽≦)

        ヽ(=´▽`=)ノヽ(=´▽`=)ノ

        試験結果 97

        あらー、最後の手形換算で間違えたかも。。両端入れを片側に
        スイッチにしたままだったかもしれません。。

        受験者数4名のうち、3名はその会場の専門学校の学生で
        私とは二回り以上違う気がいたしました。。

        いずれにせよこちらの記事は参考になりました。ありがとうございました。

        次はビジ会と、この1年猛烈に難しくなったビジ法リベンジを目指します..

      • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

        >しゅぼさん
        計算実務2級、合格おめでとうございます。
        あらら、最近の全経はフライングがないんですね。
        昔は1日早かったんだけど、最近はしっかりしてきたのかしら(笑)

        ビジ会とビジ法、頑張ってください。
        ビジ法は良くも悪くも、その時々によって難易度差が大きいので、定番の取りこぼしを減らすことが大事かと思います。

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