消防設備士甲種4類 勉強法(実技対策)

受験からやや時間が経ってしまいましたが、消防設備士甲種4類実技試験対策についてまとめてみました。

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●鑑別(甲乙共通)

○感知器の名称・部位・機能
熱感知器(定温式スポット型、差動式スポット型、差動式分布型)
煙感知器(イオン化式スポット型・光電式スポット型・光電アナログ式スポット型・光電式分離型)
炎感知器(紫外線式・赤外線式)

○試験器
加熱試験器、加煙試験器、感度試験器、炎感知器用作動試験器、メーターリレー試験器、マノメーター他、減光フィルターなど

○計器等
メガー(絶縁抵抗計)、アーステスタ(接地抵抗計)、検電器、回路計、普通騒音計

○工具の名称と用途
感知器脱着器、パイプカッター、ワイヤーカッター、ペンチ、ワイヤーストリッパー、リーマ、圧着ペンチ、カップリング、サドルなど

○受信機(P型1級・P型2級・P型3級・R型)
面積制限、主音響装置のdB数等、数字に注目して覚える。
・全ての受信機に必要な機能…「火災表示試験装置」「主音響装置」
・P型1級(多回線)・R型のみに必要な機能…「火災灯」「電話連絡装置」「導通試験装置」
・P型3級…火災表示の保持装置は不要
・予備電源装置・地区音響装置は、P型2級1回線とP型3級には不要。

○耐火配線・耐熱配線・一般配線と工事方法
使用できる電線の種類と工事方法(埋設or露出)

○消防用設備等の試験基準・点検要領
○受信機の機能試験→火災表示試験、同時作動試験、回路導通試験、予備電源試験
○差動式分布型感知器(空気管式)試験→火災作動試験、作動継続試験、流通試験、接点水高試験

などが出題されます。
大抵第1問目は「工具の名称と用途」に関する問題が出る事が多いそうです。
なので、電気工事士免状を持っている人は、鑑別第1問を免除にできるけど、免除にすると勿体無いともいう…。電工筆記試験で詳しく勉強しているところなのでね。

筆記試験の法令(類別)・機能構造(規格・電気)と重なるところも多いので、筆記試験対策と一緒に勉強するのが効率的です。

また、火災報知設備のメーカーのHPで、火災報知機の写真や部品をチェックするのもいいと思います。

能美防災
ホーチキ
ニッタン
日信防災
ヒューセック

●製図(甲種のみ)

「製図」といっても、実はそれほど難しいものではありません。

指定された図面に、感知器や発信機などの図記号や電気配線、数字などをフリーハンドで書き足していくだけの、ごくシンプルなものです。
定規を引いて一から平面図を作成するわけではないので安心してください(っていうか、定規の使用自体が認められていないのですが…)。

4類の製図試験は、大きく分けると、「平面図」「系統図」の2パターンに分かれます。

1問が平面図(感知器の配置と配線)、もう1問が系統図に関する問題、という感じで出題されます。

☆感知器の配置に関する問題の出題ポイント例

1:感知器を設置しなくてもいい場所は除外する→トイレ・浴室
2:種類・配置が指定されている場所への感知器の配置
階段・エレベーター・たて穴区画部分・廊下・無窓階
3:居室内等の感知器配置(煙感知器設置禁止or熱感知器設置可能場所)
(例)煙が多量に流入する場所(厨房前室)→定温式感知器や差動式感知器を設置する
厨房その他煙が滞留する場所(厨房室・調理室)→定温式(防水型)を設置する

※感知器の種別ごとの感知面積・取付面の高さ(超重要!)
これを覚えないと製図の問題が解けません。

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○警戒区域の設定
※法令(類別)でも出題あり。
(原則)
・たて穴区画の設定
・それ以外の部分の設定→1警戒区域は600平方メートル以下、1辺50平方メートル以下
・2つ以上の階にわたらないこと
※例外あり

☆系統図に関する問題

○幹線の本数の数え方
1:感知器回線の幹線(C・L)→IVで配線
※7警戒区域まで1本の共通線(C)
感知器線(L)は警戒区域の増加にあわせて1本ずつ増加する
感知器線は上の階から順に数える。

2:表示灯線(PL)→IVで配線
並列配線につき、幹線配線は2本
※消火栓連動がある場合は、HIVで配線する。

3:電話線(T)、応答線(A)→IVで配線
それぞれ1本ずつ
※P型1級受信機のみ、2級では不要(電話連絡装置がないため)

4:地区音響装置(ベル共通線(BC)、ベル線の表示線(B))→HIVで配線
一斉鳴動(5階建て以下&延べ面積3000平方メートル以下)→全館2本(BC、Bそれぞれ1本ずつ)
区分鳴動→ベル共通線(BC)は1本、ベル線の表示線(B)は階数ごとに1本ずつ増える。
※地下階は区分鳴動からはずれるので、ベル線は2本(BとBCが1本ずつ)

系統図作成の例↓
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<実技対策まとめ>

個人的な実感としては、製図試験は慣れるまでは少し面倒くさいですが、問題集に載っている例題どおりに練習すると、安定的に得点できるようになるので、製図試験で点数を稼げるようにすると良いと思いました。

