【バレエ漫画で学ぶ】試験で確実に合格するためには、どのくらい勉強が必要なのか?

けっこう前に、「試験のプレッシャーと戦う方法 目標点数は合格点×1.15に設定する」という記事を書きました。

資格試験で確実に合格点をとるにはどうしたらいいか?」を模索した結果、このくらい目標を上乗せして勉強すれば、仮に本試験で多少ミスがあったり、新問・難問が出て点数が思うように伸びなかったとしても、結果的には合格点がクリアできるだろう―ということで、合格点の1.15倍を目指すのが確実かつ効率的だということです。

この記事を書いた当時、ふと頭に浮かんだ元ネタがもう一つあります。
それは、私が高校生のころ、少女マンガ雑誌の「りぼん」で連載されていた、「トウ・シューズ」というバレエ漫画です。
(「姫ちゃんのリボン」を描いていた、水沢めぐみ先生の作品です)
これまたアラサー・アラフォー世代の女性にしか通じなさそうな昔話で申し訳ないです(笑)

主人公の森野くるみが、急性盲腸で降板したはづきさんの代役でコールドから急遽「春の精」役に抜擢され、バレエ団の一臣から集中的にレッスンをうけるのですが、4回連続ターンができないようだから、その場面(見せ場)は2回転でいいよ、といわれてしまいます。
(RMC1巻60ページ~94ページより)

「あ ちょっと待て‼」「4回も回らなくていい そこは2回転でいいから」
「えっ…」「でも…はづきさんは4回転してました」
「彼女はきみとはレベルが違うんだ 同じように踊ろうとしても無理だよ」
「大丈夫です練習すればきっと回れます」
「ぐらつきながら4回 まわっても仕方ないだろう」「春の精は妖精なんだ 回転数を多くするよりも気持ちをこめることを考えろ」「ここはいちばんの見せ場なんだから 妖精らしく軽やかに‼美しく‼」
「はい…」
見せ場だからやってみたいのにな 4回転 2回転と4回転とじゃ 見た目の華やかさが全然違う… 決まるととってもキレイなのに…


でもそれが不満だったくるみは、発表会の前日、自宅で4回連続ターンの練習をやってみたら、4回連続で回ることが出来ました。

…もしも きれいに4回転 決めたら 一臣さんびっくりするだろうなあ…
きっと…喜んでくれるよね…
そうよ‼ほかの踊りの手を抜くわけじゃないし‼やってみよーっと‼
はづきさんの舞台を見たのが2年前 今のわたしと同じ年だったんだ わたしだって近づくことがきっとできるはず
…できた‼ぐらつかないで4回転できた‼ 大丈夫これならきっと 明日の発表会に間に合うよね…
よーしもう1回‼やっぱもう10回‼


本番の舞台でも4回転ターンをやってみたら、バランスを崩して転倒してしまい、その後の舞台を台無しにしてしまいます。
転倒後はアドリブでどうにか踊りきったものの、舞台が終わった後、一臣から怒られてしまうのです。

「どうして4回転したんだ?」
「ごめんなさいーでもあのっ できると思ったんです 前の晩練習してみたら何回も成功したからそれで…」
「前の晩?そうか…それであくびばかりしてたんだな どうせほとんど寝てないんだろう」
「…はい」
「そんなコンディションでいい踊りができるはずないだろ!? 体調を整えるのは基本中の基本だぞ!」
「森野 「白鳥の湖」の中で黒鳥の踊る32回転を知ってるか?」
「はい…片脚で脚をおろさずに回る 第3幕の見せ場ですよね」
黒鳥(オディール)の32回転は 右脚を蹴り上げながら 左脚を軸にして 32回連続して回転するという  高度なテクニックを必要とする 最も難しいといわれる技のひとつなのです
バレリーナたちはその32回転を失敗せずに踊るために 練習のときは倍の64回回っているんだ
64回!?
「本番で4回転を成功させるためには 練習では8回転必要なんだよ」
「美しい舞台の裏は厳しい1日1日の積み重ねなんだ ちょっと練習したからさあできましたなんてことはありえないんだぞ」
「はづきは素質があるうえに4歳からバレエをやってるんだ きみとはキャリアが違うしレベルも全然ちがう すぐに追いつけるはずはないんだ」
「きみは今のきみの実力の中で ベストの踊りを見せるべきだったんだ」




※黒鳥の32回転ってこんなのです↓
白鳥の湖 32回 グランフェッテ (ニーナ・アナニアシビリ)
0:31あたりから。

白鳥の湖 32回 グランフェッテ by ニーナ・アナニアシビリ


当時(高校生の時)この漫画を読んだときは「うゎ~!バレリーナって64回連続で回れるんだ!すごいなぁ!そんなにクルクルまわって目を回さないのかな…普通は10回も回ったらまっすぐ歩けなくなるのに…バレリーナってすごいんだなぁ」くらいにしか思わなかったけど、資格試験の勉強を始めてからは、このセリフの意味がすごくよくわかるようになりました。

本番で確実に技を決めるためには、それ以上の負荷をかけた練習を積まなければいけない、練習でできないことは本番ではほとんど成功できない。

これって、資格試験でも同じなんですよね。

わかる問題をド忘れしたり、ちょっとした勘違いで得点をロスすることはあっても、勉強段階で解けない問題や理解できなかった問題が、試験本番でいきなり解けるようになることは殆どありません。

