大学生の就職活動において資格は必要ないのか?

syuukatu

たまには資格とお仕事に関する真面目なお話を書いてみます。

スポンサーリンク

私が大学生のころに持っていた資格

今でこそ資格マニアを名乗ってる私ですが、当時大学3~4年生の就活生だった頃に持っていた資格は、普通自動車運転免許、英検準2級、漢字検定3級の3つだけでした。

就職活動(2000年代初頭)

3年生春休みの2001年2月から就職活動をし、一度5月にある会社から内定をもらったのですが、その会社はちょっとヤバイと思ったので内定を辞退し、もう一度就職活動をイチからやり直して、4年生の夏休み(2001年8月)に内定をもらいました。

8月に内定をもらうまで、全部で30社くらいエントリーしました。
最終面接まで進んだのが6社くらい、逆に書類選考や筆記試験で切られたのは3~4社ほどだったと記憶しています。

実際のところ、有利or不利になったか?

で、自動車運転免許以外にとりたてて資格を持っていなかったことが、選考において不利になったかというと別に不利に感じたことはないです。

面接においても、資格について聞かれたことは殆どありません。
というか「社会福祉学部なのに、どうして民間企業へ?」的なことをよく聞かれたことを覚えています。
※面接に行くたびに聞かれるので、途中からそこを他の受験生との差別化するチャンスだと思うようにしました。

文系の場合、資格の有無が採用の決め手になるケースは少ない

自分の時代(2001年~2002年)と今の就職活動は違うと言われるかもしれないけど、今も昔も、資格がなければ仕事をしてはいけない医療系や技術系など、独占業務の仕事ならともかく、特に文系の総合職・一般職採用では、資格が採用の決め手になることって実はあまりないと思います。
書類選考や集団面接の通過率を上げるには役に立つのかもしれないけど、最終的な内定の決め手になるのはそこじゃないというか。

だから、就職活動に不利になりそうだからという理由で、焦って取りたくもない資格を取る必要はありません。

単に資格を持ってる「だけ」ではさほど有利にはなりませんし、誰もがとれる資格や短期でとれる資格程度では別に有利にもなりませんから、どうぞ安心してください。

武器になる資格がないなら、資格以外にアピールできそうなネタを探せばいいだけのことです。
(書類の通過率を左右するのは、資格の有無よりも、大学名や学部、学業成績、多浪・留年、体育会系などの要因のほうが大きいと思う)

資格取得のために努力することは無駄ではない

ただ、大学名やサークル、バイトなど特にアピールポイントがないことで自分に自信が持てない人は、志望する業界に関連する、そこそこ難しい資格を頑張って取得してみるのはいいと思います。

自分はこれといった取り柄もないし、成績もよくない、体育会系でもない。大学も三流私立で…
と自分に自信のない人、戦う前からすでに負けているような人を採用したいと思う人はいないわけです。

ですから、資格取得の達成体験を通して自己効力感を身につけることは、就職活動でも役に立つのではないかと思うのです。
少なくとも、怪しげな就活セミナーとやらに数万円~数十万円の金を払うくらいなら、資格取得に時間と金を使ったほうがはるかにマシであり健全といえるでしょう。

新卒を採用するのはハイリスクハイリターン

とりわけ民間の営利企業の面接官や人事部は、「自分の会社にとって利益になりそうな人」を確保するが仕事です。

だから仕事のできない人・使えない人を採用すると、他の部署の人から「なんであんなのを採用したんだ!」「人事部は見る目がない」などと非難されてしまいます。

会社としては、大金をかけて採用活動をし、研修をし、給料や社会保険料を負担してるんですから、投資した額以上に利益をもたらしてもらいたいのです。
だから、採用側からみれば、せっかく採用した人が短期間で辞められてしまうと、会社としても損失なのです。

でも、まだ働いていないのですから、その人が本当に利益をもたらしてくれる人材かどうかなんてわかりません。
それこそ、金融資産の投資と一緒なんです。新卒の採用はハイリスク・ハイリターンの投資です。

そこで、何千・何万通の応募者の中から有益な人材を探すべく、履歴書、エントリーシート、SPI、面接、過去の採用実績データ、今後の事業展開などから、その人が自社にとって有益な人材であるかどうか、自社にマッチした人材であるかを推測しているんです。

