2023年1月の月例課題を7点(楷書・随意・研究・細字・仮名・条幅・実用書)提出しました。
楷書課題(陶淵明・飲酒二十首)
此行誰使然(此の行 誰か然らしめし)
右3文字はともかく、左2文字の「使」の左ハライ・右払いの長さと位置、「然」の字のバランスがなかなか決まらなくて苦戦しました。
随意課題(行書千字文)
徳建名立 形端表正(徳建ちて名立ち 形端しくて表正し)
玄海社を創立した先生の行書千字文手本ですが、空間の取り方や入筆、角度などを出来るだけマネして書いてみました。臨書ではないんだけどね。
研究課題(米芾・中秋詩帖)
撑(ささえる)損向西輪
手へんの漢字(撑と損)と輪の字、筆を下から上に持ちあげる動きが大胆です。
米芾の臨書は今月で終わりです。
来月からは欧陽詢の皇甫誕碑(皇甫府君碑)に変わります。
…といっても、玄海誌は2023年の3月で終わってしまうんですけどね(ノД`)シクシク
ただ、皇甫誕碑は毛筆書写技能検定の臨書課題で時折出題される古典ですので、残り3回は課題を提出したいと思います。
細字課題
寒樹依微遠天外 夕陽明滅乱流中
今月は書写体が多めのお手本でした。乱の旧字体は左と右のバランスがとりづらいですね〜。
仮名課題(高野切第三種)
基泉法浄
わ(王)か(可)いほ(本)は(者) みやこのた(多)つ(徒)み しかそ(曽)す(春)も よをうちやまと ひとはいふな(奈)り(利)
今回は変体仮名が多様されている部分が抜粋されていますね。
毛筆書写技能検定でも何度か出題されたことがある箇所です。
知らない人は「王」を「わ」とは絶対読めないやつであるw
条幅課題
林葉飄風瑟瑟鳴 虚窓唯見一燈明 人間多少功名夢 化作山房夜雨聲
今月の行草体のお手本は、20文字じゃなくて28文字の七言絶句だったので、細身の羊毛筆を使って書きました。
七言絶句(28文字)なので、20文字の時よりは字はやや小さめに書いています。
それでも最初のうちは、左側一番下の聲の字の方が、下に来てしまったりで、なかなかうまく入りきらなかったような。
実用書課題(寒中見舞)
喪中に来た年賀状のお礼ですね。
先月は年賀状、今月は寒中見舞い。
これは比較的うまく書けているやつを提出しましたが、最初は字が大きくなってしまい、字が入りきらなくなって何枚か失敗してしまった_| ̄|○
ハガキの裏面には罫線がないから、慣れてないうちは字の大きさを整えて書くのはけっこう難しいと思う。
上にもちょっと書きましたが、現在使用している競書誌(玄海)は、2023年3月で終了します。なので、1月に提出したこの課題の成績が載るのが3月号(玄海の最終号)ということになるわけですね。
では1月号(2月締め切り)・2月号(3月締切)・3月号(4月締切)の課題はどうなるのかというと、課題自体はこれまで通り普通に誌面に載っており、成績表だけ別途送られてくるそうです。
そして4月号からは、新しい競書誌(聖筆)に移行予定です。2月〜4月分については移行期ということで、玄海の競書課題と、聖筆の楷書規定課題に取り組むことになります。
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