今年も日本刻字展に作品を出品しました。
さて、今回の字句は、「知好楽」です。
「知之者、不如好之者。好之者、不如楽之者 」
これを知っているだけの者は、これを愛好する者におよばない。
これを愛好する者は、これを真に楽しむ者にはおよばない。
という意味です。
論語からの引用です。
書稿作成
ところで、夏に帰省した際、miwa母より「次に作品を作るんだったら、洋間にも飾れるような、モダンな雰囲気で作ってほしい(そしたら居間に飾るよ)」というリクエストがありました。
うちの母上様がいう「モダンな雰囲気」とは、いかにも書道な「ザ・漢字!!」ではなくて、一見すると字っぽくない、アートやオブジェっぽい雰囲気、なんだそうです。
毎日展の前衛書部門とまではいかなくても、つまりは可読性の低い字がいいってことですねw
親子なので母上様が言いたいことは何となくわかる。
なので、字体は、金文、篆書、甲骨などがいいですと先生にリクエストしたところ、こんな面白いお手本が出来上がってしまった!!
でもやっぱり「これは月例(課題)じゃなくて、作品だから字に遊びや変化をつけてね」と言われる…。
そんなに私の書稿はつまらないのだろうか…。
まぁつまんないんでしょうねwww
基本無機質なのがmiwaの個性だからな(開き直り)
ただ、いくら面白いお手本をもらっても、肝心の私の書道技術が足りないせいで、「真面目にきちんと書けるのはもちろんだけど、こんな面白い作品も書けるんですよ~オホホホホ」とはなかなかうまくいかないのが悲しいところである( ノД`)シクシク…
それでも、どうにかしてこんな感じの書稿ができました…。
籠字とり
和紙に小筆で輪郭をなぞります。
今回は立体交差を入れるので、その部分のラインも書き入れていきます。
和紙を板に貼ります。この段階ではまだ透明ですが、乾くと表面が白くなります。
ちなみに上の作品は、うちの旦那の作品ですw
表面が白くなりました。
捨彫り(粗彫り)
いつもだったらこのくらいの深さでいいのでしょうが、今回は凸彫りに「立体交差」を入れるので、更に深めに彫ります。
周辺はある程度深く彫っておいたほうが、本彫りでも楽になるので、今回は粗彫りの時点でも割と深く彫ってます。
本彫り
実線に沿って鑿をやや斜めに入れて、さらに深く彫ります。
自分でこんな書稿をリクエストしといて言うのもなんだけど、細かい箇所の処理が結構面倒くさいですね(^ω^)
立体交差部分を彫ります。
鑿の入れ方は自由だけど、ただ、まっすぐ鑿を入れるとつまらないので、敢えて斜めに入れたりするのだそうです。
次は色塗り編です!
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