2月の月例課題を6点(楷書・随意・研究・条幅・細字・仮名)提出しました。
楷書課題「杯盡壷自傾」
「杯盡(つ)くれば 壺(こ)は 自ら 傾く」(陶淵明 飲酒二十酒其の七)
飲み干してゆくうちに壺の酒も少なくなってくる
壺の字の高さが低くなりやすかったので、杯・盡の高さにも注意が必要です。
また、自や傾など、右側の縦線を太く書くのも大事。
随意課題「已冷伏惟法體(風信帖)」
この中では地味に「已」が難しかったです。
何回書いても今一つ上手く決まらなかったです(提出版も今ひとつw)
研究課題「昔者分形分蹟(雁塔聖教序)」
今月から課題の内容が変わりまして、2020年は「雁塔聖教序」の臨書です。
参考:中国,陝西省西安市の慈恩寺大雁塔にはめこまれている聖教序碑。玄奘三蔵が永徴3 (652) 年,寺内に雁塔を建て,翌年塔上の石室に「聖教序碑」と「述聖記碑」の2碑を立てた。褚遂良の書。彼の代表的楷書で,細身でありながら大ぶりの悠然とした書風を示す。
細身の楷書だけど、ただ細く書くだけではヒョロヒョロと貧弱な作品になっちゃうので、細くても抑揚の変化を見せることが大事ですね。
長い横線をグッと引くのと、しなり具合がポイントになるのかなと。
仮名課題
「あき(支)か(可)ぜに(尓) はつか(可)り(利)か(可)ねぞ(所) き(支)こゆなる」
粘葉本和漢朗詠集 三二四番上の句
まだ8級なのでハーフサイズの臨書が続きます(笑)
右側の一番下の文字は「わ」に見えるけど、「り(利)」と読むんですよこれ。
細字課題
「山堂夜半夢難結 千壑萬山風雨聲」
今月の課題は行書です。
細字課題は、見た目はサラッと書けそうな感じがするんだけど、程よい大きさで粒を揃える&縦のラインを揃えて書くのが見た目よりも難しい。
というか右側のやつは少々?字が小さいですね…。
左側の提出版でようやく程よい大きさで書けるようになりました。
条幅課題
「春雪満空来 觸處似花開 不知園裏樹 若個是真梅」
ストレートにこの字句を読めた人は書道経験者しかいないだろうな(笑)
行草体とはいうけど、大半が草書だからなぁ。
草書はどうしても字形が貧弱になりやすく、太く書けるところは意識して太くかかないと、メリハリのないのっぺりとした作品になってしまうので注意が必要ですね。
連綿のところも(知→園につながるところ)、線の太さの変化をつける、ただ次の字に繋げただけではダメなのだそうです(なるほど)。
2月号の成績(12月提出)は、随意(行草)・研究(隷書)・条幅(行書)の3つが写真に載っていました( ^ω^ )
12月は日刻展に向けての作品製作が優先で、月例課題の練習時間があまり取れなかった(故に納得のいかないまま課題を提出した)のですが、それでも複数の作品が写真に載っていてよかったです。
本当は良くないけどな(苦笑)
来月からは、写真版に毎月複数当選…っていうのはさすがに難しくなると思います。
だって来月から、研究・条幅・細字は佳位(1級~10級)じゃなくて(秀位:準初段~準四段)に名前が載るから。
三段や準四段の人と同じカテゴリーで成績がつけられるとなると、これまでのように上位に入るのは結構大変そうな感じがします。
それでも、一つでも多く写真に載せてもらえるように頑張りますよ!
翌月の練習月記
コメント