全経簿記上級 独学でも合格できる勉強方法② 各科目の出題傾向分析

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商業簿記

財務諸表(貸借対照表・損益計算書)の作成・残高試算表作成・連結会計がよく出題されます。
本支店会計はあまり出ません(168回くらい?)

良く出る決算整理事項は、
現金誤差、貸倒引当金の計上、商品の棚卸し(棚卸減耗損・商品評価損)、有価証券の評価、減価償却(定率法・定額法)、減損損失、リース会計、為替換算、退職給付引当金、経過勘定(未払○○や前払○○に振替するもの)、消費税、法人税といったところです。

ちなみに、端数処理の指示がないのに端数処理が必要な答えが出たら、どこか計算ミスをしているか問題を読み落としていると疑ったほうがいいです。
といっても商業簿記の計算問題で端数が出るとしたら、貸倒引当金計算のキャッシュフロー見積法・償却原価法の償却額計算(利息法)・リース会計くらいしかないですけど。

財務諸表関係の問題では、税効果会計を適用する処理・実効税率(40%ないし45%で出題されます)・会計期間(必ずしも3月31日決算とは限りません)のチェックは絶対に忘れないようにしてください。

財務諸表作成以外にも、単独の仕訳問題が出ることもあります(デリバティブ会計、自己株式処分、新株予約権の処理、有価証券、連結会計など。)
仕訳問題については、財務諸表作成の決算整理事項の仕訳が出来れば十分対応できるでしょう。
ただ、日商簿記1級ではあまり出ない、「利息未決算」勘定を使う問題がたまに出ます。
これは全経の過去問や全経用のテキストでチェックしておきましょう。

会計学

計算問題中心の日商簿記1級と比較すると、全経簿記上級の会計学は理論が中心という印象です。
私はまだ問題を見たことがないのでよくわかりませんが、税理士試験の出題形式に近いとか。

問1の理論正誤問題10問については、「パタ解き」付属の理論問題集を繰り返しやれば、7~9問取れます。
これで足きりの心配は不要です。似たような問題が繰り返し出題されていますから、ここは必ず得点源にしましょう。

問2・3は、キャッシュフロー計算書の作成、株主資本変動計算書の作成、工事会計、リース会計、資産除去債務、減損損失の計上、財務分析(流動比率・負債比率の計算)などが良く出題されますが、ちょっと的が絞りづらいかも、です。

一方で全く計算問題が出ない、オール理論の回もあります。
理論問題は、穴埋め記述や論述問題が出題されます。
実は、出題の元ネタは、中央経済社発行の全経簿記上級テキストです。
理論穴埋めや記述対策にはこのテキストを一読しておくといいでしょう。あるいは日商簿記1級・全経簿記上級理論対策用のポケットブックでもいいです。

工業簿記

総合原価計算が一番多く出題されます。標準原価計算・個別原価計算もたまに出題されます。
また、日商簿記1級では出題されない「本社工場会計」がごくたま~~~に出ます。

一番多く出題される総合原価計算ですが、特に「非度外視法と度外視法」、「先入先出法と平均法」の両方の計算をさせる問題が多いです。両者の計算方法の違い(手順)と仕損・減損の計算方法はしっかり覚えましょう。

なお、どのタイプの計算問題であっても、第1問目の答えをふまえて次の問題を解くことが多いので、最初の問題の解答が肝心です。
最初の問題をミスったら大量失点の危険がありますので、ここは慎重に解きましょう。
ただ第1問目から端数処理が必要になるような問題はあまり出ません。もし端数が出たら検算しておきましょう。

また、総合原価計算では、「端数を維持したまま計算しなさい」という指示が少なくないです。
なので電卓のメモリー機能の使い方を覚えておくといいです。
いちいち小数点以下をメモするのは面倒くさいですよね。メモリーの使い方を覚えると、現在価値計算やキャッシュフロー見積法の計算などで役に立ちます。
また、定数計算もできるようになったほうが時短につながります。

原価計算

主にCVP分析・意思決定会計・ABC原価計算が出題されます。また、セールスミックス・セグメント別損益計算なども出題されます。
これも工業簿記と同じく、第1問目の答えを使って次の問題を解くことが多いです。
なので簡単な計算問題は絶対に落としてはいけません。

CVP分析は、貢献利益(限界利益)額、損益分岐点と安全余裕率、目標売上高等を計算する問題です。
意思決定会計は、タックスシールドの取扱に要注意です。
ABCは計算が細かいだけなのでそれほど難しくありません。

*この科目に関してはどういうわけだか(本試験での手ごたえの割に)あまり点数が伸びないまま合格してしまったので、これといったアドバイスができません。
なので、出題実績の多い、CVP・意思決定会計・ABCを中心に問題演習をすべきとしか言えません(すいません…)

<参考 資格スクールの日商簿記・全経簿記講座>
資格の学校TAC<簿記検定>各種コース開講
ネットスクールWEBショップ
簿記 <資格の大原>日商簿記・全経簿記