資格・検定あるある15 社会保険労務士編①(+試験当日のアドバイス〜選択式の出来が悪くても絶対に途中で帰ってはいけない!)

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今回のあるあるテーマは、2017年度の社会保険労務士試験が間近に迫っていることから、社労士試験(当日)の話を書きます。

※書いた後に気づいたんですが、ただの「あるある」ネタじゃなくて、割とマジメな本試験当日のアドバイスになってしまいました…。

・実は試験中の給水が可能である

大抵の試験では、飲食物を机の上に置いてはいけないと指示されることが多いです。

ところが、社労士試験の場合は、8月第4日曜日というクソ暑い真夏に試験があるためか、熱中症防止用に飲料水(*ペットボトルのみ可、水筒・ボトル缶は不可)を試験中に飲んでもいいんです。

ただし、ペットボトルカバーは使用不可とのことなので、水滴でマークシートを汚さないよう、注意が必要です。

・試験中、お手洗いに行く人が(意外と)多い

試験時間が1~2時間くらいの試験では、試験時間中にトイレに行く人ってよっぽど体調不良の人以外、滅多にいないと思います。

また、カンニング不正行為の防止の観点から、「(体調不良などやむをえない場合はトイレ退室はしてもいいけど)退室したら再入室不可」「途中退室する場合は、試験問題の持ち出し不可」という試験も多いです。

ところが、社労士試験は「試験中のトイレ退室・再入場」が認められている、このご時世では少し珍しい(?)試験なんです。

自分的には、お手洗いは「試験前や合間の休憩時間に済ませておくもの」というイメージだったし、試験中にトイレのために途中退室する人も殆ど見たことが無かったため、社会保険労務士試験を受ける前は、「試験の真っ最中にトイレに行く人なんて(よっぽどお腹がピーピー状態の人以外に)いるのか?」と思っていました。

ただ、社労士試験は、午後の択一式は試験時間が3時間30分ぶっ通しの長丁場のためか、特に択一式試験の後半になるにつれて、トイレ退室許可の挙手をする人が複数人いたんです。
試験中にトイレにいきたい人ってこんなにいるんだ!」とカルチャーショックを受けたのでした。

当然、自由に教室を出入りできるというわけではなく、補助員が、手荷物等余計なものを持っていないことを確認したうえで、お手洗いが終わるまで(トイレの外で)付き添います。
ただ、1人がトイレ退室をすると、数分間は補助員がその人に付き添っているわけですから、挙手が集中した場合は、「トイレ退室許可の順番待ち」状態になることもありました。

大抵の資格試験では、監督補助員は試験時間中暇を持て余していることが多いんですけど(問題用紙配布・回収・本人確認以外、せいぜいカンニング防止の巡回くらいしかやることがない)、社労士試験ほど、補助員が何度も教室を出入りする試験はなかなか珍しいのではないかと思います。

・午前の選択式試験が終わった後に棄権する

社労士試験は、科目合格制度がないので、選択式・択一式ともに合格基準点をクリアしなくてはいけません。
たとえ択一で60点をとったとしても、選択式で1科目でも基準点を割ってしまったら、それだけで不合格になってしまう、シビアな試験なのです。

なので、午前の選択式がダメだった(不合格確定)→午後の択一を受けても時間の無駄だから帰ろう…と思うのか、午前の選択式試験終了後に帰ってしまう人がいます。
ダメだとわかりきっている試験を、3時間半受け続けるのって精神的にも肉体的にもキツいですからね。

ここから先は単なるネタではなくて、試験当日のガチで真面目なアドバイスを一つしたいと思います。

1年目に、予備校の社労士直前講座に通っていたとき、ある講師が
「たまに午前の選択ができなかったからという理由で、午後の試験前に帰ってしまう人がいます。だけど、たとえ選択式試験の出来が悪くても、午後の択一式試験は絶対に受験してから帰ってください。もし午前の選択式がダメだと思った時は、午後の択一式は来年に向けての模擬試験だと思って受ければいいんです。せっかく勉強してきたんですから、本試験を受けないと勿体無いです。本試験ほど絶好の模擬試験はありませんよ」
と言っていたのです。

その当時は、この言葉にあまりピンとこなかったのか、「へぇー。そういう人もいるんだな。」って感じで、右から左にフンフンと受け流していました。
受け流している割にはよく覚えてるなーという野暮なツッコミはしないこと。

ただ、3年目の受験の時は、この言葉で命拾いをしたんです。

この年は、午前の選択式試験(健康保険法)が絶望的に出来なさ過ぎて、午後の択一試験に向けてテキストを読んでいても、あまりのショックで心ここにあらず…「もうこれ以上受けても意味ないやんか!うわーん!」と戦意を喪失してしまい、本当に荷物をまとめて帰りたくなりました。

でも、荷物をまとめようとした瞬間、「あっ!そうだそうだ!選択式がダメだった時は、午後の択一式は来年に向けての模試だと思って受ければいいんだ!」とフト思ったんですね。

それでちょっとだけ気を取り直して、択一式試験の3時間半、最後まで問題を解きました。
(帰り道、選択式の解答速報チラシをもらった瞬間、再度地獄に叩き落されてしまい、モノレールの線路に飛び込みたくなりましたがorz)

本当に、午後の択一を棄権せず、諦めないで問題を解いてよかった!あの時踏みとどまった自分GJ!と心から思いました。

ロクに勉強しなかった人はともかく、ある程度の時間をかけて勉強を頑張ってきた人は、たとえ選択式の感触が悪かったとしても、午後の択一試験は絶対に棄権してはいけません。

選択・択一の合格ラインが何点になるのかなんて、合格発表日当日まで、フタをあけてみなければわかりません。
せっかく勉強してきたなら尚更、ダメモトでもいいから最後までちゃんとマークシートは埋めましょう!

