第62回・玄海全国書道展に作品を出品しました!

7/25(水)~7/29(日)まで、北千住のマルイ(シアター1010のギャラリー)にて、第62回玄海全国書道展が行われます。

昨年は「後学のための観覧」という感じだったのですが、今年は私も作品を出品する側にまわりました。
そういえば、ビジネス会計検定2級が終わったあと、急いで蒲田から北千住に移動したんだよな…(遠い目)

今回miwaが出品した作品は、「行百里者半於九十(百里を行く者は九十を半ばとす)」です。

今回はサイズ規制がないので、縦60センチ・横15センチの板を二聯(れん)にして、額を入れて作成しました。

この言葉の意味は、『物事を成すには、終わりのほうに困難が多いから、最後の最後まで油断してはいけないという教え。百里の道を行くときは、九十里まで来て、そこを半分と考えるのがよいという意から。』です。

作品を出品した理由は、刻字部門に出品するのは、私が通っているお教室くらいしかないからです。
まさに『枯れ木も山のにぎわい』を地で行く(笑)
とゆーか条幅作品とか、まだとても書ける気がしないw
(先生は「来年は条幅も出品しようね」って言ってるけど…できるのか!?)

ちなみに、この書稿を見た旦那からは、「それってもしかして自虐ネタ?」と聞かれました。

ああそうさ、日商簿記1級と行政書士試験になかなか受からない自分を皮肉った自虐ネタですけど何か問題でも?
さすがmiwaと14年(!)夫婦やってるだけあって、よくわかってらっしゃるじゃないですかwww

ただ自分としては、自虐というよりは「戒め」のつもりだったんだけど、旦那的には「金と時間をかけた壮大な自虐ネタ」に見えたらしい。

出品票は6月に作成&提出していたものの、作品自体は搬入日に現地持ち込みでもOKだったことから、実は土曜日に完成したばかりなのですw

しかも彫り始めたのは日商簿記1級の試験が終わった後からだったので(書稿だけは5月中に書いていたが)、かなり急ピッチで彫りの作業を進めていきました。

書稿作成・籠字とり

今回は隷書体・木簡千字文風のお手本を書いていただきました。

前回(日刻展)の時に比べると、割とスムーズに筆を動かせるようにはなったかなーと思うけど、やっぱり普段書かない隷書体に戸惑う。
(とくに右払いの波法のところとかね)

先生作のお手本(左)と比べると、私のはまだまだダイナミックさや変化が足りないですね~。

筋彫り・粗彫り~本彫り

板に籠字を貼った後に、「半」と「十」の縦棒が中心線からズレていることに気づいたので、筋彫りに入る前に鉛筆で文字の位置を修正しました。
これじゃ籠字をとった意味なーいじゃーんwww

今回は文字数は前回よりも多いものの、板の面積が広い分、刃が太い鑿でガンガン削れるので、思っていたよりもスムーズに彫り作業が進められました。
二度目なので、鑿使いに慣れてきたというのもあると思いますが。

あと、字も太くて大きい分、多少手荒に(!?)彫ったとしても、木片が飛ぶ心配が少ないというのもあります。

ただ、細かいところ(かすれを表現しているところ)はやっぱり木片が飛んでしまうので、そういうときは木工用ボンドの出番ですw

色塗り

今回は「道(土)」のイメージなので、赤~茶色の間の色にしようと考えていました。

渋谷の伊東屋で、アクリル絵の具を購入。
ただ実際に木に塗ってみないと、どういう感じの発色になるかわからない部分もあるので、気になった2本(ベネティアンレッド、バーントシェナー)を購入し、バーントシェナーを選びました。

絵の具を一本使いきった(ギリギリ)

箔貼り

まず文字(金箔をはるところ)をヤスリがけ。

それからカシュー(合成漆)をのせます。
カシューは指でポンポンと叩いて押し込んでいく感じ。
あまり多すぎても、箔がキレイに乗らないそうなので、指で押して薄くのばしていく感じ?
時間が経つと、粘着力が増していくので、それから金箔を上に乗せていきます。

左が箔を貼り終えた状態。(右は色を塗り終えた直後)

箔落とし・額入れ

金箔をはって約3~4日くらい経つとカシューが乾くので、乾いたらハケや筆などを使って、余分な金箔を払い落としていきます。

額に入れて完成です!

ところでこの字句は、今年の日刻展(2018年1月出品)で何を彫りたいかといわれて「行百里者半於九十」と伝えたところ、「(木に彫るのも公募展に出品するのも)最初だから四字くらいまでにしたほうがいいんじゃないか」と、遠まわしに却下されちゃったんですよねorz

…ってことは、お前は初心者だというのにサムホールサイズの板に8文字を彫ろうとしていたのかい。どんだけ無謀なんだw

あの時は、4文字でもかなり苦戦したので、先生の言っていたことは正しかったわけですが、資格でも刻字でも自分で自分の首を絞めるマゾヒストであるw

ただ、先生からは、「これ(行百里者半於九十)はもうちょっと大きいサイズだったら、結構いい作品になるかも」と言われたので、このネタはその機会が巡ってくるまで温めておくことにしたのでした。

まぁその機会が半年後にやってくるとは思っていなかったけどね( ゚∀゚)

コメント

  1. はらのすけ より:

    ひさびさにコメントします

    イヤー立派な作品ですね
    うちにほしいです
    miwaさんの多彩な才能うらやましい

    私は ここ数年 やる気がなく
    何もとってないですが
    資格マニア再開するのに
    何かおすすめの資格ありますか?  

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      >はらのすけさん
      お久しぶりですね!
      お褒めいただきありがとうございます。
      私の書道の腕前はまだまだなんですが、刻字は彩色や彫りで表現できるので、書道初心者でも味のある良い作品が作れるんですよ。
      もちろん書道が上手に越したことはないけどw
      資格マニアの再開か~。
      とりあえず何か手っ取り早く…だったら、CBTでサクッと受けられるものとかですかね。

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