あてずっぽうでマークした問題がたまたま正解することはあるかもしれないけど、いくらなんでもあてずっぽうのカンだけでは合格点はとれませんよね。

ただ、バレエの本番の舞台では、「あ、今ミスしたわね?」と客席から見てわかりやすいミス(転倒など)をしないのは当たり前であって、常に100点満点ノーミスのパフォーマンスが求められるからこそ、32回転の倍の64回転を回るくらいの練習が必要(満点の200%の練習)なのだろう、と思います。

でも、大抵のペーパーテストの資格試験では、殆どの場合、満点を目指す必要はありません。
多少のミスがあっても、難問・奇問は捨てても、トータルでみて合格最低点(6~8割)がとれれば合格できます。
基本問題+応用問題の一部がきちんと解けたら、何だかんだ言って合格できるんですよね。

となると、黒鳥の32回転の倍の64回転…とまではいかなくても、合格最低点が100点中60点ならば、(60点の1.15倍にあたる)69点、70点だったら81点、80点だったら92点が取れればいい、そう考えれば気が楽じゃない、と思ったのです。

もちろん、試験の難易度や性質によっては、1.05倍くらいまでしか狙えなさそうな試験もありますし、1.3倍まで保険をかけたほうがよい試験もあります。

ただ、どんな問題が出ても合格できそうな確実性と、勉強の効率を両立させるとしたら、大抵は合格基準点の1.1~1.2倍を狙う戦略に落ち着くのではないかと思います。


ただ、今でこそ合格点の1.2倍を狙って勉強しろと言ってる私も、リアルタイムでりぼん読者だった中高生の頃は「80点~90点はとれるのに、どうして100点がとれないんだろう??」とテストが返って来るたびに首をかしげていたものです。

その時点で、100点をとりたければ110点、120点、150点をとるつもりで勉強をする、つまりある程度どんな問題がでたとしても100点がとれるくらいの余力が必要なのだと気がつけばよかったのですが、「100点をとれなかったのは計算ミスをしたせいで、本当は100点がとれていたはず(運が悪かった)」とか「変な問題を作った先生が悪い」などと思っていたのは、とんだ勘違い野郎だったな~と大いに反省してます。

100点を目指しているのに100点~90点分の勉強しかしていないんじゃ、100点とれるわけないでしょ。
そりゃ80~90点どまりに決まってるじゃん!
問題や運が悪いんじゃなくてそもそも自分の勉強が足りていないことに早く気づけよ!!

…って、当時の自分をぶん殴ってやりたいwww

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コメント

  1. まさ より:

    こんばんは。

    自分は男ですが、数年前に「トウ・シューズ」読みました。
    (姫ちゃんのリボン世代です)

    具体的なストーリーは忘れてしまいましたが、こういったエピソードがありましたか・・

    私は以前、
    「少ない回数まわって満足するより、挑戦したほうがいいのでは」と思っていましたが、

    練習量が足りていないから失敗する、と考えれば、たしかにと思いました。

    今月末、ビジネス文書検定2級の試験が控えていますが、
    サボりがちになっているので、練習しないとと改めて感じました。

    • miwa@管理人 より:

      >まささん
      お、男性読者さんもいらっしゃいましたか!
      これが個人戦のスポーツや負けたら後がないトーナメント戦だったら、小さくまとまるよりも挑戦した方が悔いが残らないのかもしれませんが、バレエは大人数で一つの舞台を作るので、とりわけ主役級の人が派手なミスをすると他の人に迷惑がかかってしまうとか、物語の世界観を壊さないため(わかりやすいミスがあると、途端に観客が現実に引き戻さてしまう)の考え方だと思います。
      ビジネス文書検定、頑張ってください!

  2. シーラ より:

    こんにちは。
    いつも50~60点を目指してる割にはそこそこ合格しているシーラです。
    実感として、私の場合は中堅資格の50点狙い:2~10時間(前日夜と当日詰込みだけで受かるときもある)
    60点(理系国家試験で良くある合格基準)狙い:30時間
    70点(文系国家試験でよくある合格基準)狙い:100時間
    80点狙い(70基準の試験で確実に受かりたいとき):300時間
    とかかかるわけですよ。数稼ぎたいときはラッキー狙いにしたくなるものです(笑)

    でも、気象予報士・情報処理高度試験・計量士・その他ハイレベルな試験や法律系試験は、これじゃ無理ですね。やっぱり115%狙いじゃないと本番で低めに出がちです。

    過去問丸暗記だけで受かるレベルの試験の場合、50点狙いのつもりでも当日直前詰込みで70点狙いくらいまで行けてる気はします。

    • miwa@管理人 より:

      シーラさん
      マークシートの試験だと、運がよいと思ったよりも良い点数が取れる、ラッキーパンチが当たる時はたまにあります(本当にたまにですけど)ね。
      ただ、私は少なくとも中堅レベルの試験では合格の取りこぼしをしたくないので、本当に余裕をもって合格点が取れる勉強をしちゃいます
      とはいっても、難関試験では、合格点ギリギリを狙うのですら数百時間の勉強が必要だったりしますが。
      中途半端な勉強だと全然箸にも棒にも掛からぬ点数しか取れない…。