2022年3月の月例課題を7点(楷書・随意・研究・細字・仮名・条幅・実用書)提出しました。
楷書課題:深感父老言(陶淵明 飲酒二十首)
深く感ず 父老の言
今回は「感」の字が難しかったですね。
下心がいまだに苦手~。
あと「父」の右払いが地味に難しい気がします。
正直言ってこの「父」はあまり納得いってないw
随意課題:「始徳星曜像於」張猛龍碑
帝皇の始に蓊欝し、徳星□□、朱鳥の間に曜像す。
少しずつ張猛龍碑っぽい雰囲気は出てきたかな…!?
「星」の字の縦軸がズレてるように見えるけど、原帖もそんな感じなんですよね。
あと「曜」の字もなんか変!
研究課題:「海岱只尺不」(米芾・海岱帖)
海岱は只尺(しせき)なるも到る能わず
海岱帖2回目ですね。
今回はそれほど難しい漢字はありませんでした。
しいていうなら「岱」の字のバランスがやや取りづらかったかなという感じ。
細字課題
明窓浄几風日暖 有愁萬斛(こく)才八斗
(「古墨行」 陳師道)
手本を見ると、逆筆で入ってる字が多いな~~。
今月は画数の少ない字が多め、というか「几風日」「才八斗」と続く部分があるためか、今一つ紙面が締まりにくいと感じました。
仮名課題(高野切第一種)
なり(利)ひらのあそむ
け(介)ふ(不)こず(春)はあす(春)はゆき(支)とぞ(曽)ふ(布)
り(利)な(奈)まし(之)き(支)えず(春)はあり(利)とも(无)は(者)なと
みましや
今月はなんだか変体仮名多め。
というか「春」の字、使いすぎじゃね?
自作だと「別の種類の変体仮名に置き換えたほうがいいですね」と言われるやつですよw
なお、4月号(5月20日締め切りの課題)から、高野切第一種から高野切第三種の臨書に変わるそうです。
ということは高野切第一種の臨書はあと1回で終わりってことですね。
条幅課題
幽逕千竿竹 相依積雪時 低頭君莫笑 高節不曾移
「竹 素の二」藤森天山
「笑」の字が「咲」になっていますが、昔この漢字は同じ字だったそうで、手本の方も「咲」で書かれているそうです。
確かに五体字類を見ると、咲と笑は同じページに載ってる↓
女優の武井咲さんのお名前が、なんで「咲」と書いて「えみ」なんだ?(名前の由来は「花が咲くように笑みの絶えない子に」ってことは)「愛」と書いて「めぐみ」と読ませる当て字の亜種かと思っていたけどそうじゃないんですね。
とはいえ、咲と笑は同字だってことを知ってる人が現代の日本にどれだけいるんだろうか!?
だって学校ではそんなの習ったことないし、五体字類などの書体字典を持ってる人ってそんなにいないですよね?
実用書課題(季節の手紙)
今月はお姉さまに宛てた、春らしい内容のお手紙です。
それにしてもなんて上品なお手紙なんだ(笑)
今の時代だったらメールまたはLINEで済ませる人が殆どでしょうね。毛筆でこんな手紙が送られてきたら逆にビックリするわ。
平仮名にはいくつか連綿が含まれていますが、かといって古筆の仮名のような書き方ではないです。
硬筆書写検定2級のハガキ通信文を小筆で書くイメージですね。
(とはいっても4~5年くらい前までは、毛筆書写準1級の実技でもハガキの裏面の通信文を書く問題が出題されていましたけど、現在は宛名と住所を書く問題に変わったようです)
今月は課題を7点提出できましたが、来月の出品はおそらく3~4点にとどまるでしょう。
というのは、4月中旬の社中の締め切りまで、毎日展の漢字部(二尺×六尺)の作品制作があるから…。
自宅での練習時間は全部二六に回さないと間に合いそうにないので、仮名や細字、条幅を書く時間がないっていうね_| ̄|○
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