大人書道2年目の練習月記(2019年2月)3級→2級に昇級 & 研究課題(隷書)を新たに追加

2月の月例課題(楷書・随意・研究・条幅の4点)を提出しました。


楷書課題「誰知非與是」
陶淵明:飲酒其六より

「知」の左払いと、「是」の右払いがぶつかりそうになるのに注意。
「與」の大きさを整えるのが少し難しかったです。

随意課題 「清恵風和暢仰」
王羲之・蘭亭序より。

今回は「ひっかけて入る」字が多かったです。
右の3文字が3文字とも比較的背の高い字なので、3つをバランスよく収めるのが大変でした。
上2文字が大きくなると、3文字目の風が入らなくなってしまう…。
あとなんか中心線がズレてしまうというか。
でもまぁ楷書じゃないんで、多少ズレているのはそこまで問題ではないみたいです。

条幅課題

これは今月の競書誌の参考手本ではなく、バックナンバーをひっくりかえして、今の自分でも書けそうな手本をチョイスしました。

「書けそうだな」と思うことと、実際に書けるかどうかは必ずしもイコールではないことがよくわかりますねw

でも以前よりも、羊毛のやわらかい筆の扱いに慣れてきたかな??

そして今月から、「研究課題」が新たに追加されました。

「建寧二年挙孝」(建寧二年、孝廉に挙げられて)
曹全碑より

研究課題は、1年間(1月号~12月号)継続して、同じ課題を臨書するというものです。

2019年の研究課題は「曹全碑(隷書)」です。
研究課題は、草書の年もあれば行草体の年もあるし、隷書の年もあるそうです。
※2017年は伊都内親王願文(橘逸勢)、2018年は書譜(孫過庭)

この課題は提出してもしなくても、昇級・昇格には直接影響しません。
※miwa注:研究課題の提出は10級からでもできるけど、miwaが通っている教室では、楷書→随意→条幅→仮名…と、課題の完成度と可処分練習時間に応じて課題が増えていくので、研究課題の優先順位は後回しになってしまうのである。

ただ、四段→準五段以上の昇格試験では、その年の研究課題の臨書(条幅で約20文字程度)が加わることから、実質的には四段以上の人にとってはほぼ必須…という感じなんですかね。

でも四段→準五段の昇格試験って…あと何年先の話だよwww
来年どころじゃないよ。鬼が腹を抱えて大爆笑じゃないですか。

にもかかわらず、なぜ3級の現段階で研究課題を追加することになったのかというと、昨年12月号の月例誌に載っていた1月号の予告課題を見たとき、「来年(の研究課題)は曹全碑なんですね。隷書いいな~」と私がつぶやいたからです。

そして先生はそれを聞き逃さなかった!!(・∀・)キラリーン☆

ここ最近、楷書(規定)と行書(随意)も余裕をもって仕上げられるようになってきたし、曹全碑だったら隷書の練習にもちょうどいいから、来年からは研究もやろうね!

…ってことで、研究課題が追加されることになったのでした。
あとは、刻字のためっていうのもあるし(刻字では隷書体や篆書体、金文、甲骨などの書体が好まれる)、先生が隷書体好きなのでこれをキッカケに教えておきたい…というのもあると思われる。

★隷書の筆法のコツ

・基本は「逆筆」で入る
・横線は水平に引く
・字形は扁平…縦が短くて横長(曹全碑の原帖を見ると、字と字の間が1文字近くあいている)
・右払いは筆の穂先は上に抜く(波法)
・波法は字の中で一回だけ
・一画ずつ書くけど、筆の動きは意外と早い(隷書は篆書を速く書くために作られた字なので)

さて、12月提出課題の成績は、楷書で写真当選していたので、2級に昇級です!よっしゃ!写真当選キター*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*ーー!

1級まではあと1つ…なんですけど、2級から1級にいつ上がれるのか、それは全くわかりません。

さすがに2級ともなると、自分以外の他の人も当然かなり上手だからです(苦笑)
その「かなり上手な人たち」の中で、上位の成績じゃないと昇級できないってことですからね(;´Д`)ウヘァ
今までは(ほぼ)ストレートに上がってこれたかもしれないけど、2級で半年以上停滞してしまう可能性も十分あります。

それでも、できたら2019年のうちに段位への昇格試験を受けたいですね。
今年春の試験は間に合わないかもですが、今年秋の昇格試験には間に合うといいなぁ(*’ω’*)

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コメント

  1. トモ より:

    こんにちは。二度目ましてです。
    以前コメントした際、名前欄を空白のままにしたせいで
    自動的に「匿名」になってしまい失礼しました。
    昇級おめでとうございます★
    今回の書も美しすぎて、もう・・なんか・・溜息がでるほどの感動とともに
    なんで?という感じです。
    書道以外の事も色々されているのに、なんでこんな短期間に上達できてしまえるのか?
    人並以上の集中力なのでしょうね。ただただ尊敬するばかりです。
    私も先生から「そろそろ臨書してみない?」と言われて、王羲之の本を買いまして。
    練習してみるも全く書けませんorz
    「小筆で書かれた手紙を大筆で真似して書くってそもそも無理がある」って
    書けない言い訳をしてみたり(ToT)
    でもmiwaさんの書を見て、また頑張ろうを思えました。
    詳しい解説付きで、勉強になります。
    また更新されるのを楽しみにしています♪

    • miwa@管理人 miwa@管理人 より:

      >トモさん
      ありがとうございます。
      硬筆書写(独学ですが)もちょっとかじっているので、その練習が生きている部分もあると思います。
      自分は、練習した作品を写メに記録してるんですけど(google photoで書道専用のアルバムにしてます)、客観的に自分の作品を眺めるのは上達するうえで有効だと思っています。
      自分的には上手く書けた!と思っても、写真で見ると、軸がずれているとか、この字はもう少し下の方から書いた方がいいんじゃない?など、改善点がみつかるからです。
      >小筆で書かれた手紙を大筆で真似して書くってそもそも無理がある
      そうなんですよ。半紙で臨書すると、縦3文字が縦長で詰まるんですけど!?左右のバランスが取れない!
      今回もどうやってこれ3文字入れたらいいの~って悩みながら書きました。

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