23年ぶりに英検2級の勉強をやってみて感じたこと、TOEICの難易度と比べてどう感じたかを書いてみたいと思います。
リスニング…TOEICよりも易しい
英検2級のリスニングは、ぶっちゃけTOEICよりも楽に感じました。
英検2級のリスニングは、男女の会話と、案内文の2パターンなので、TOEICのpart3・4と似た形式です。
また、part3・4と同様に、4択の選択肢は問題用紙に印刷されています(CBTでは画面に選択肢が表示されている)。
ただ、質問文と選択肢の両方が印字されているTOEICと異なり、英検のリスニングの質問文はナレーションの最後に流れるので、そこは絶対に聴き洩らしてはいけない面倒くささはあります。
また、各選択肢が、質問文の意味を正しく聞き取れてなかった人を引っ掛けるように作られています。
(会話の流れで、おのずと答えが1つに絞れる問題もありますが、そうでない問題の方が多い)
そういう意味では、選択肢の引っ掛け度・巧妙さはTOEICよりも少し上かもしれないと感じました。
とはいっても、英検2級のリスニングは、一つのナレーション(トピックス)につき1問だけ。
また、音声のスピードも、TOEICに比べるとややゆっくりです。(TOEICの0.8~0.9掛けくらいです)
なので、一つのナレーションにつき3つの問題に答えなくてはいけないTOEICに比べれば、総じて解きやすいと感じました。
リーディング…じっくり読まないと引っかかる問題が多い
一方で、リーディングの長文読解(長文の内容一致選択)が、TOEICのpart7と同様、本文と選択肢での言いかえ(意訳)に慣れてないと、解くのが難しいと感じました。
あと、英文のトピックス自体も、TOEICはビジネスシーンが中心なのに対し、英検は社会・歴史・生物・環境・テクノロジーなど、バリエーションが結構豊富です。なので、トピックスの分野によっては、内容を正しく掴みきれない問題もありました。
これはTOEICのpart7も同じですけど、単純に本文中にある単語だけを断片的に拾っていくだけだと、まんまとダミーの選択肢に引っかかってしまうように作られています。
ただ、TOEICは時間に追われてしまって、特にpart7の後半の問題はじっくり読むのが難しく、どうしても飛ばし読みになりがちなところがあります。
英検2級の長文読解問題も、本文の内容はきちんと理解していないと解けない問題が多いですが、幸い、本文を熟読する時間的余裕はあります。少なくとも、時間に追われる感覚はほとんどなかったです(実際時間が余って途中退室しました)。
なので、英文をじっくり読んで答える訓練にはちょうど良いと感じました。
むしろ私は本文を熟読する練習がおろそかになっていたから、part7の正答数が伸び悩んでいたのだと思いました。
ライティングとスピーキング…パターン学習で何とかなる
また、英検は、ライティングとスピーキングの勉強も必要です。
とはいっても、ライティングは1問(約100ワード程度)ですので、ある程度決まり文句を覚えておけば何とかなります。
スピーキングも同様です。
当然、練習しなければ不合格になってしまいますが、教本や過去問を使って、ある程度パターン練習を積んでおけばそれほど恐れる必要はありません。
少なくとも、リーディング・リスニングで合格点が取れる英語力があれば、ライティング・スピーキングも十分対応できるように問題が作られていると感じました。
英検の問題量はちょうどよい分量
TOEICは2時間でリスニング100問(45分)・リーディング100問(75分)を解きますが、英検2級はライティング・スピーキングを加えても、1回のテストのボリュームがそれほど重くないんです。
(リーディング:短文20問、長文語句補充6問、長文内容一致12問、リスニング:会話文15問、説明文15問、ライティング1問、スピーキング7分)
なので、TOEICの問題量のボリュームに慣れていると、「あれっ!?これで終わりなの!?」と錯覚してしまったくらいです(笑)
TOEICがいいか?英検2級がいいか?
個人的には、TOEICをうける前に英検2級をやってからTOEICをやればよかったかな…と思います。
だけど、TOEICの問題形式やボリューム、難易度に慣れていたからこそ、英検2級を楽にクリアできたともいえます。
スピーキングの出来は正直微妙でしたが、リーディング・リスニングで余力をもって合格点がとれたのは、ひとえにTOEICの勉強をしていたお陰です。
なので、もし2019年1月の時点で英検2級を目指していたら、英語力を戻す時間を含めて、合格まで半年はかかったんじゃないかと思います。
それがたまたまコロナの影響で、TOEICが定員制・抽選となり、受験したくても受験できるとは限らない状況になってしまった。
でも英検2級の勉強をしたことで、結果的にリーディングと文法を基礎から復習する機会ができたのはよかったと思います。
(そういう意味では、TOEIC600点~700点を超えたあたりで(2019年9月頃)いったん英検2級にシフトしてもよかったかもしれない)
コメント
おはようございます。
英検2級とTOEIC(L&R)の比較を伝授していただき、
有難うございました。
>ただ、質問文と選択肢の両方が印字されているTOEICと異なり、
英検のリスニングの質問文はナレーションの最後に流れるので、
そこは絶対に聴き洩らしてはいけない面倒くささはあります。
ここが英検2級の合否の分かれ目になる可能性がありますね。
では、失礼致します。
MTさん
内容を理解しつつ、最後の質問文を聞き逃さないようにするのは、結構神経を使いましたね。
あと、私はCBTで受けたのですが、回答選択時間は1問10秒で、10秒経ったら自動的に次の問題に移ってしまうのもまた大変でした(1問マークし損ねた)