漢字検定準1級の勉強記録、勉強法、難易度について書きます。
勉強記録
試験当日日記:漢字検定準1級受験 2級と比べると結構難しい!
合格証書・結果:漢字検定準1級合格証書 郵便局員が直接手渡ししてくれます
使用教材
・カバー率測定問題集 漢検マスター準1級 改訂第2版 ナツメ社
・本試験型漢字検定準1級試験問題集〈’17年版〉 成美堂出版
・漢検 1/準1級 過去問題集 平成27年度版 日本漢字能力検定協会
学習時間
約2ヶ月 100時間程度
取得に要した費用
受験料 4,500円
テキスト代 864円+1,350円+1,404円
合計 8,118円
勉強法
・カバー率測定問題集のAランク問題をマスターする
↓
・カバー率測定問題集のBランク問題をマスターする
↓
・カバー率測定問題集のCランク問題をマスターする
↓
成美堂の本試験型問題集(18回分)、27年度の過去問題(3回分)を解く
スキマ時間で、カバー率問題集の別冊を読む
四字熟語や故事・諺などの意味を理解する
知らない用語が出たら、辞書ないしネットで調べて覚える。
3冊の問題集で、間違えた問題や自信のない問題は重点的に復習する
★どの問題集を、どれだけやればいいか?(おすすめ問題集)
準1級の合格レベルに到達するためには、最終的には準1級用の問題集を2~3冊マスターすることになります。
ただ、他の資格試験の勉強法では、「過去問から着手すべし!」としつこく連呼している私ですが、漢字検定準1級に関しては、例外的に、「カバー率測定問題集」から始めることをオススメします。
その理由は、準1級で出題される漢字は、2級までとは異なり、自分の日常的なボキャブラリの範疇外からの出題が増えるので、まずは「言葉の意味のインプット」から始める必要があるためです。
カバー率問題集は、収録漢字数が多いこと、読み問題、四字熟語、故事・諺、文章題の問題は、正解とともに言葉の意味が簡潔に書いてあるので、辞書を引く時間が節約できるところがおすすめポイントです。
※書取や対義語・類義語、誤字訂正のセクションでは、正解しか書かれていないので、そこでわからない言葉と出くわした時は別途辞書で調べていく必要がありますが、読み問題、四字熟語、故事、文章題に意味が併記されているだけでも学習時間の節約ができます。
勿論、過去問も必須ではありますが、協会で出版している「過去問題集」や「準1級分野別精選演習」は、正解の漢字or読み方しか書かれていないので、最初からコレを使って勉強するのは余計な手間がかかると思います。
本家本元・漢検協会の本なので、出題傾向には沿っています。なので、やれるならやったほうがいいと思うけど、これらに着手するのは、カバー率をマスターして、8割前後の得点力のベースをつくってからにしたほうが効率が良いでしょう。
カバー率と本試験型の二冊使いで実力をつける
ちなみに、カバー率問題集を一冊マスターすると、成美堂の本試験型問題集・協会の過去問題集はどの回もおおむね150点~175点くらいはとれるようになります。
まずはカバー率問題集を一冊マスターする(8割前後の得点ができるだけの力をつける)→成美堂の本試験型問題集や分野別精選問題集をマスターする(カバー率に載ってない部分を上乗せして、安定して160点を突破できる得点力を上乗せする)、というイメージで勉強すれば、よっぽどの難関回にでも当たらない限りは、合格点が取れるようになるはずです。
逆に、一番マズイのは、問題集を4~5冊買いこんだはいいものの、どの問題集も中途半端にやりかけのまま本試験を迎えることです。
もし「本試験まで1ヶ月しか時間がない!」といった切羽詰った状況なのであれば、最悪カバー率一冊だけは繰り返しやる!と割り切ったほうが、運がよければギリギリ合格にひっかかってくれることもあります。不合格だとしても合格まであともう一歩、ってところまでは迫れます。
参考:
・漢字検定準1級勉強法① 2級と準1級の比較
・漢字検定準1級勉強法② 漢検準1級の得点計画(目標)~180点満点のテストで160点以上を取るつもりで勉強する
・漢字検定準1級合格にあと一歩とどかない人のためのリベンジ勉強法
(追記)漢検漢字辞典・四字熟語辞典は必要か?
