
2022年7月の月例課題を7点(楷書・随意・研究・細字・仮名・条幅・実用書)提出しました。
楷書規定課題「且共歓此飲」(陶淵明・飲酒二十首)

おお、まさに酒を飲んでいる詩だw
今月は「歓」の字と「飲」の字のバランスがとりづらかったです。歓の字の右側(欠)の右払いのスペースが足りないとか、左側が貧弱になってしまったりで、ここで何度も書き直しをする羽目に。
随意課題「清高煥乎篇牘」(張猛龍碑)

今月は最後までうまく決まらなくて苦戦しました。
画数の多い漢字が多いので、全体的に紙面が黒っぽいっていうかクドい。「ザ★クドい」って感じだw綺麗に書く必要はないけど、もう少しスッキリさせたかった。
現代の楷書とは違い、右肩に上がっていたり、中心線から微妙にズレたところを通す、やや扁平気味に書くといったところをどれだけ観察・再現できるかがポイントになりそうです。
研究課題「惘ゝ足下此何所楽」米芾

右側は単純に点を打ってるかのように見えるけど、実はそうじゃないんですよね。右下二文字は草書で「足下」と書いています。
「楽」の草書体は、この間の毛筆書写技能検定準1級で出題された字ですね。
この字は過去の毛筆準1級第1問では出題されたことがなかったと思いますが、過去に草書体を書いた記憶があったので書けました(ラッキー♪)
細字課題

鶯逢春暖歌聲滑 人遇時平笑瞼開
右側の3字(鶯逢春)の背が高くなりやすく、縦のスペースをとるのと、左列とのバランスを取るのが少し難しかったです。
仮名課題(高野切第三種)

よみびとしらず(須)
あはれてふ(不) ことのはことに お(於)くつゆは むか(可)しをこふる な(那)みた(多)なりけ(公)り(利)
今月の課題は、変体仮名も少なく、難易度は比較的低めだったと思います。
実用書課題

今月は封筒の宛名を書く課題でした。
単純に文字数が少ないので書くのが楽でした。
通常、差出人の名前と苗字を書くべきところですが、これはあくまで課題なので、苗字+雅号を封筒の表に書いています。
条幅(月例課題&社中展出品作品)

4か月ぶりに条幅課題を提出しました。
今月は楷書20文字を久しぶりに書いてみました。
1年に1回は楷書を書く人です。
提出直前に書いたやつは、字がやや大きい&太くて、今一つ締まりがなかったことから、その前の週に書いたものを提出することになりました。
単に大きい&太くすりゃいいってわけじゃないんですよね。

こちらの行草体多字数の作品は、社中展に出品する作品です。
楷書と比較すると、字の小ささがよくわかりますねw
ていうか何で私は条幅で七言律詩(7文字×8行=56文字)を書く羽目になったのだろうか…。
先生に詩文のチョイスをお願いしたら、七言律詩の手本をもって来たんだよ…。
これだけ文字数が多いと、油断するとすぐに下のスペースに字が入らなくなります。
おかげで条幅を何枚ボツにしたことか!
また、そもそもの手本は二八(二尺×八尺=60センチ×240センチ)の作品だったため、当然そのまま書いてもしっくりこない。
字を横に張り出したり、行書を草書に変えたりして、最後の最後まで変更を繰り返しながら作品を書きました。
社中展(誌上展)に出品した作品は、月例誌の9月号・10月号に掲載されます。一般公募の方は10月ですかね。
今月は久しぶりに月例課題をMAX7種類書けました。実は書道的には今が一番暇な時期ですw9月上旬に伊勢神宮展出品作品の締切はありますが、条幅を1枚追加するだけなので…。
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