私はなぜ独学派になったのか(後編)〜独学で難関国立大学に合格するなんてすごい!とインスパイアされたから

後編は私が大学生の時の話と、高校生のときの話。

大学時代のバイト先に、同い年で某国立大学に通っている方がいました。

バイト先で中学時代に通っていた塾の話になったんですが、その彼女が「私は小中高校と、一度も塾に通ったことがない」と言ったので、とても驚いたんです。

詳しく話を聞いてみると、中学は普通の公立中学校、高校は公立の進学校に通っていたそうです。
「でも高校は進学校だったんでしょ?」と聞いたら、その学校を選んだ理由は「家から一番近かったから」というごくシンプルな理由!流川楓みたいだな!

彼女の家の近くにあった公立高校がたまたま進学校だったというだけで、もし仮に家から一番近い高校が中堅校・底辺校だったとしても、その高校を選んでそうだ(もっとも進学校に入れるくらい成績がいいなら、先生の方が進学校を勧めてきそうですが)

また中高時代は普通に毎日部活をやっており、決してガリ勉だったわけでもなさそう。
公文式や学研などの幼児教育を受けたこともないし、進研ゼミやZ会などの通信講座もやったことがない。家庭教師もつけてもらったことがない。
じゃあ一体何を勉強していたのか?と聞いたところ、「中学校の時は、教科書と、どっかの出入りの業者が4月に学校にワークブックを売りに来ていたから、そのワークを買って勉強していた」のだとか( ゚Д゚)!

別に自慢する風でもなく、淡々と過去と事実を語る彼女に対し、「塾に全く行かずして独学かつ現役で国立大学に受かるなんてすごい!コスパ良すぎ!!」と、同級生ながら尊敬の念を抱いたのです。

自分の目の前に、まったく塾に通うことなく、独学かつ現役で、難関国立大学に合格した人がそこにいる。

その事実を淡々と語るクールさ、シンプルな勉強法、でも決して無理をしているわけでもない泰然自若な雰囲気がとてもカッコいい!と思ったんです。

高校生のときの自分も、塾や予備校には通っていませんでした。
高校時代に予備校に払ったお金は、高2後半~高3にかけて受験した模擬試験の受験料だけです。普段のテスト勉強は「独学」だったわけです。

でも高校生当時の私の「独学力」は、試験範囲が狭い学校の定期テストや小テストで良い点数を取るのが関の山だったんですね。

良くも悪くも範囲が狭いテストだからこそ、多少?要領が悪くても、勉強法がマズくてもどうにか点数がとれてしまったのだと思います。

でも国立大学や一流大学の一般入試に合格するには、学校の勉強+αが必要、でもそのプラスαの試験対策は、私の実力と独学の勉強では難しそう、浪人のリスクをとってまで国立を目指すのは現実的ではないと思ったため、結局手堅く内部推薦で上の学校に進学したのです。

さて話は戻りますが、例の彼女の話を聞いて、「小中高校時代、私と弟にかけてもらった教育費って一体(キートン山田のナレーション風)」…という虚しい気持ちが湧き上がってきました。

私が高校生時代、テスト前で部活が休みになったのをいいことにゲームばっかりやって全然勉強してる様子がない弟と、塾に通わせてるのに弟の成績が上がらないことを嘆く母。

そんな母と弟の2人を「テスト前でも全然勉強しない弟も弟だけど、サボらず真面目に塾に通ってるだけでも十分とかって甘い事言ってる母親も母親だよ。単に塾に通わせればいいってもんじゃないだろう。塾が何とかしてくれるとかって思うなよ。私のことはさんざん金喰い虫とかって言ってたくせに、小6から進学塾に通わせてもらっておきながら成績が上がらない勉強もしない弟は何なんだよ。」と冷めた目で見ていたからです。

大学時代に、塾にいっさい通わず国立大学に合格した彼女の話を聞いて、「独学でも結構イイところまで合格できるんだな」ということ、「やっぱりただ塾に通ってる(通わせる)だけで満足するのはお金と時間の無駄遣いでしかない。将来私が教育費を払う時は、そのような無駄遣いはできるだけしないようにしよう。塾の養分にはなりたくない」と改めて思ったのでした。

そして大学卒業後。20代後半に社会保険労務士試験を受けて合格し、その後、宅建の合格をきっかけに資格マニアと化したわけですが、
「最初からスクールありきではなく、独学で頑張れるところまでは独学で頑張ってみよう。やってみて独学では対策が難しいと判断したらスクールへ行けばいい。もしスクールに通うことになったとしても、講義は受けっぱなしにせず、自学自習と復習の時間は絶対に確保しよう。」という方針で勉強するようになりました。

これは大学生の時に「塾に通わなくても、シンプルに教科書と問題集を勉強すれば学力は伸びる」「独学でもやり方次第では結構いいところまで到達できるなら、自分もそのような独学力を身につけたい」と彼女からインスパイアされたこともあるのです。

コメント

  1. MT より:

    昨日に引き続き、コメントさせて戴きます。
    その彼女、凄すぎます。

    >もしスクールに通うことになったとしても、講義は受けっぱなしにせず、
    自学自習と復習の時間は絶対に確保しよう。
    私は何度も資格学校に通った結果、
    ようやくこのことに気付きました。

    最近は、無料のYouTubeが配信されている某資格試験もありますし、
    DVDが発売されている某国家資格もありますから、
    臨機応変に対処すれば良いだけのことかな、と思っています。
    そもそも資格試験対策講座自体、減少傾向にありますから。

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      MTさん
      >その彼女、凄すぎます。
      ですよね!大学生の時、本当に衝撃を受けました。
      当時はわからなかったですが、彼女は本をよく読む人でしたから、
      塾に通わずとも独学で勉強ができたのは、読解力に優れていたのもあるのかもしれない。

      資格スクールの資格講座は、確かに対面授業は一昔前に比べたら減ったかもしれないです。というかDVDやスマホを使った講座に置きかわってますよね。
      ユーキャンの通信講座は、昔なかったような講座も結構増えていますが、逆に昔はあったけど今はない講座というのもあるし。

  2. MT より:

    私には、パソコンを使用したWeb講座が目立っている印象がありますね。
    ちなみに、某資格学校では、『情報セキュリティマネジメント対策講座』を
    再受講した場合、定価の半額で受講できることが分かりました。

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