今日は、大手町にあるイーアカウントで、会計ソフト実務能力試験1級(旧:パソコン財務会計主任者試験)を受験してきました。
それにしても会場の場所わかりづらいな…。
受験票に書いてある地図だけを頼りに歩いたら軽く迷子になりました。
さて、年2回ある試験の割に受験者数が全国でも1000人に満たないこの試験、まさか試験監督とマンツーマンとかじゃないよな…と思ったんですが、
座席は10席用意されていたので、試験監督とマンツーマンという寒い状況にはならずに済みましたw
とりあえず弥生会計を選んだけど
この試験は、1級と2級があり、原則2級に合格していないと1級は受験できないことになっています。例外として同日に2級を併願するか日商簿記2級以上を持っていると1級から受験ができます。
2級は択一式のペーパー試験、1級は会計ソフトを操作して答える試験です。
パソコン持ち込み受験か、一般受験(会場のPCを利用する。)のどちらかを選択します。
1級で使用できる会計ソフトは、弥生会計・勘定奉行・PCA会計・会計王・ネットde会計・財務応援・大蔵大臣・SMILE is 会計の中から、任意のソフトを選択します。(どのソフトを選んでも解く問題は同じ)
私は弥生会計 11 プロフェッショナルを選択しましたが、受験生全員が弥生会計選択者ではなく、勘定奉行を選択している人もいました。
あと受験生のほぼ全員が2級免除(日商簿記2級)で1級受験者のようでした。
※試験前に日商簿記2級の合格証書の番号をチェックされます。
試験の内容はどの程度?
試験時間は2時間(13:00~15:00)で、30問解きます。
実際に会計ソフトを使用して答えを求める試験ですが、パソコン上で解答するのではなく、解答用紙に問題の解答(金額)を記入する方式になっています。
試験の内容は…難易度的には、日商簿記2級試験の問2と問3をもう少し素直にした感じというか、パソコンを使った商業簿記の試験という感じです。
簿記1級試験で出題される、ヘッジ会計、外貨換算、税効果会計、減損会計、有価証券の全部純資産直入法・部分純資産直入法(そもそも有価証券自体が出題されていません)、退職給付会計、新株予約権、売価還元法、特殊商品売買といったものは出題されないですし、工業簿記や原価計算も出題されません。
日商簿記2級に合格している人ならば、特に難しいと感じる仕訳はないでしょう。
最初の開始仕訳ができないと先に進めない
試験問題の構成は、
会計ソフト導入設定→消費税設定→補助科目設定→部門設定→開始残高入力→振替伝票画面で4月~2月取引一括入力→3月分取引入力→決算整理仕訳→問題を解く(問題は、決算整理前の取引先別売掛金残高や部門別の売上高、3月1日~3月10日までの当座預金の貸方金額、給料手当、支払利息、決算整理後の経常利益額、減価償却費などを問うもので、残高試算表や総勘定元帳、補助元帳、日計表などから該当する答えを探す)
…という感じなのですが、最初の開始残高入力ではスムーズに繰越利益剰余金が一致したものの、4月~2月の期中仕訳入力で貸借が合わなくて半分パニックになりました。
なんで左右で3000万円も違うのよーー(泣)
どこが違うんだよー。 。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
でも開始仕訳の登録ができなければ、そのあとの問題も解けないので、どうにか頑張って左右の貸借を合わせるしかありません。
(※会計ソフトは左右の貸借が合わないと伝票登録ができないようになっています)
調べてみたら、仮払消費税と仮受消費税の入力を見落としていたり、6と9を打ち間違えていたり、かなりボロボロ…。どんだけ慌ててたんだ自分。ああ…ここで15分ロスしちゃったorz
入力漏れ・二重仕訳に注意!
公式ガイドブックの例題・過去問を一通り解いてみて感じた、入力の際に特に気をつけるポイントは
・開始残高入力(繰越利益剰余金が一致していること)
・消費税区分(非課税取引の際に税区分の選択をすること。)
・二重仕訳をしないこと
・支払手数料(普通預金帳の欄外に「※1振り込み手数料315円を含む」などと書いてあって見落としがち!)
