昨日3月27日、駒沢オリンピック公園総合運動場(屋内球技場)にて、東京都武術太極拳選手権大会に出場しました。
タイトルの「3年越しでようやく初出場」は、新型コロナのせいで2年連続で大会が中止になってしまったからです。
年明けからオミクロンが流行しているのでどうなるかと思いましたけど(実際1月に予定されていた東京都交流大会は直前に中止になってしまったし、お隣の神奈川県大会も1月→3月に延期になってしまった)、無事に大会が実施されてよかったです。
また東京都大会は観客も入れたので、クラブのチームメイトも何人か応援に来てくださいました。
さて、今回私が出場した種目は「32式太極剣(太極剣・刀の部)」です。
最初の2年間(結局中止になったけど)は24式太極拳にエントリーしていました。
ですが、2~5級の検定の講習会の際、検定で合格できる24式の演技と、大会で高得点がもらえる24式の演技はどうも方向性が違うっぽい(しかも上の段になればなるほどギャップが大きくなりそうだ)。
同じ種目なのに検定用と個人競技用の2通りの練習をしなきゃいけないなんてぶっちゃけ面倒くさいw
だったら検定で二段・三段・四段に到達するまでは、大会の個人競技は24式太極拳以外の種目で出ようと思ったのです。
会場に着いたら、地下1階の「選手受付」でプログラムを受け取ります。
競技場の1階の東西にも出入り口はあるんですけど、今回は地下1階の出入り口から入場するようになっていました。
どこから会場に入ったらいいのかわからなくて、他の出場者と一緒に付近をウロウロするハメにwww
私の出番は午後14時50分以降だったので、午前中は普通に観客として観戦して、コートがお昼休み休憩に入ったら、衣装に着替えてウォームアップへ。
自分が出場する組(グループ)の演技開始時間の30分前までに、アリーナ内の練習場にある選手受付で点呼を受けます。
その際に、ユニフォーム(表演服)にゼッケンがついているかどうか、剣の磁気チェックがありました。
ところで、大会では磁石につく金属で出来た剣は使用できないそうです(つまり刃の部分が鉄でできている剣はダメってことですね。おそらく銃刀法違反の絡みだと思われる)
私の剣は日本の武術太極拳用のお店で買ったものなので、大丈夫だと思うんだけど…。
でも当日いきなり「この剣は使えません」とかって言われたら困ると思い、試しに自宅でも磁気チェックをしてみることにしました。
100均で磁石買ってこようかな…と思ったところ、そういえば我が家のポストには定期的に「水道トラブル」のマグネットステッカーが入っているじゃありませんか!
このマグネット広告が水道トラブル以外にこんな形で役立っているとは水道業者も夢に思うまいw
ところで女子の「太極剣・刀の部」は全体で46人も出場者が!
コロナ禍もあって棄権している人もいたけど、それでも出場者多いな~~!!
ローカルの大会では、32式剣とそれ以外の器械で部門が分かれていたりしますが、東京都大会では、32式太極剣・42式太極剣・陳式剣(刀)・呉式剣(刀)・楊式剣(刀)・武当剣・太極刀はすべて同じ「太極剣・刀の部」で一つのカテゴリーとなっています。
また、24式太極拳や総合太極拳の部と違って、年齢区分がないため、器械種目の出場者を寄せ集めるとこれだけの大所帯になるのでしょう。
違う種目の人と点数を競うのが嫌ってわけではないですけど、ちょっと不思議な感じがしないでもないw
人数の内訳は、第1組は32式剣(14人)、第2組は42式剣(13人)、第3組は呉式剣(2人)、陳式剣(6人)、陳式刀(1人)、武当剣(6人)、楊式剣(1人)、楊式刀(3人)と、種目別にふりわけられていました。
私は32式剣を選んだので、第1組(14時50分~)での出場でした。
太極剣・刀の前の競技(特別競技70歳代B女子)の演技がスタートした後、練習エリアから第4コートの袖に誘導されました。
二人一組でコートに入り、同時に演技をします。
ただ、空手の「型」のような対戦型トーナメントではなく、それぞれの演技に対して得点と順位がつけられる採点競技です。
42式総合や24式部門では、A選手・B選手のスタートの立ち位置はキッチリ決まっていますが、剣・刀部門ではコートの前半分がA選手、後ろ半分がB選手とエリアが分かれてるだけで、そのエリア内であればどこでスタートしても良いようでした。
また、ラインアウトをしても減点にはならないとのことでした。
抱拳礼をするタイミングは、コートに入る前・演技が終わった後、審判長の得点コールを聞いた後の3回です。
今回はコロナ渦ということもあり、コートで競技をする時以外は、マスク着用でした。ただ、演技をするときは、マスクを外してもOKでした。
(その場合は、入場前の抱拳礼をしたあとに、マスクを外してからコートに入ります。ご丁寧にマスクを置く用の長机?が用意されていました。)
全員の演技が終わってから約10分後くらいに、放送で順位の発表がありました。
とはいっても、どうせ入賞はしてないのはわかってたのでスルーしてました(おいw)
ただ、地下1階の得点表示エリアで順位と得点表が張り出されるので、それは確認しましたよ!
