2021年3月の月例課題を6点(楷書・随意・研究・細字・仮名・条幅)提出しました。
楷書課題「吾生夢幻間」
今月は画数が少な目ですが、字の大きさのバランスがとりづらかったです。
上2文字を普通に書くと、夢の左はらいが窮屈になってしまいます。
なので、上2文字は少し小さめにして調整しました。
随意課題「佳観吾為逸民」(王羲之・十七帖)
観の字が大きいので、下の吾が小さくなりがち。
何枚か練習して、ようやくちょうどよいサイズに収められました。
まぁこういう課題の時って、5文字にしちゃってもいいんじゃないのかな~と思ったりします。
研究課題とかだったら勝手に変えちゃダメですけど、随意課題だしねw
研究課題「者罕継是以奉」(太宗皇帝・温泉銘)
温泉銘・2回目です。
全体的にたっぷりとした肉太の線ですので、その特徴を意識して書くようにしていますが…上手く書けている気がしない…。
とにかく右3文字が上手く入らなくて、大きさを意識しすぎると線が細くなるし、ダイナミックに書くと一番下の文字がつぶれるしね。
仮名課題(高野切第一種)
「だ(多)いしらず(春) よみびとしらず(数)
ももちとり(利)なくな(那)るはる(留)はも(毛)のことに(尓)あらた(多)まれ(礼)ども(无)われ(礼)そ(曽)ふ(不)りゆく」
高野切の臨書そのものは大分慣れてきましたが、正直言って写真版に載れる気が全くしないです。
なので昇級したかったら年1回の試験を受けるしかないっていうw
細字課題
「春風疑不到天涯 二月山城未見花」
この課題、以前にも書いたことがあるなよ~と思ったら、やっぱり昨年一度書いたことがありましたよ(笑)
昨年の課題とは書体は一部違っていますけど、一度書いたことのある字句だったこともあってか、今回は比較的スムーズに課題が仕上がったかなと思います。
1年前よりはさすがに…上達してるはずw
条幅課題
「暮雲長繞山徑 春澗斜通水村 無数深花自落 不知何話桃源」
今回は24文字あるので、字の大きさを調整するのが難しかったです。あまりに窮屈な印象を与えてもダメですし。
さて、完成後にプチ悲劇が発生!
提出する条幅を選んで、雅印を押そうとしたら、手が滑って紙の上に印鑑を落としてしまったんですね。
あいにく、既に印泥がついている状態だったため、条幅にとこどろころ、血の跡のような赤い泥がついてしまった…!
結局どうしたのかというと、余計な赤インクがついたものをそのまま提出するわけにはいかないので、二番手にキープしていた作品に雅印を押し直して、それを提出することになっちゃいましたよ( ノД`)シクシク…
3月号の写真版
さて、3月号では、楷書と条幅の2点が写真に載っていました!
楷書はともかく、条幅が写真版に載っていたのはちょっと意外。
ほぼ草書体でしたので、正直あまりいい出来ではないな~(今回は行書の手本を選べばよかったかなぁ)と思っていましたから。
ただ条幅に関して言うと、ぶっちゃけ選者の先生の好みで毎回の成績が変動している感じがしないでも…ない。
おまけ:春の昇格試験課題の練習
3月号にはもう春の昇格試験課題の案内が載っています。
なので、これから二段昇格試験の練習が始まります。
準二段→二段からは、楷書・行書・草書の三体を条幅で書きますので、それなりの練習時間が必要です。
さっそく、試しに書いてみたらこんな感じになりました。※もちろんこれをそのまま提出するわけではないw
「雨細穿梅塢 風和上柳橋 山居無暦日 今日是何朝」
今回の課題は、画数が少ない字が多めなので、上下左右の間隔の取り方や、縦線を太く書くこと、どこにボリュームをつけるかがポイントになりそうです。
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