参考:各資格スクールの社会保険労務士講座(例)

LEC東京リーガルマインド
→合格講座、短期集中合格コース、出る順社労士必修講座解説講座などの一括セットの他、法改正や白書、一般常識等に絞った単科の講座も多い。通信・通学どちらも可能。

資格スクエア
→オンラインで受講できる講座。充実したインプット・アウトプット講座が低価格で受講できる。

フルカラーテキストの社労士試験講座【アガルート】
アガルートアカデミー:社会保険労務士試験|直前対策講座
→オンラインで受講できる社労士講座。必要なものに絞られた講座で合理的な学習が可能。

コメント

  1. ラキシス より:

    miwaさん、今晩は。申請していた特一圧の免許証が届きました。(二冷で申請)現在、一ボとX線とγ線の4つが記載されています。あと取れそうなのは、衛生管理者と潜水士と発破技士くらいですかね。

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      >ラキシスさん
      発破は講習会の日程のタイミングを合わせる必要はありますね(しかも場所が遠い…)
      ところで、一級ボイラー技士を持ってらっしゃるんですね。
      資格マニアではなかなか珍しいのでは?

      • ラキシス より:

        現在、ボイラーを扱う仕事に就いています。特級ボイラー技士も取得したいのですが、伝熱面積500平方メートル以上の大型ボイラーがある事業所はあまりないので、中々実務経験が積めませんけど。

      • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

        >ラキシスさん
        実際にボイラーを扱っているから1級を受験できたんですね。
        伝熱面積500平方メートル以上の大型ボイラーがある事業所って…今時珍しいような。

  2. とらねこ より:

    気分転換にお手洗いを利用できそうですね。
    女性だと少し時間がかかってしまうでしょうけど、男性だとちょうどよさそうな感じです。

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      >とらねこさん
      エコノミークラス症候群の防止にも良さそうです。
      そういえば、監督補助員は、必ず男女一人ずつ以上がいたような気がします(だって男性が女子トイレに付き添うわけにはいかない…)

  3. MT より:

    おはようございます。
    平成29年度の試験要項を見ますと、少なくとも中小企業診断士(1次試験)においては、
    水分補強を許可した模様です。(但し、水分を置く場所は別のところに指定されています)
    まあ、社会保険労務士試験と同様に、珍しいことには変わりありませんが………。

    ところで、私もmiwaさんと同じようなことを、某資格学校の先生から言われました。
    「諦めなければ奇跡が起きるかもしれません」と………。
    (私の場合は、『情報セキュリティマネジメント試験対策講座』でした。
    情報処理技術者試験の場合(特に基本情報)は、
    午後の試験で諦めて眠ってしまう受験生をちらほら見かけるとのことでした)

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      >MTさん
      診断士試験も水分補給が可能なんですね。
      とはいっても、診断士試験は各科目ごとにインターバルがあるので、その間に水分を補給すればいいような気もするが…。
      社労士は3時間半ぶっ通しというのがネックなんだと思います。

      諦めなければ奇跡は起こる、とはいうけれど、奇跡は滅多に起こらないから奇跡ともいうわけで(苦笑)
      でもハナから諦めてしまうと、絶対に奇跡は起こらないのもまた真実だし、かといっていい加減に準備をしてきた人のところに、勝利の女神がほほ笑むということもないんですね。
      うまくいえないけど、「人事を尽くして天命を待つ」という感じなのかなぁと…。

  4. スコッチ より:

    この試験はほかには類をみないほど長丁場試験ですよね
    しかもいまはわかりませんが
    働きながらなんとかとれる一番の難関資格と言われますからね
    私なんか二時間試験でも最後はトイレいきたくなりますよ
    小便小僧ですから(笑)
    水分補給も時期と体調管理には必要だと思います
    どう考えてもペットボトルや缶にカンニングペーパー書けませんから
    そんなことできるのはドリフの世界だけかな?(笑)
    試験には途中退出禁止もあるし
    運行管理者のように試験前にトイレいくときは受験票預かるとかありますからね
    この影響もろに受けたのが高圧ガスです
    まあこの試験は11月ですからトイレはあまり影響ないですが

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      >スコッチさん
      トータルの試験時間が社労士よりも長い試験は他にもあると思うけど、休憩なしで3時間半ぶっ通しの試験は中々珍しいと思います。
      行政書士が3時間だったかな?日商簿記1級もトータルで3時間だけど、科目間に休憩時間があるしなー。
      ボイラー技士は3時間だけど、殆どの受験生が1時間で退席しちゃいますしねぇ(苦笑)
      だいたい、2~3時間をオーバーする試験って、合間に小休止が入るか、そもそも3時間も試験時間要らないだろっていう試験が多いような気がします。
      逆に運管みたいな試験って結構レアだと思いますよ。
      似ているのは(管轄が違うのに)貸金業務かしら。

  5. しがないサラリーマン より:

    震災特例の12年、13年受験でしたから、午前択一、午後選択という順番でした。
    あの時、午前が選択だったら確実に午後の受験生が減っていたと思います。

    私はトイレ退席を隣席の方の貧乏ゆすりがうるさかったので多用しました!!
    トイレだけではなく顔を洗えるので気分転換するのには最適でした。

    ペットボトルを何度か蹴って、補助の方に迷惑をかけました(笑)

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      > しがないサラリーマンさん

      あ~~そういえば「午前択一、午後選択」の時期がありましたね。
      今は「午前選択・午後択一」に戻っちゃったけど。
      隣の席の貧乏ゆすりは迷惑だけど、顔を洗って気分転換はいいかもしれないですね。とはいっても、手を上げるタイミングを考えていると墓穴を掘ってしまいそうだが。

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