【初入選】第73回毎日書道展・漢字部Ⅰ類で入選!〜書道を習い始めてちょうど5年経ったので、毎日展出品に至った経緯を書いてみる。

6/23(木)に、毎日書道展の事務局からこんな封書が届きました。

A4サイズで、表に「折曲厳禁」「入選通知在中」って書いてあるから、出オチ感ハンパないけどw

中を開けたら、漢字部Ⅰ類の入選証、出品者証、東京展の招待チケット8枚が入ってました!(あと毎日新聞の購読案内もw)

拙作は、7月18日(月)~24日(日)まで、東京都美術館に飾られる予定です。
※7月19日(火)は休館日。初日18日は12:00から、最終日24日は14:30まで。

毎日展の漢字部は入選確率が約50%前後と聞いていたし、同じ社中から毎日展(漢字部1類)に出品しているのは、役員・師範・準師範をはじめ、九段・八段・七段など高段者の人がほとんどなんですよね。だから最初から落選覚悟での出品で、ぶっちゃけ入選できるとは全く思っていなかったです。

ところで、私が書道を習い始めたのは2017年6月下旬。
だから今、ちょうど、書道を習い始めて丸5年が経ったところですね。

あの当時、5年後に毎日展(漢字部Ⅰ類)に入選するどころか、自分が毎日展に出品することすら全く想定していなかったです。

だって5年前の今頃って、楷書基礎帖で基礎点画の練習をしていたんですよ↓

習いはじめの頃、「遠い将来、書道が上達したら、毛筆書写技能検定の1級が取れたらいいな〜」とは思ってたけど(だって資格マニアだからね)、毎日展に出品してみたいとは全く思わなかったです。
先生の方も、最初から「5年後に毎日展の漢字部1類で入選出来るよう、逆算して計画的に指導しよう」とは考えていなかったと思うんですよね。遠い将来、高段者になって、行書・草書がスラスラ書けるようになったら、チャレンジしてくれたら嬉しいな…程度には思っていたかもしれないですけど。

じゃあなんで書歴5年弱・二段で毎日展に出品することになったのか?
(※正確に言うと、昨年も漢字部Ⅰ類に出品したものの落選しちゃったから、実は書歴4年弱・準二段の時点で初めて出品している。)

そこで、何がキッカケで毎日展(漢字)の出品に至ったのか、ターニングポイントとなっているであろう出来事を振り返ってみました。

(2018年)月例の半紙課題に慣れてきたようだから、今後の昇格試験と社中展に向けて、条幅の練習を始めようと言われる。
初めて月例課題の条幅部門に出品する

大人書道2年目の練習月記(2018年9月) 条幅課題を提出しました!
9月の月例課題(楷書・行書・条幅)を提出しました。 楷書規定課題は「山氣日夕佳」 山氣 日夕に佳く:結廬在人境(陶淵明:飲酒其五)より


(2018年)行書の条幅を書き始める
行書を書くんだったら、羊毛筆を使いこなせるようになると、今後行草体や草書の作品を書くときに役立つよ(今から慣れておこう)」と言われて、羊毛筆(※)で作品を書く練習を始める。
※普段半紙を書くときに使ってる兼毫筆は、適度に筆のバネが効くのだが、羊毛筆は柔らかい分バネが効かないので扱いが難しい。ただ慣れてくると、柔らかくて繊細で変化に富んだ線が書けるようになる。
2年目の練習月記(2018年11月)行書で写真当選(*'ω'*)!
11月に提出した月例課題です↑


(2018年)「仮名の連綿の練習をすると、条幅で行書・草書を書く時にも役立つ」と言われて、仮名の練習を始める

(2019年)羊毛筆の扱いに慣れてきたので、行草体の条幅を書き始める
第62回東方書展に出品しました!~たった2週間で二尺×六尺の大型作品を書くハメになった話
東京都美術館にて、3月25日(木)~3月31日(水)まで開催される、東方書展に作品を出品し、無事入選通知が届きました。 東方展は、お教室の先生が出品してるので、過去に1~2度観に行ったことはあります。 ただ、出品されている作品は2尺×6尺や...


(2021年)急遽突貫工事で初めて書かせた二尺×六尺が、案外ちゃんと形になったのを見て、「二六がこれだけ書けるんだったら毎日展にも漢字(二尺×六尺の多字数)を出そうよ」と言われ、毎日展漢字部Ⅰ類にも出品することになった。
(※ただ、この回は残念ながら落選してしまった)

(2021年)伊勢神宮展と社中展用に、条幅&行草体で七言絶句(3行・28文字)を書く


(2022年)東方展に出品したから毎日展に漢字は出さなくていいのかと思っていたら、先生から毎日展用の手本がLINEで送られてきた。
「4月の月例課題の条幅・細字・仮名・実用書は書かなくていいから、こっち(毎日展の作品)を書いて」とな!?
結局どっちも出品するんかーい!←これが今回出品した作品。

こうして振り返ると、なんだかうまいこと先生に乗せられてしまったというか、ハメられた感じがしないでもないw

でも、私の自主性と意思任せだったら、書歴たった5年で毎日展(漢字部Ⅰ類)に入選するのは絶対に無理だったと思います。
自分の性格からすると、ある程度自分に実力がついている実感があって、現実的に入選が狙えそうな手応えがない限り、出品しようとは思わないでしょうし。

書道初心者だった私がたった5年で漢字部Ⅰ類に入選できるレベルに到達できたのは、先生の指導と、半ば無理やりにでも「毎日展に出品しようよ」と声をかけてくれたからこそだと思っています。

あとは、もう一つ刻字部にも出品しているんですが、こちらはどうなるか!?(※刻字だけは入落通知は後からやってくる)→7/7に入選証が届きました!

コメント

  1. らんまる より:

    書道検定の勉強法など、とても参考になり励みになりました。
    一つ質問させてください。毎日展に出品されるまでに、羊毛筆を使われたとのことがありましたが、どのぐらいのサイズのものでしょうか。また、品物も可能であれば教えていただきたいです。

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      らんまるさん
      羊毛筆は、書道玄海社に所属していた時に特注の筆を購入したので、おそらく市販はされていないんじゃないかな…と思います。
      書道用品店で、紙のサイズと字数と書体(楷書/行草/隷書・篆書など)を伝えて、どういう筆を使うのが良いのかを教えてもらうのが良いかもしれません。

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