2022年2月の月例課題〜実用書課題を追加してついにmax7種類に!

2022年2月の月例課題を7点(楷書・随意・研究・細字・仮名・条幅・実用書)提出しました。

楷書課題「願君汨其泥」陶淵明・飲酒二十首

願わくは君も其の泥に汨(しず)めと

漢字字体はそこまで難しくはないものの、全体的に横に広がる字が多めでしたので、縦のスペースを持て余してしまう。
なので右3つの文字の縦スペースが均等になるように(特に願と君の間)気を配りました。
余白の取り方は悪くないけど、ちょっと全体的に線が細い感じがしないでもないので、もうちょっと太くできるところは太くすれば良かったですね。

随意課題「載欝於帝皇之」張猛龍碑

復(ま)たとは具(つぶさ)に載せず。□□□盛、帝皇の始に蓊欝(おううつ)し

北魏風の強い直線には慣れてきてるものの、書き方に慣れてくるにつれてやっぱり私には合ってないな~~といつも思います。決して嫌いじゃないんですけどね。
まぁこれはある意味私にとっては養成ギブス。
毛筆書写技能検定の練習と、強い線を書けるようにするための練習だと割り切ってます。こういう機会でもないとなかなか練習しないだろうし。

研究課題「両三日未解」米芾・海岱帖

両三日未だ解けず

今年の研究課題は米芾の草書です。
草書故にすごくアッサリしてるな~。
もともと画数少な目の字が多めだけど、それを草書にするとさらに輪をかけてアッサリするというねw
この5文字の中で唯一?バランスがとりづらいのは「解」でしょうかね。

ちなみにこの提出版は実は2番手の作品なんです。
というのは当初提出しようと思っていた作品、雅号の下に「臨」って入れ忘れていたから…。
後から書き足すのも不自然だし、そもそも下のスペースも余ってないしで、結局2番手にキープしてたのを出すことになっちゃったw

細字課題

呉綾便面対客書 斜行小草密復疎(成都行・陸游)
今月は行書です。
一字一字の字体そのものは悪くないと思うけど、全体的に、もう少し太く書いても良かった気がする。

仮名課題(高野切第一種)

この(乃)うた(多)は貞観のおほ(保)んべのみまさか(可)のう(宇)た(多)
み(美)のゝくに(尓)せ(勢)き(支)のふぢか(可)はた(多)え(要)ず(寸)して
きみに(尓)つか(可)へむよろづ(徒)よ(与)まで(天)に(耳)

私は月例誌じゃなくて、二玄社の法帖を観ながら臨書しているんですが、2ページにわたっていたため少し書きづらかったです。
あと最後の方で墨が続かない…。
なので途中で墨を足して誤魔化してますw

条幅課題

天寒吹琪樹 幻出冰雪姿 虚庭落寒影 夜半月明時
(「梅月図」清・憚壽平)

先月の作品と、二六サイズの作品の次にこれを書いていたら、字が中途半端に大きくて逆に戸惑うw
なんとなく間が持たないというか、持て余してる感じがする。
まぁ確かに行草体は二六でも条幅でも作品の作り方字体は変わらないですが、私の力量では、まだちょっと切り替えがうまく出来てないかな。

実用書課題(春の時候の挨拶)

今月から、課題がもう一つ加わります。
月例課題は7種類でMAXですので、これですべて出そろったことになります。

さてこの実用書、準六段→六段への昇格試験から加わる種目です。
…とは言っても私は現在二段なので、六段への試験を受けられるのは最速でも2027年の秋!
ちょwww5年も先の話じゃねーか!
これは鬼が大笑いするやつだw

でも六段の昇段試験の直前に、慌てて実用書を始めてもすぐに上手にはなれない。今からじっくり練習して、実用書でキッチリ得点を稼げるようにしたいものです。

5年先の昇格試験もありますが、個人的には、毛筆書写技能検定準1級・1級の実技対策としても、このタイプの課題を得意種目に出来るよう、頑張って練習したいと思います。

※準1級はハガキの表書き、1級は賞状書きが出題される。
半紙に書くのと上質紙に書くのはやっぱり勝手が違うので、ある程度枚数をこなさないと感覚が掴めないからです。
なんか転節やハネがうまく書けない!

この課題でモザイクかけてるところは、私の苗字です。
そういえば実用書以外の月例課題や公募展への出品作品には、下の名前か雅号しか書かないので、作品に苗字を書くのはなんだか新鮮な感じがします。
書道展で芳名帳に記入するときはフルネームで書くから、それと同じだと思えばいいんでしょうけど。

ちなみに実用書の級は通常の段・級とは別制度になっているため、新規に10級からのスタートになります。
10級…なんて弱そうな響きなんだwww

今月は練習に行ける回数が少なく、さらに実用書も加わったことで、全体的に消化不良な感じが否めません。
まぁそういうことを言うとキリがない。
今出来るものを締切までに出す、ってことも大事なので。

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