鑑別は、簡単に解ける問題も少なくない反面、どうしても5問のうち1~2問は手薄になっている論点が出たりします。
筆記試験でも問われている論点を、記述で用語や数値、用途などを答える問題が多いので、わかっていれば難なく解けるけど、知らないと答えの書きようがないわけです。
(※筆記試験の方の問題にヒントを求めることもできなくはありませんが…。)

逆に、製図試験については、問題集どおりの図面はまず出ません。
事務所や倉庫などの平面図や寸法は無限にパターンが作れますからね。

ただ、製図問題で問われる論点自体は、それほどパターンが多いわけではないため、問題集に載っている問題をキッチリ練習して、系統図や配線図の書き方の原則を覚えてしまえば、点数が安定すると思います。
さすがに満点を狙うのは難しいけど、7~8割は得点できるようになります。
(問題そのものの暗記するのではなく、問題を通して「書き方」を覚えることが大事なのは言うまでもありません)

製図対策は、問題文と解説・解答例をみながら、実際に手を動かして書くのがいいです。
(勿論、解説を読んで理解することも大事なんだけど、目で追っているだけだと、意外と書けないものです。)

とはいっても、問題集に書き込みするのは抵抗があるし、かといって一から図面を自分で書き写すのも面倒…という方は、問題集の図面の部分だけコピーして使いまわせばいいのです。

テキストや問題集の構成上、製図の勉強はどうしても後回しになってしまいがちなんだけど、ある程度筆記や鑑別の勉強の目途がついたら、できるだけ早い段階で製図の勉強に着手するようにしてください。

本試験によく出る! 第4類消防設備士問題集

コメント

  1. ふじわら より:

    来週、甲種4類消防設備士の免状が届く予定です。
    今日は6類消防設備士の問題集を買ってきたので、7月の試験に向けて勉強をしたいと思っています。

    甲種4類の製図ですが、製図の問題を拡大コピーしてそれを原紙にして、問題を解くときは原紙をコピーしてそれに書き込みました。書き込んだ製図は消さないでファイルに綴じて保存をしました。もちろん、間違えた場合は赤ペンで直しました。
    後から解いた問題を見直しできるので、この方法はお薦めです。

    試験の時は見たことがないような条件が出ましたが、製図をなんとか完成させました。
    正答率は自分の予想よりもかなり高かったです。
    製図には部分点があると思うので諦めないで解くことが大切です。

    • miwa@管理人 より:

      >ふじわらさん
      乙6頑張ってください!
      甲種4類よりは簡単ですが、意外と問題のバリエーションが多いので、実技がヤマになるかと思います。

      >製図の問題を拡大コピーしてそれを原紙にして、問題を解くときは原紙をコピーしてそれに書き込みました。書き込んだ製図は消さないでファイルに綴じて保存をしました。

      これはいい方法ですね。2・3・5類の時は参考にします。

      私は、甲種4類と1類で比べると、1類の方が微妙ありませんでしたが、実技は1類の方が点数がよかったです。まぁ4類は製図で失敗しちゃったから、その違いかな…。

  2. 細矢雅誉 より:

    いつも拝見させていただいております。
    私は甲種4類は2回落ちたのですが、最終的には本に出ている問題の図面をトレシングペーパーでうつし書きして建物の図面をつくりそれに配線とシンボルをいれておぼえました。
    たしかに見てるだけだと難しく感じたり、覚えにくいですよね。・・・

    • miwa@管理人 より:

      >細矢雅誉さん

      >トレシングペーパーでうつし書きして建物の図面をつくりそれに配線とシンボルをいれておぼえました。

      トレーシングペーパー!その手があったかー。
      私は図面をコピーして、そこにフリーハンドで書いて覚えていきましたよ。
      系統図はテキストを見ながら写しましたが。

  3. ピタヤ より:

    次は甲種4類受ける予定なので、これは参考になります(*^-^)
    乙4で使った問題集もある事ですし、覚えてるうちにしっかり勉強しないと(´∀`)

    • miwa@管理人 より:

      >ピタヤさん
      乙4を受けた後でしたら、そこに工事と製図を足せばすぐに合格基準点に達しそうですね。

  4. ケンヂ より:

    はじめまして。いつも、楽しく読まして
    もらっています。

    ぼくも、ふじわらさんと同じく
    消防設備士甲種4類の免状を待ってます。
    試験で、なにげに鑑別の問題に苦戦
    しました。

    ぼくは、電工免除で受験しましたが、
    試験後、後悔しました。

    ぼくも、次は乙6かな

    • miwa@管理人 より:

      >ケンヂさん
      はじめまして、コメントありがとうございます。
      そうですよね、何気に鑑別で1~2問、意表をつく問題がでるんですよ…。
      私が受験したときは、電工免除どころか実技試験すら受けていなかったのでフツーに解いてましたが、鑑別1問目は電工筆記と同じじゃん!と思いましたね。