・小切手振り出しの際の仕訳日(振出日=仕訳日)&未取付小切手の入力
といったところでしょうか。
私の場合は、現金出納帳や買掛帳から入力すると入力漏れをしがちなので、全部振替伝票の画面で仕訳入力しちゃいましたw補助簿は複数行の入力に対応していないから、補助簿⇔振替伝票を行き来するのが面倒…。
でも振伝入力画面で日付を何度も間違えて修正してたらあんまり意味ないですけどね。。
簿記ができない人でも操作できるように設計されてはいるけど
ところで、弥生会計体験版のインストール自体は2週間前にしていたにもかかわらず、実際に練習を開始したのが木曜日の夜からで、会計ソフト実務能力試験 1級公式ガイドブックに載っている問題の通りに全部正しく伝票入力できるようになったのが今朝8時!
※公式ガイドブックは、ある程度入力方法が分かっていることを前提に作られているのか、金額や勘定科目・消費税など入力上の注意点は載っているものの、会計ソフトの操作方法は載っていないので、具体的な操作方法は自分でマニュアルやヘルプで調べるか、今日から始める 弥生会計11、コンピュータ会計基本テキスト (弥生School)などの書籍を読んで覚えるのがいいでしょう。
本当に2時間以内に全部入力して問題を解ききれるかな~と心配だったのですが、試験本番では残り時間30分のあたりで、減価償却の問題を残して入力が終えることができましたε-(´∀`*)
ひとまずこの時点で減価償却費の金額を答える問題以外を解答し(※仮に減価償却費の問題が答えられなくても、決算整理前の金額を答える問題を解く分には影響はないはず)、残り時間で入力内容の見直しと減価償却費の計算問題を解きました。
というわけで、一応は解答用紙の解答欄は全部埋めてきたのですが、問題用紙は持ち帰れないのでこれ以上検証はできません。
(試験問題と写真付受験票も回収されます)
もし不合格だったら、それは私の入力にミスが多かったか、税抜金額で答えるところを税込金額で答えたとか、決算整理前の金額で答えるべきところを決算後の金額で解答してしまったなど、問題文を読み間違っちゃったねということでw
日商簿記2級後に受けるのがオススメ
それにしても、会計ソフトってなかなか便利ですね。
マイナーな検定で受験料も高めではありますが、日商簿記2級合格後に受験すると相乗効果がありそうな資格です。自分の入力した仕訳がどのように財務諸表につながって行くのかが見えるのは面白いですよ。
といっても私自身が弥生会計を使い始めてたった3日しか経っておらず、まだ全然機能を使いこなしていない(試験で使う機能しか使えない)ので、どこまで便利なのかはよくわかっていませんがね。
ただ将来的には、個人事業主として仕事をするようになったら、このソフトのお世話になるかもしれません。
※弥生でGO! 弥生シリーズで使えるtipsが多数アップされています。試験前に振伝のショートカットキー…覚えておけばよかったかも。
コメント
>miwaさん
試験お疲れ様でした。余裕とまではいかなかったようですね・・・。とりあえず、私のサーティファイオフィス試験同様に不安になりつつ待つしかないですね。
台風も無事に過ぎ去り、24日は社会常識を無事に受けれました。いくつかミスはあったけど不合格ではない手応えなので、来年1月の1級を秘書検定2~3級と並行して備えようと思います。1~2月は社会常識、IT活用、計算実務1級に加え、税務会計や簿記能力など、全経試験のオンパレードになりそうです・・・。
あと、私のHPですが、当初WordPressで作成したのを、Jimdoに切り替えるかなどで迷い始めてます・・・・。
Jimdoの凄さに勉強そっちのけで嵌っているので・・・。
http://jp.jimdo.com/
>よしさん
ありがとうございます。
試験の2週間前には弥生をインストールしていたのに、なぜか練習するのが億劫になってしまい、木曜日から練習を始めたのでかなりの突貫工事です(汗)
だから操作も自己流です(爆)ホントにこれでいいのだろうか…。
肝心の試験自体は6割以上とれれば合格なので、税込金額と税抜金額を間違えてるとか、残高試算表で欄を見間違えてるといったことがなければ多分大丈夫だとは思うんですけどね。
社会常識試験も無事に受けられて、合格見込みのようですね。
都内は台風の影響で交通機関が止まっていましたが、私が普段使っている路線は普通に走っていたので、職場~駅、駅~自宅でずぶぬれになったことと傘が壊れたこと以外は被害はなかったですよ。