過去問題集がない試験はどうやって対策したらいいか?

まず、問題集が持ち帰れない&公表されない試験の場合、過去問題集も売っていないことが大半です。

労働安全衛生法系の試験(ボイラー技士や衛生管理者)、危険物取扱者、消防設備士、TOEICなどがそうですね。あるいはCBT系の試験もこれに該当することが多いですね(CBTとPBTが並行している試験は別ですが)。

でも、過去問題集がない試験であっても、公表問題集・予想問題集の類は売っていることが多いので、それで代用しています。

これらの問題集も、過去問題集と同じように勉強すれば、概ね問題なく合格点がとれます。
なので、このタイプの試験は、公表問題集・公式問題集・予想問題集は過去問と同じようなもの、と考えても良いでしょう。

ただ、過去問題集と比べると、本試験と微妙に傾向が違っていたり、的中率が微妙なことがあります。
そのような試験の時は、類似の問題集をもう1冊追加する、テキストを読んで知識を補充するなどのひと工夫が必要です。

その「ひと工夫」がどれだけ必要になるかは、合格率や受験者のレベル(前提となる受験資格の有無などで判断)を参考に、試験の難易度を推測して、匙加減を決めるようにしています。

合格率が常時50%以上を超えるような試験だったら、問題集の単純暗記でもOKだし、20~30%台とやや低めの試験ならば、問題集をもう1〜2冊追加するとか、法令の条文や参考になりそうな画像をネットで拾って資料を作る…などの工夫をします。

ちなみにこれは、前者は労働安全系(エックス線作業主任者ガンマ線発破技士潜水士)、後者は甲種危険物と消防設備士甲種1~5類を受験したときの話です。

過去問題集がない、もう一つのパターンは「第1回目の試験」です。
(第2~3回目で過去問データが出そろっていない場合も含む)

自分が第1回目の試験を受ける時にやったのは、「同じ試験実施団体が主催している試験を参考に、難易度と出題傾向、合格率の変化を推測する」ことです。

第1回目のビジネスマネジャー検定を受験した時(2015年)は、受験料や試験の趣旨からすると、ビジネス実務法務検定2級と同等の難易度になりそう…それなら他の東京商工会議所系検定の2級に合格したときと同じくらいの勉強をすれば大丈夫だろう、と判断しました。

情報セキュリティマネジメント試験の時も、私は第1回の試験は受験しませんでしたが、これも同じ「情報処理技術者試験」の中の一つで、レベル2相当と公表されていました。

私が受験したときは既に6回分の過去問データがあったので、過去問題集の勉強だけで足りましたが、もし第1回目や第2回目に試験を受けていたとしたら、レベル1のITパスポートとレベル2の基本情報技術者の過去問から、セキュリティ分野を重点的にピックアップして勉強していただろうと思います。

また、新しい試験の場合は、何らかのサンプル問題が公開されることが多いです。
その問題が難易度の平均値と考えて、それよりも少し難しい問題・少し易しい問題が出るとあたりをつけて、テキスト類を読むようにします。

何が言いたいのかというと、仮に過去問がない・データが少ない試験であっても、全くノーヒントであてずっぽうに勉強するのではなく、試験の趣旨や目的、類似の試験、サンプル問題を参考に、難易度や出題傾向を推測すると勉強の効率が(多少)良くなるということです。

コメント

  1. MT より:

    おはようございます。

    過去問題集がない試験と言えば、『観光検定』や、
    『国際航空運賃検定』、『航空トラベル検定』も当てはまりますね。
    (いずれの試験も受験を予定しています)

    それでも、『観光検定』と『国際航空運賃検定』は、
    公式テキストがある分、対策が立てやすいかも知れません。
    対して『航空トラベル検定』は公式テキストすらありません。
    なので、どのような対策を立てて勉強するかは、
    悩みどころです。

    ちなみに、私は検定名がリニューアルされた試験が
    一番勉強しにくい、という印象を持っています。
    というのは、旧試験名時代の過去問はあるものの、
    参考程度にしかならない場合が多いからです。

    • miwa@管理人miwa@管理人 より:

      MTさん 
      観光検定、国際航空運賃検定、航空トラベル検定、なかなか面倒くさそうな試験ですね~。
      ただ、あくまで総合旅行の前哨戦として受験されるのであれば、総合旅行のテキストや過去問から、関係しそうな部分をピックアップして勉強するのがいいと思います。
      検定名がリニューアルされた試験は、リニューアルにいたった背景、リニューアル後の試験の趣旨がポイントになると思います。
      ただ、それまでの過去問は、新試験制度の趣旨によって、重点的にやるべき項目と、そうでない項目を見極めたうえで勉強する必要はありますね。

  2. シーラ より:

    ほんと過去問題が出回っていない試験は困りもので、問題自体の難易度の割には難しくなりますね。しかも、その手の問題は突っ込みも来ないので、日本語的に、あるいは法的にも正しくないのでは?という問題が増えがちです。
    国か都道府県直轄の試験ならば、情報公開を請求(あるいは役所の好意で手続き省略でコピーしてもらう)して手に入れるという方法もあるんですが、最近は民間に委託している試験が多く、そうだとそれもできなくなりますね。航空通信士(航空従事者)とか船員法の衛生管理者試験でお世話になった気がします。
    あとは、受験者が記憶から再現した問題を手に入れるとかありますけど、最近はネットでのそういう情報交換や関連商売も下火な気がします。著作権や秘密保持を気にされる人が多いのでしょう。法的には問題ないことがほとんどと思うんですけどね。グレー感漂うことに頼るより、今は公式に公開するのが流れとは思います。
    ですが、CBTなどのコンピューターがランダムに出題する資格が最近急に増えて、公開の流れから逆行しつつあるとも感じています。過去問自体は絶対に公開せず、参考問題というのだけ公開するんですけど、それだとあまり勉強にはならないんですよね…
    コンピューターの問題プールは出題の数倍~せいぜい十数倍なことが多いので、それがばれては困る主催団体の都合でしょうね。(マイクロソフトやシスコ等のコンピューター系資格ではとっくに事情がばれてますが。だから問題を覚えて帰って完璧にすれば何度も受けるうちそのうち受かります)

    • miwa@管理人miwa@管理人 より:

      シーラさん
      記憶から再現した問題というと、弘文社の工藤本を思い出しましたw
      >ネットでのそういう情報交換や関連商売も下火な気がします
      確かにそうかもしれないです。
      今の時代はブログやCGIの掲示板よりも、
      twitterやinstagramでのやりとりがメインだからでしょうか。
      何か問題があったらすぐに炎上しそうだしねwww
      銀行業務検定のように、PBTとCBTを並行している検定試験だったら過去問題集はそのまま使えますが、CBTだけの試験は問題が持ち帰れないので、PBTよりも対策がしづらい面はあると思います。

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