今月(2021年10月号)の月例誌では、社中展(誌上展)の結果が発表されました。
今年はコロナの影響もあり、社中展は月例誌上で行われることになりました。
出品した全作品が、9月号・10月号に掲載されるとのこと。
(9月号には役員や上位者の作品、10月号で一般公募の作品が掲載されていました)
さて、私が誌上展に出品した条幅はコレです↓
風來雲去月当頭
銷夏湾邊接素秋
如此烟波如此夜
居然著我一扁舟
と書いてます。
なんか「褒状」っていうのがもらえるらしい(よくわかってないw)
ちなみに一般公募の条幅部門は、師範・準師範/九段~七段/六段~五段/準五段~準四段/三段~準初段ごとにグルーピングされ、それぞれのグループ内での成績順に掲載されているとか(賞の人はともかく、別に成績順じゃなくても良い気はするが)。
さてこの作品を書くにあたり、先生から「月例誌のバックナンバーから3行の行草体の手本を探してきてね」って言われたのはいいけど、あいにく我が家には4年分のバックナンバーしかないため、3行モノの条幅手本自体が3~4個しかみつからなかったっていうねw
しかもそのうちの一つは、昨年の伊勢神宮展に出品したやつだったしなwww
なので、先生が持ってる約40年超(!)のバックナンバーから、miwaにも書けそうな作品(あるいは先生的に書いてほしい作品)をチョイスしてもらいました。
で、先生が選んでくれた手本は、今から約30年前(!)、500号記念号に載っていた、役員の先生が書いた作品。
30年前(1991年)って…miwa、小学校6年生ですよwww
どんだけ若いねん。若いっていうかまだ子どもじゃないか。
先生が「この作品(と詩文)、雰囲気がとっても素敵だからぜひ書いてみて!」って!
でもそれって、幹部のベテランの先生が書いてるから素敵なのであって、たかだか書歴4年程度のヒヨッコの私が書いたら全然素敵じゃないし( ゚Д゚)!
また、誌上展の出品票には、出典または作者・釈文を書かないといけないのです(社中展に限らず、ほかの公募展でも同じですが)。
でもこの作品、タイトルや釈文が書かれていないじゃありませんか!ナンテコッタイ!
おまけに行草体で書かれているので、ところどころ判読できない字もいくつかあるし…。
でもなんて書いてあるのか、字が分からなければ辞典も引けないし、そもそも出品票も書けません。
なのでまずは、作品を書く前に、詩文のタイトル・詩文(原文)と作者名を検索するところからのスタートでした。
でもmiwa家にある「唐詩選」の上中下、「李白詩選」、「墨場必携」を一通り読んでみたけど、この詩、どこにも載ってない!
お教室の先生と手分けして探したけど、先生でもみつけられず。
厄介なことに、30年前にこの作品を書いた役員の先生は、残念ながら5~6年前に亡くなられているため、書いた本人に確認することもできないっていうね。
だから何としても自分で探し出すしかありません。
しょうがないので、手本で判読できた字を、chromeとbingの検索クエリに入力して検索してみたら、bingの方で「多分これかな?」と思われる詩文にヒットしました。中国語でしたけど…。
…ってこれ、清の時代の詩文か~!
そりゃ「唐」詩選に載ってるわけないよね!!
まぁなんにせよ、見つけられてよかったです。
やっぱりすげぇなネットって(今更)
でもこの誌上展、他の人の条幅作品をたっぷり見られるのでなかなか面白いですね。
むしろ社中展はずっとコレでもいいんじゃないのか的なw
二六や二八サイズの大きい作品を書く機会は減ってしまいますがね。
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