私は準1級の受験時点では漢検漢字辞典・四字熟語辞典は持っていなかったのですが、もし、「1級を受けてみようかな?」という興味が少しでもあるんだったら、準1級の時点で両方とも買っておいた方がいいです。
1級ではどちらの辞書も必須ですし、ことわざ辞典なども必要になります。1級の勉強を始める前に、辞書には使い慣れていた方が、1級の勉強もしやすくなります。(私は1級の勉強を始める時に買ったので、辞書を使い慣れていなくて苦労しました)
でも、「とりあえず準1級まででいいわ〜〜」という人は、買わなくてもなんとかなります。
わからない熟語や古事成語があったら、ネットで調べようと思えば調べられますし。
ただ個人的には、わからない単語をいちいちネットで調べるのは地味に面倒くさかったので、紙の漢検漢字辞典は持っていても損しないです。
難易度
★★★★☆☆(B~B+ やや難しい)
2級に比べるとマニアックな問題の比率が増えます(汗)
常用漢字のみが出題範囲となっている2級までとは異なり、準1級の問題を初見で160点以上取れる人は殆どいないです。
2級は「読めるし、書けるはずなんだけど…細かいところがうろ覚え」という漢字が多いのに対し、準1級は「聞いたことはあるけど、漢字で書けって言われたらまず書けない(例:石鹸、竃、蠅、鬱、蝋燭、鴛鴦など)。」「そもそもそんな言葉自体知らない」というものが多かったです。
四字熟語問題や故事・成語も、半分以上は「そんな四字熟語や諺、聞いたことないよ!」って感じだったので、その意味と読み方をインプットするのに結構時間がかかりました。
また、準1級の難しいところは、合格基準が8割(160点)と高く、難易度や合格率による合格ラインの調整が行われないことです。
なので、受験のタイミングによっては、合格率が10%を切る「ハズレ回」に当たることもあれば(過去には3%や5%という異常なまでに合格率の低い回がある)、20%を超える「アタリ回」に当たることもあり、問題の当たり外れやめぐり合わせによる運に左右される部分もあります。
一発で確実に合格点をクリアしようと思うと、難関回を想定して勉強しなければならないので、結構大変です(汗)
ただ、アタリ回かハズレ回の差は、「市販の問題集2~3冊をマスターすれば解ける問題の出題割合の違い」によるものです。
とはいえ、最低でもカバー率問題集1冊分に載っている問題が9割5分以上正解できないうちは、たとえアタリ回であったとしても合格は難しいです。まずはそこを目標に学習する事が大切だと思います。
コメント
miwaさん分かりやすくて助かります(*^o^*)今やったら4級レベルでも怪しい感じですが(・・*)今は消防設備士乙4を勉強してます!法令くらいしか手ごたえが無いんですが、
頑張ります!そうそう危険物乙4受かってました(^-^*)
>ピタヤさん
危険物の乙4合格オメです!
消防設備士の乙4は危険物乙4よりもキツいかも…。
危険物は電気の問題は殆ど出ないけど、消防の4類は大半が電気に関する出題ですから、法令くらいしか手応えがないのもわかります。
はじめまして&合格おめでとうございます。
準1級 先日後受けて後2点で落ちましたが、
2級から10年以上のブランクがある自分にとってはどうも、
共通の漢字や誤字訂正が鬼門のようです。
ここは2級以下からの出題の範囲のようですね。
miwaさんは準2、2級とステップを踏んで受けられたようですが、
ここは難しく感じなかったですか?
ここで点を取るには2級から復習したほうがいいでしょうか??
後2点、次回こそは受かりたいものです・・・
>たまごさん
ありがとうございます。
あと2点は惜しかったですね。
共通漢字は、問題集で解いている時はそんなに難しく感じませんでしたが、過去問題集では回によって当たりはずれがあると思いました。
(なので、ここは得点を稼ぐところじゃなくて、3~4問正解できればいいと割り切ってました)
もし、2級の漢字の書きとりで躓くなら、1冊解きなおしてみてもいいかもしれませんね。
誤字訂正の方は、勉強当初はよくわからなかったけど、次第に「これはおかしい」という違和感を感じられるようになっていくので、そんなに鬼門だとは感じませんでした。
改めまして、合格おめでとうございます。
漢字検定は、受験費用の関係からしばらく見送らざるを得ませんが、
札幌では大手書店でも、「カバー率測定問題集」をあまり見ないような
気がします。
私もと小樽市の検定に合格しました。
以前も言いましたが、私はどうも問題を読み飛ばす癖があるらしいので、
別の試験から受験していく予定です。
>MTさん
ありがとうございます。
そもそも準1級・1級の教材自体が、2級以下と比べると、あまり充実していないという感じですね。
(それでも準1級はまだマシだと思うけど)
あとは教材改訂のタイミングなんかもあると思いますよ。
小樽市の検定…おたる案内人検定でしたっけ?人物名とかの記述があると言ってたやつですよね。
合格おめでとうございます。よかたtですね。