また、新卒の場合は、いくら資格をもっていようが学歴が高かろうが、先輩社員から仕事を教わる立場です。
一番下っ端で仕事を教わらなければ仕事ができない立場なのに、「私はこんだけ資格をもってるのに、どうして内定がもらえないんだ!」という勘違いをしている高慢な人に対して、いい印象を持ちますか?って話です。

資格はアピールポイントの一つにすぎない

そう考えると、資格だってサークルやバイト、留学と同じで、あくまでアピールポイントの一つにすぎない、絶対的な武器ではない、ということがわかると思います。
特定の資格を出願の要件にしていたり、加算要件にしている高校・大学の推薦入試とは違う、ということは頭に入れたほうがいいです。

もし、「資格」を就職活動の武器にしたいのであれば、「資格を持っている自慢」や「資格コレクション」に終始するのではなく、「その資格をとったことによって、(会社にとって)どれだけ利益をもたらすことができるか、役に立つ人材であるか」という視点で、自己アピールネタを練ってみてはいかがでしょうか。

コメント

  1. 空乏層に生きる学生 より:

    miwaさん、おひさしぶりです!

     私は現在進行形の就活生なのですが、miwaさんのおっしゃる通り、免許・資格を多数持っているだけでは全く有利ではないと思います。「ただ取った」「ただ持ってるだけ」では、何の意味もありません。

     私も多種多様な免許・資格を持っていますが、会社説明会に参加した際、人事担当の方にその分野に有用であろう資格を持っているのですが・・・みたいなことを言ったら、「どうせ入社後に新人研修で取ってもらうからね~」と軽く流されたことがあります(笑)

     私の個人的な考えですが、何故その免許や資格を取ろうと思ったのか(=動機)、その過程で努力したこと・ぶち当たった困難をいかにして乗り越えたか(=過程)、そこから得たものは何か(=成果)、そこから得たもの(成果)を今後どのように生かしていくか(=活用)という、応募学生の「成長の過程」を採用企業は重視しているように思います。

     『艱難汝を玉にす』ということわざがありますが、採用する側の企業はまさしくこれを期待しているのではないでしょうか?

  2. miwa@管理人 より:

    >空乏層に生きる学生さん

    リアルタイムで就活中ですね!
    >「どうせ入社後に新人研修で取ってもらうからね~」
    って言われちゃうのは、自分の努力を否定されるようで少し悲しい気もしますが、会社側からすれば内定後や入社後に取ってもらえれば十分なんですよね。
    結局のところは、会社にとって利益になる人がほしいので(コネ入社も含めてですよ)、資格を持ってるだけでは直接の利益にならないからでしょう。
    それよりは、ハードワークや困難な場面に立ち向かえるような、ストレスに強い人が欲しいのかなという気がします。

    ただ、実際には私の周りには(旦那の友人)、国内旅行・総合旅行を取得して旅行会社から内定をもらった人もいますので、全く意味がないと言い切るのはちょっと短絡的かなとも思いますね。
    資格と自己アピール(志望動機)をうまくリンクさせられる人ならば、一定の効果があるとは思います。

  3. Suica割 より:

    ダメな時の言い訳に使う時、名門校だと仕方ないねとなります。
    それと同じように役立つ資格があるやつがダメでも、言い訳に使えます。
    人事も人の子、何かあった時の言い訳になる人をあげるとしたら、資格ありの方が有利です。
    そんなもんと割り切ればいいのでは?
    自分が不動産屋の採用担当として、三流の大学のやつを選考にあげた時、上司にわけ聞かれた時に、司法書士ですから役に立つと思いますと言えるか言えないかみたいなものです。

    • miwa@管理人 より:

      >Suica割
      なるほど、名門校出身だけど仕事のできない人、と同じ扱いなのですね(笑)
      ただその言い訳に使える資格は、やっぱり難易度の高い資格に限られると思います。
      それこそ名門校の人でも中々受からない資格ですね。
      かといって司法試験や司法書士だと、独立したほうがええんちゃう?って思われるような気もしますし…中々難しいですね。

  4. NOBUSHI2011 より:

    はじめまして(でもないかもしれませんが笑)

    4月から社会人になる予定の大学院生です。
    私も在学中に色々と資格を取りましたが、就活というより暇な時間を有効に使いたいという考えでした。
    時間が自由に使えるので、社会人に比べれば圧倒的なスピードで資格を取得することができました。
    多くのアンケートにおいて、社会人が後悔していることの上位に勉強関連の項目が多く挙がっていることからも、学生のうちこそ勉強しておくべきだと思います。