自分の得点は出番の直後に聞いたものの、自分の点数が全体の中でどのくらいに位置しているのかは、得点表を確認してみないとわからないからです。
ピンボケで読みづらいかもですが、こんな感じで順位と得点が表示されます。(名前と所属は個人情報なのでモザイクかけました)
得点は10点満点で、A組得点(ミスするごとに持ち点5点から減点されていく)とB組得点(演技全体の出来栄えを5点満点で評価する)の合計点から、審判長裁量の減点(タイムオーバー・演技中断など)を引いた得点が最終得点になります。またこの順位表から察するに、最終得点が同点の場合は、B組が上位の方、誤差点が小さい方が上位に来るようでした。
新採点方式は、B組は0.01点刻みで点数がつけられているのに対し、A組は1つのミスに対して0.1点単位で減点されます。
A組の減点項目にひっかかると、順位が一気に3~5個落ちてしまうケースも珍しくないようでした。そのため番狂わせも多発(´⊙ω⊙`)
さて、実際に東京都大会に出てみた感想。
実は大会の1か月前に右くるぶし付近を痛めてしまって、本当はもうちょっと追い込んで練習したいのに、あまり無理ができない状態になっちゃったんですね。
なのに先生からは「(区の大会の時よりも良い点数が欲しいなら)もうちょっと腰を落として、低い姿勢で出来るようになろうね」「無難にノーミスを狙うんじゃなくて、ミスしてもいいから攻めの姿勢で!体力はセーブしなくていい」と言われるというw
実際の演技は特にミスらしいミスはしなかった(A組の減点もなかった)し、ほぼ自分のベストの演技はできたと思います。点数も昨年11月の区連の大会より良い点数がもらえましたし、順位は中の上くらいでした。
ただ、今の自分ができることをやり切ってこの点数ということは、剣で上位を目指すにしても、他の種目に鞍替えするにしても、下半身の筋力と柔軟性、持久力を強化しないと厳しいだろうし、上位入賞はまだまだ遠い、とも思いました。
ちなみに先生からは、「演技の出来は良かったけど、上歩の足を出すのが早い。劈の腕の振りが棒のようだった。足とその棒の癖は直してね。」と指摘されました。
あと、本番前、どうもソワソワして目が泳いでいたらしく、審判席から見ていても、miwaの挙動不審ぶりが良くわかったそうですwww
本番前に落ち着きがなくなってソワソワしているのは、資格試験のときも含めてある意味いつものことですけど、他人から自分の挙動不審ぶりを改めて指摘されると非常に恥ずかしい\(^o^)/
昨年10月のエントリー時点では、自力で全套できる剣の套路は32式剣と初級剣術の2つだけだったので、実質的に32式剣一択だったんですね。
なので、今年のローカルの大会の個人競技と来年の東京都大会では、42式剣で出場してみたいものです。
<ちょっと気づいたことメモ>
・更衣室にロッカーがなかった。コイン式ロッカー用に小銭は用意してきたんだけど要らなかった…。
・観客席は土足OKだけど、アリーナでは太極拳用のシューズに履き替えるので、外履を入れる用のビニール袋があると便利
・観客席は地味に寒かった…。
・折りたたみ式の座布団持っていって良かった〜。観客席の椅子にずっと腰かけてると腰が痛くなる&お尻が冷える。
・双眼鏡があると良かったかも?(目がいい人はいらないと思うけど、私は近視なので…)
・ストップウォッチを持っていけば良かった。スマホで代用すればいいかと思ったけど、練習場の混雑度からすると、スマホのタイマーをいちいちON/OFFにしに行ける余裕がない(表演服にはスマホを入れられるポケットがないからね)
・駒沢オリンピック公園総合運動場、敷地面積広スギィィィ!!
公園内の施設によって、最寄りのバス停も変わるので、googlemapで場所を確認した方がよさそう。
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