2020年12月の月例課題6点(楷書・随意・研究・細字・仮名・条幅)を提出しました!
楷書課題 「獨樹衆乃奇」
獨樹 衆乃ち奇とす (一本松として立っていると 誰もが始めて素晴らしいと評価する)
陶淵明・飲酒二十首 其の八より
「樹」は誤字?と思ったのですが、真ん中が「豆」になっている字もあるみたいです(五体字類で調べました)。
今月の課題はひたすら「ハネ」の練習という感じがしました。
別の課題で「獨」の字を書いた時はあまり気にならなかったけど、今回のように半紙の右上にあると書きづらかったです。
包みがまえを転節した後、筆が紙に引っかかって、綺麗な線が出なくて。
あと、これは結構下らないミスなんだけど、「樹」の右側の点をよく打ち忘れるwww
硬筆ではあまりないんだけど、毛筆は一画ずつ丁寧に書いているせいなのか、最後の点とか払いを書き忘れるんだよなー。
随意課題 「閏餘成歳 律呂調陽」行書千字文
閏餘り歳を成し(閏月があって一年の日数が定められた)
律呂陽を調う(音楽の調子を気節に配して天地間の陽気をととのえた。)
先月に引き続き、行書千字文の練習に取り組んでいます。
墨をたっぷりつけて入るところと、スッと軽く抜く線。
大きめの字と、小さめの字。
創設者のお手本は、軽重の差が結構大きいです。
でもその落差が表現できるようになったら、作品がグッと引き締まる感じがします。
実際、1級の時に写真版に掲載された条幅(昨年の今頃ですね)を見ると、線の太さの変化が少ない&線が細いんですよね。
おそらく1~2年前はまだ形をとるのが精一杯で、線に肥痩の変化をつけるところまでは出来ていなかったんだろうな…。
研究課題 「廣被拯含類於」褚遂良・雁塔聖教序
是に於いて微言広く被り、含類を三途に拯(すく)い
今月は右払いのスペースが足りないがゆえに、右払いが書きづらかったです。
どうやって右払いを書いたらいいか、何枚か試行錯誤をしました。
仮名課題 高野切第一種より
だいしらず(春) よみびとしらず(春)
ちり(利)ぬとも(无)かをだ(多)にのこせ(勢)は(者)るのはな
こひ(悲)しき(支)とき(支)のおも(无)ひで(弖)に(尓)せ(世)む
この提出版では、仮名用の墨を磨って書いてます。
墨汁よりも若干薄いんですが、伸びが軽いですね。
細字課題
「寒流帯月澄如鏡 夕吹和霜利似刀」
江樓の宴別 白居易
寒流月を帯びて澄めること鏡の如く
夕吹霜に和して利もこと刀に似たり
先生から、「(細字用の)細筆は半分くらいまでおろしても大丈夫だよ」と言われて、半分くらいまで下したところ、ほどよく太い線が出る&太さに合わせてちょうどよい大きさで書けるようになった気がします。
っていうか今まで線が細くて貧弱だと言われていたのは、単純に筆を下す量が少なかったせいだったのか…。
でも太筆のように全部下してしまうと、筆がグニャっとして書きづらくなるので、せいぜい真ん中までにしておいたほうがよさそうです。
条幅課題
濚渟して澹(たん)として流れず 金碧拾うべきが如し 晨(あした)を迎えて素華を含み 獨り往きて朝に汲むを事とす
今回の課題は全体的に軽やかに書いてみました(手本自体がそういう感じだったので)
それにしてもさんずいが多い…。
なので手本も、それぞれのさんずいの書き方を変えて変化をつけてるんですね(なるほど)
12月号の写真版
楷書・細字の2点が載っていました!!
コンスタントに細字を載せてもらえるようになって嬉しいです(*´∀`)
あと、12月号には、「伊勢神宮奉納書道展」の結果発表も載っていました。
私は条幅を出品して(2020年8月参照)、今年は五十鈴川賞に入賞しました。旦那も条幅部で金賞でした。
ただ、入賞といっても、一番下が銀賞、その上が金賞、五十鈴川賞なので、下から3番目の賞なのです。
条幅で伊勢賞以上(特別賞~伊勢神宮に展示してもらえる)に入賞できるレベルに到達するのはまだまだ先の話。
でもいつかはそういう日がやってくるのかな?
もし、私か旦那のどちらかが伊勢賞以上の賞がとれたら、そのときは伊勢神宮で参拝がてら作品展を観に行ってみたいですね(ていうか絶対行く)。
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