  5. こんばんわ

    消防設備士について基本的なことが解からないので、
    管理人殿ないしは免状所持者の方、教えて下さい。
    質問内容は

    ・消防設備士免状はずっと更新講習を受けないと失効する場合があるのか。
    ・失効する場合がなかったとしても、ずーっと更新講習を受けない
     状態で放置していたら、実際に使用する必要性が出た時、
     何かデメリットがあるのか。

    です。単なる免状コレクターとしては、
    上記は気になるところでございます。

    消防設備士は運転免許と同じ様に講習受けて更新せなあかんらしい、
    くらいなことは知ってるんですが、ウィキペディアによると、

    ①免状交付を受けた日以後最初の4月1日から2年以内に、
     その後は受講日以後最初の4月1日から5年以内ごとに
     講習機関が行う講習に参加しなければならない。

    とあります。で、講習を受けないでいると

    ②講習の未受講による違反点の3年間の累計点数は20点に達しないため、
     (消防設備士講習受講義務違反 5点)
     実務に全く従事していないペーパー資格者が講習の未受講だけを理由として
     実際に免状の返納命令を受けることはない。

    とあります。ですが一方で

    ③消防設備士講習受講義務違反については、
     講習の受講期限が経過したときまでに
     受講しない場合に違反行為があったものとする。
     また、その後1年以内に受講する機会があるにもかかわらず
     受講しなかった場合は、1年を経過したとき再度違反行為があったものとし、
     それ以降においてなお受講しない場合も同様とする。

    ともあります。①+③の定義だと、
    免状交付を受けた日の4月1日から5年放置プレイにしてると20点になるけど、
    ②によると3年で20点にならいというのは、違反点が一定期間に20点に達しないと
    0点に戻るようなルールがあるってことでしょうか。

    うーん。わかんない。

    • miwa@管理人 より:

      すいません、私もここに書かれてるレベルのことしかわからないですね。

      ただ、乙種6類を取ってから4年以上経ってますが、とくに返納の命令はきていないですよ。

      • 解かりましたわ。この条文ですな。

        措置点数の算定等

        免状交付知事は、当該違反行為及び当該違反行為のなされた日
        (継続する性質の違反行為にあっては、当該違反行為を覚知した日)
        を起算日とする過去3年以内におけるその他の違反行為に係る違反
        点数を合計した点数(以下「措置点数」という。)を免状の種類等ごとに算出し、
        措置点数が20点に達した免状の種類等がある場合において、
        当該免状の種類等に係る免状返納命令を行うものとする。

        つまりこういうことですな。

        免状取得2年放置 最初の違反点5点
        免状取得3年放置 最初の違反からの累計点10点
        免状取得4年放置 最初の違反からの累計点15点
        免状取得5年放置 最初の違反からの累計点20点

        だけど5年放置した時点でも、「過去3年」で判定するから
        その時点での「措置点数」とやらは15点。
        つまり4年以上放置すると、ずっと違反点は15点のまま続く、
        という訳ですね。これが放置した時のデメリットか。

  6. わたる より:

    み、みわ先輩、こんにちわたるです。

    新資格みたいですね。

    東商が「健康経営アドバイザー制度」を開始 中小企業診断士らが対象(産経新聞) http://ift.tt/1V5LXqr

    対象に社労士もあるみたいですね。詳細が気になります。

    • miwa@管理人 より:

      制度ってことは、検定試験ではなくて、何らかの講習で取得するんですかね。

  7. スコッチ より:

    わたしも乙六はハガキで放置してますが
    受けなくても取り消しはないですよ
    ただ急に免状必要になった場合は
    すぐ講習いくのでよいかと思います
    会社がすぐいかせるかにもよりますが

    まずこの資格が急に必要になるとしたら
    年で仕事なくてこまったとき
    四点セットにこれとれば仕事できますが
    かなり給料安く20そこそこのゆとり教育のにーちゃんに怒鳴られるのが耐えられるならばですがね
    私は無理ですね(笑)

    • >わたしも乙六はハガキで放置してますが
      >受けなくても取り消しはないですよ。

      それは解かりました。業務に就くこともできますな。

      >すぐ講習いくのでよいかと思います。

      そこが違うんじゃない?
      5年放置状態で措置点数は15点。
      仮に6月1日に講習受けたとしても、
      翌年4月1日までは15点のまま。
      (翌年4月2日からは10点になる。)
      その間に5点以上の違反行為をすれば
      返納命令がやってくる、と言う事じゃないか?

      • ふじわら より:

        そんなに気になるなら講習を受講すればいいのではないでしょうか?

      • スコッチ より:

        私もそこまではよく読んでないので
        わからないですが
        要は資格が必要とわかった時点で
        事前に講習受ければよいかと思います
        機関に聞いても受けてくださいと言われるだけですから
        例えば消防設備士の予備校やってるとこに
        質問してみたらいががでしょうか?
        東立学院や千葉にある名前忘れましたが
        この二つは受験講習やってます
        ここにもコメントされてる
        生涯受験生様にも聞いてみたらいかがでしょうか?

      • >機関に聞いても受けてくださいと言われるだけ

        なるほど。そうだろうな。
        大体わかりました。
        ありがとうございます。