2022年9月締切の月例課題を7点(楷書・随意・研究・細字・仮名・条幅・実用書)提出しました。
楷書課題:「在昔曾遠遊」(陶淵明・飲酒二十首)
しんにょうが二つあって、最後の最後まで気が抜けないやつ。
曾の字が縦長になりやすいので、在昔の字の縦を短めにしました。
個人的には遊の字の出来が今一つかなぁ。
(提出した後に写真を見て気づいた)
随意課題:「詠其孝友光絹」(張猛龍碑)
詠の字の右払いがうまく入らなくてけっこう苦戦しました。
できるだけ左側に詰めて頑張ったw
だいぶ、右肩上がりの直線が勢いよく書けるようにはなってきたかな。
一見すると変な字体に見えるけど、よく見ると上下左右のラインや空間の間隔が整っているんですよね。
ただの下手な字と、ぱっと見は変な字だけど名書と言われている字の差は、その部分なのかもしれない。
研究課題:「目窮淮海両如」(米芾・中秋詩帖)
窮の字が縦長なので、目と淮の字の大きさを調整してやる必要があります。
コレで「窮」って読むのか…言われないと読めないやつであるw
細字課題
雨打孤篷酒漸消 昏燈與我共無聊
手本を見ると、逆筆で入ってる文字だらけ!
(そんなに逆筆ばっかりじゃなくても良くないか?とツッコミたくなります)
無と聊の字の間が狭いような気がするので、聊はもうちょっと下から書き出せばよかったですね。
仮名課題:高野切第三種
よの(能)なか(可)の うきもつ(徒)らきも つけな(那)くに まつ(徒)しるも(毛)のは なみた(多)な(那)りけり(利)
よ(与)のな(那)か(可)は ゆめか(可)うつ(徒)つかうつつとも(毛) ゆめともしらず(須)ありてなければ(者)
今月は4行モノでした。
どちらも「よのなか~」で始まる句なので、どっちの句を書いているのか間違えそうになったのは内緒だw
条幅課題
今月は3行モノ(五言律詩)をチョイス。
というかこれ、東方書展(2021年)に書いた詩文ですね。
ただ二六に書くのと、条幅に書くのとでは、感覚が結構違う…。
最初字が入りきらなくて、なんかうるさい感じになっていたのだけど、何枚か書くうちにちょうどよいサイズ感に収まってきました。
どうでも良い余談だが、左隣の条幅はうちの旦那の書です。
実用書課題
今月は島崎藤村の「秋風の歌」を書く課題でした。
硬筆書写技能検定準1級・1級の自由作品に出てきそうな課題だなぁと思いました。
(もしかしたら毛筆1級の自由作品にも出そう?)
「起」の字がちょっと変わっているけど、こういう書き方の字もあるんだそうです(へー)
まぁそのおかげで、書道に関しては今はちょっと暇な状態です。
(暇といっても7課題あったらそれなりに大変ではあるのだが)
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