漢検1級を受験するにあたっては、1級リピーターの勉強法ブログも、いくつか参考にさせていただきました。
ただ、私が最初に1級攻略の勉強計画をたてる上で一番知りたかったことは、「1級初合格に必要な最低限度のレベル(勉強量)」だったんですね。
最低でも、何をどれだけ、どのくらいの深さ(広さ)まで掘下げて勉強しなければならないのか?この「最低ライン」は1回目の受験までに絶対にクリアしてやろうと思いましたが、最初のうちは、それがなかなか見えてこなかったのです。
というのは、漢検1級の勉強開始時点では、リピーターの方々がやっておられる勉強が、「リピーターが更なる高得点を狙うためにやっている勉強」なのか、「1級初合格を狙う上では、絶対に外してはいけない重要ポイント」なのかがわからなかったからです。
だからこそ、初期段階では、敢えて初合格者の方の勉強法を重視していましたし、いきなりリピーターの勉強法を鵜呑みにするのは危険です。最初から満点合格を目指しているようなリピーターさんを目標にしてしまうと、かえって合格が遠のきます。
なぜかというと、満点合格を目指す勉強と、160点~170点での合格を目指す勉強は、必要な勉強量が全く違うからです。初合格を目指す人はまずはギリギリでもいいから160点が取れるだけの勉強をしたほうがよい、ということです。
1級に連続10回以上合格しているリピーターの方々は、1級の勉強開始当初の私から見れば、クロノ・トリガーの「つよくてニューゲーム」を繰返している人。
キャラのレベルやステータスをMAXまでひき上げて、アイテムを集めて、追加要素の夢喰いを倒し、更に様々なタイミングでラヴォスを倒して、マルチエンディングムービーをコンプリートしているようなもんです。
方や自分は、中世から現代に戻ってきたら、マールディア王女誘拐容疑で王国裁判に引っ張られて、冤罪で牢屋に入れられてもうすぐ死刑になっちゃうくらいの低レベル(笑)
レベル★★とレベル10くらい。もう話にならない雑魚ですよ私。
クロノに限らず、RPGで初プレイ・初クリアを目指している人は、クリアまでの攻略ルート(フラグの立て方)であったり、各種ボスを倒すには最低限どれだけのレベルが必要なのか?どういう戦術が有効なのか?、つまりラスボスを倒すまでのプロセスと倒し方と、なるべく全滅が避けられる効率のよい攻略ルートを知りたいはずです。
でも、本編をクリアしてエンディングを見たい人に対して、「全員のレベルを99まで上げて物理で殴れば倒せるよ」「全部の武器と防具を手にいれたらいいよ」なんて大雑把なアドバイスをする人はいないです。
そんないい加減なことを言う人がいたら、逆に物理で殴り返してやりたいです。
※クロノ・トリガーの場合であれば、実際には、だいたいレベル50~60くらいまで上げて、各キャラごとの最強装備がそろってること、HP/MPの回復手段を確立することで、ラヴォス・コアを倒せます。
あとは、コアは真ん中ではなく向かって右側の物体だということを知っておくことが大事ですね(笑)
クロノに限らず、RPGでは、レベル99まで上げるとか、アイテムコンプリートは、クリアの必須要件ではなく、あくまでやり込み要素・余興要素じゃないですか。
まだ1回もクリアもしていないうちから、やり込み要素にハマる人はいないし、もしそんな人がいたら、まずはラスボスを倒してエンディングを見てからにすればいいのに…とお節介を焼きたくなります。漢検だって同じなんです。
とはいっても、最初はレベルが高すぎる!と思っていたリピーターの方々の勉強法も、1級漢字のインプットや1級過去問の分析がある程度進めば、それが合格の必須要素なのか、高得点を取るうえでの追加要素なのか、勉強の優先順位や区別がつけられるようになります。
最初は「ええーっ!1級ってこんなことまで覚えなきゃいけないの!?」と思っていたことも、「あ、これは絶対に覚えなきゃダメなやつだわ!」と、感覚がインフレするようになるもんです。
例えば1級配当の四字熟語約1200個。
最初は「準1級の300個ですらキツかったのに、1000個超って何なん!?1級どんだけー!」と思っていたんですが、過去問をマスターする頃になると、「1級四字熟語1200個を覚えれば、30点近く点数が稼げるんでしょ?だったらここで点数を稼がずしてどこで稼ぐのよ?」と思うようになるのです。
だからまずは、1級の「完全征服」と「分野別精選演習」、過去問題集(約10年分)を一通りマスターしてください。リピーター受験生の勉強法はそれから参考にしても遅くありません。
(参考:漢字検定1級勉強法記事一覧)
・漢字検定1級 6ヶ月で初合格を目指す勉強法(総論)
・漢検1級の難易度と合格率データ
・漢検1級初合格を目指すために、最低でもやっておいたほうがよい勉強
・漢検1級初合格を狙う勉強法:「リピーター」の勉強法はある程度実力がついてから参考にしたほうがよい
・漢字検定1級勉強法:漢字検定1級対策で使用した問題集
・(補足)漢検1級の過年度過去問題集を、国立国会図書館で入手する方法
・漢字検定1級対策で使用した辞書・参考書類
・漢字検定1級勉強法 千里の道も一歩から~まずは1冊の問題集をマスターしよう!
・漢字検定1級勉強法 オリジナルノートの作成が避けられない理由
・漢検1級勉強法:合否をわける壁~初見殺しの紛らわしい漢字に気をつけろ!
・参考:漢字検定2級・準1級・1級の難易度を比較してみた!(準1級・1級はどのくらい難しいのか?)
コメント