戦う前に負けるな!合格率よりも合格基準を意識すれば怖くない

私が試験を受ける際に気をつけていること。
「合格率は参考程度に、『合格基準』は必ず確認する」

試験を受ける前から「合格率が低いから、自分にはムリだ」って諦めていませんか?

勿論、データとしての合格率を全く無視していいということではありません。
合格率の推移と受験資格(誰でも受験できる資格なのか、一定の受験資格が必要なのか)から、その試験が「落とす」試験、「受からせる」試験、難易度によって調整が入るタイプの試験か等を推測することが可能ですから、合格率は重要なデータの1つです。

だけど、合格率なんて所詮全受験者に対する合格者の割合です。
受験生全員が全員、真剣に勉強してきているわけじゃないんです。
記念受験とか職場で強制受験という人だってたくさんいます。そういう人はそもそも競争相手じゃありませんから、分母から除外していいです。

本当に真剣に勉強してきた人の合格率は、試験によって差はあるでしょうが、公表されている合格率の1.5~3倍くらいになるんじゃないでしょうか。

ただ、合格率が低い⇒難しい⇒自分には受かりっこない…みたいなnegativeスパイラルに陥るくらいなら、合格率なんていっそのこと無視しちゃったほうが精神衛生上良いと思います。

むしろ、普段の学習においては、合格率を気にするくらいなら、「合格基準」を意識した方がいいです。

参考まで、各資格・検定試験の合格基準点は

・社労士試験は、選択式が40点中28点以上(各科目3点以上)、択一式が70点中42点以上(各科目4点以上)※救済措置有り
・行政書士試験は、300点満点中180点以上(法令122点、一般常識24点以上)
宅建は、その年の難易度によって50点満点中30点~36点(足きりなし)
・保育士試験は、各科目100点満点中60点以上(ニコイチ科目は両方とも50点満点中30点以上)、実技は2科目とも50点満点中30点以上
・FP技能士は、学科が60点中36点以上(足きりなし)、実技が6割以上
・危険物取扱者は、各科目6割以上
・ビジネス実務法務検定2・3級は100点満点中70点以上
・日商簿記2・3級は100点満点中70点以上
・日商簿記1級は100点満点中70点以上(各科目25点中10点以上)
・Microsoft Office Specialistは1000点満点中550点~850点(その試験によって変わる)

と公表されています。

3割間違っても合格できる

この中で例をあげると、社労士試験の合格率は例年7~10%です。
合格率7~10%ということは、「100人中上位7位から10位しか合格できない」という意味です。

同じ教室内に100人いるとしたら、10人弱しか合格できないわけですよ。
そんな気持ちで受験に挑むとどうなるか。
周りの受験生がとても頭が良く見えて、自分の周りは敵だらけに見えてきます。
そうなると、自分に自信がなくなってしまいます。

しかし、「(当日の試験で)択一6割~7割、選択7割以上正解する」ことを目標にすれば、他人のことは全然気にならなくなります。
「7割以上」ということは、「3割は間違っても問題ないんだ」という気持ちの余裕につながります。

同じ試験でも、「100人中上位7人に入らなければいけない」と考えるか、「当日の試験で択一7割、選択7割をとる」と考えるか。どちらが良いかは言わなくてもわかりますよね?

6割以上とれれば合格できる

また、昨年夏に受験した保育士の筆記試験では、小児栄養の問題を一通り見たとき、余りの難しさにサーッと血の気が引きました。
初見で自信を持って正解を選べた問題が数問しかなく、問題文の横に「?」をつける問題ばっかり(※わからない問題があったら一旦?をつけて後から解くため)で、あ~~あ、これで1年で筆記試験全科目合格は無理だな…orzと落ち込んでしまったんです。

でも、全部の問題を一通り見終わった後、「保育士試験の筆記は、各科目100点満点中60点以上が合格」だってことを思い出したんです。
問題は20問あって、1問5点。
ということは、8問までは間違っても大丈夫。12問正解すればいいんだから、落ち着いて一肢ずつ検討しようと考え直しました。
その小児栄養の点数は、100点満点中65点でした。

不適切問題による全員正解で+5点とマークミス(自分は正しい答えをマークしたのに、問題用紙に転記するとき違った番号を転記してしまった)による+5点というラッキーもありましたが、私の中になんとか6割以上は得点しようという執念がなかったら合格はありえなかったでしょう。

要は試験当日に合格ラインを超えればいい

7wari

資格試験は、試験によっては競争試験的な部分を持つものも少なくありませんが、基本的には合格ラインをクリアすれば全員合格できる性質のものです。
自分が当日の試験を受験した時に、合格基準最低ラインをクリアすればいいのです。
自分との戦いであって、他人を蹴落とすものではありません。
合格率の枠内に入ること、ではなく、合格基準のハードルを超えることを目標にしましょう。

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