    資格が就職に結びつくかは、企業規模とマッチングの問題かと…
    資格を持っているだけで有利になることもあり得ると思います。
    個人的には、学生には、就活なんて目先のことじゃなくて、将来を見据えた人生設計の一環として考えて欲しいと思っています。

  5. NOBUSHI2011 より:

    あ、肝心なこと書き忘れた…汗
    私のブログからもリンクさせていただいてよろしいでしょうか?
    宜しくお願いします。

    • miwa@管理人 より:

      >NOBUSHI2011さん

      確かに初めましてじゃありませんね(以前コメントしたことありますのでw)
      文系か理系か、企業規模や職種によっても資格の有用性は違いますよね。
      私は文系卒なので、あくまで文系の総合職就職活動だったらあまり関係ないかな…という感じでした。
      TOEICレベルAや日商簿記1級を持っているとかなら評価されるかもしれませんが。

      >学生には、就活なんて目先のことじゃなくて、将来を見据えた人生設計の一環として考えて欲しい
      そうですね。就職活動のためという短期的な利益だけ考えて資格を取っても、さほど有利にはなりませんね。
      だから、就活ということは一旦置いといて、自分が興味を持ったジャンルや好きなジャンルの資格を受ければいいんですよ。
      長い目で見れば、それがビジネススキルにつながっていくと思います。

      ブログリンクの件は全然オッケーです。わざわざ連絡ありがとうございます!

  6. Suica割 より:

    究極の選択で、三流大学首席か、東大のクズかというヤツがありましたね。
    私が人事部の人間なら、どこでも、一番を取ろうという気概を買うべきだと思うと三流大学の首席の肩を持ちますけど。(周りにそれとなく押す)
    私も知りたい疑問に三流大学の首席ならば、どのレベルの大学のクズと同等かというのがあります。

    • miwa@管理人 より:

      >Suica割さん
      その二択だったらどっちも採用したくない(笑)
      どちらかといえばクズの方が嫌かなぁ。何をもってクズというのかにもよるけど、人格的なクズが近くにいると、他の人に悪影響を与えるのでね。

  7. 法科大学院は不要 より:

    >究極の選択で、三流大学首席か、東大のクズかというヤツがありましたね。
    企業としてはもちろん東大ですよ。
    最悪でもよほどのへまをしない限り東大出身者がいることでの宣伝や企業の信用度を上げるのぐらいには使えますからね。

    >自動車運転免許以外にとりたてて資格を持っていなかったことが、選考において不利になったかというと別に不利に感じたことはないです。
    普通自動車運転免許はどこの企業でも場合によっては女性でも必須でしょうが、
    英検のパフェのせいでグルメが趣味になったネタは笑い話にはなるかもしれませんが。
    それますが、あなたが子供のころの英検で資格マニアになったとはとても思えません。
    しかし英検でのパフェが脳に強烈に焼き付いてストレスを食べて発散するグルメマニアにはなったのかもしれません。

    >面接においても、資格について聞かれたことは殆どありません。
    英検のパフェとホラーなどしか面白そうなネタがないかもしれないですから聞かれなくてよかったですね。

    >というか「社会福祉学部なのに、どうして民間企業へ?」
    冗談抜きで、よくある結構重要な質問ですね。
    積極性を見せつつどううまくかわすのかをみているのかもしれません。

    工業簿記原価計算があるので文系理工系に限らず汎用的で多少役に立ちそうな日商簿記二級以上などはまだしも新卒就職で確実に役に立つ資格は普通自動車運転免許ぐらいなものでしょうね。
    TOEICも個人的には足切りの口実だと思っています。

    • miwa@管理人 より:

      >法科大学院は不要さん
      私が資格マニアになったキッカケは、30歳前後で受けた宅建と危険物乙4なので、英検は全く関係ないです。

      >英検のパフェとホラーなどしか面白そうなネタがないかもしれないですから聞かれなくてよかったですね。

      よかったもなにも、面接官だって英検準2級程度でいちいちツッコミようがないでしょう。
      英検2級以上を持っている人はいっぱいいたでしょう。
      履歴書の資格欄で特段ツッコミたい部分や目を引く部分がなかったからこそ、資格のことは何も聞かれなかったのだと思います。