刻字作品「鶏口牛後」の制作過程③色塗り〜箔貼り〜額入れ(完成)

色塗り

彫りが終わったら、上の用紙をはがして、箔を貼る予定のところに朱墨を塗ります。
この段階で、彫り残してるところがないかどうかチェックします。

「牛」の字には白を塗るので、事前にウッドプライマーを塗っておきます。


直接白い絵の具を塗ると、白の絵の具が木にしみ込んでしまうのか、塗った後に黄ばんでしまうのですよね。

絵の具(迷うと大体複数買いをする)↓

右側の背景は古緋(こきひ)

左側の背景は赤墨を塗ります。ただ黒系の絵具を塗る前には、一度墨汁を塗って下処理をしてから、赤墨を塗ります。

これで大体色が塗り終わったところですね。

箔貼り・額入れ(完成)

鶏と後には金箔、口にプラチナを貼ります。

箔を貼る前に、紙やすりで表面をきれいにします。
これをやっておかないと、仕上がりがきれいにならないんですよね。

金箔をはる前と貼った後を見比べると、やっぱり箔がある方がパッと華やかな印象になりますね。
金箔だとけっこう華やかになるけど、プラチナだとあんまり華やかにならないんだよな~(だからあまり使いたくない)。

3日くらい経ったらカシューが乾くので、箔を落とします。
(柔かい筆で落としつつ、掃除機で吸い取っていきます)

額に板を取り付け、額の後ろに吊カンをつけたら完成です!

ちなみにこの作品の製作時間は約20時間程度くらい。
合格率30~50%くらいの資格が1個取れるレベルですね(資格に換算するなw)

さて、2022年の日刻展は、1/20~1/26まで、東京都美術館にて開催されます(今のところは中止にはなってないが、コロナ次第で状況が変わる可能性あり。会場に観に行くのが楽しみです。

家やお教室で見るのと、他の人の作品と並べられた時に見るのはやっぱり印象が変わってくるのでね。

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