測量士補試験 勉強法② 計算問題は捨てるな!

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前篇「測量士補試験 勉強法① 過去問をマスターする」

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計算を捨てると苦しくなる


測量士補試験では、例年28問中8~11問は計算問題が出題されます。
全体の出題割合としては知識問題の方が多いのですが、「計算が苦手だから知識問題で点を稼ぐ」と計算問題を捨てれば捨てるほど、合格点を取るのが難しくなってしまいます。

理論上、計算問題を捨てたとしても知識問題を完璧にすれば、計算問題は捨てても18問以上は取れる、と感じるかもしれませんが、知識問題で満点を狙うのは結構キツいと思います。
また、難易度による合格ライン補正がないので、出題パターンがある程度決まっている計算問題で点数を確保したほうが効率がよいと思います。

じゃあどれだけ点数が取れれば安心できるかというと、個人的には、計算問題は11問中8問は取ったほうがよいと思います。
8問は確保できれば、残りの知識問題で17問中10問以上正解すれば合格できるからです。

理想は「手持ちの過去問題集に載っている、過去10年間で出題された計算問題全部」解けるようにすることです。ここまでやれば、十分満点も狙えますし、仮にH25年並に難化したとしても確実に合格点がとれるでしょう。

ただ、過去10年間の計算問題は全部マスターするのが理想ではありますが、それは時間的に厳しいという方もいるかもしれません。
その場合であっても、せめて「過去10年以内に2回以上出題された計算問題」までは必ず解けるようにしたほうがいいでしょう。
(これだけできれば、11問中8問くらいは取れるはずです。)

参考:測量士補試験で過去に出題された計算問題

日建学院 測量士補過去問280〈平成26年度版〉より抜粋・引用)

●基準測量

・座標値計算
・方向角の計算
・偏心補正計算(正弦定理)・(余弦定理)
・最確値・ 標準偏差
・高低角(高度角)と高度定数の較差
・水平角の計算(較差・倍角差)
・光波測距儀:器械定数の計算
・高度角の計算

●水準測量

・杭打ち調整法
・標尺補正
・標高の最確値(重量平均)
・往復観測の較差と許容範囲

●地形測量

・等高線の計算

●写真測量

・撮影基線長の計算
・画素と写真縮尺
・撮影高度と縮尺
・比高による写真像のズレ
・飛行速度とシャッター間隔

●地図編集

・経緯度計算

●応用測量

・路線測量…単曲線設置、単曲線設置(IPが設置できない場合・偏角法)
・TSによる間接測量(横断測量)
・用地測量…面積計算(座標法)
・河川測量…標高計算・水位標の設置・流量計算

上記のように出題実績のある計算問題をリストアップしてみると「えーこんなに覚えなきゃダメなのかよ~!」と思うかもしれないけど、覚えることって実はそんなに多くありません。

例えば写真測量の計算問題は、

・1/m=f/H=l/L
・B=m×l(1-P/100)
・h=dr/r×H


※m:写真縮尺の分母数 f:焦点距離 H:撮影高度 L:地上距離
B:撮影基線長の実長 l:画面の大きさ P:オーバーラップ(%)
h:撮影物の高さ dr:撮影物の写真上の高さ r:写真の鉛直点から撮影物までの写真上の長さ

を覚えておけば、あとは問題文から対応する数字をピックアップして計算式に代入し、図を描いて、どこの長さを求めているのかがわかれば十分対応できます。
それがわかれば、あとは比率と四則演算の計算問題、算数の問題にすぎないからです。

こんな感じ(実際の試験問題より)↓

DSC_2198

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※字が雑なのと計算跡が汚いのはご愛嬌w(電卓が使えないのでこれはしょうがないと思う)

測量士補試験の計算問題を解くうえで、必要な算数・数学の知識


・比率計算(a:b=c:d→b×c=a×d)
・三角形の内角の和
・三角形・四角形・台形の面積
・平方根
・三平方の定理・三角形の相似
・ベクトル
・三角関数(正弦定理・余弦定理・弧度法)


くらいのものです。
そして、計算問題といっても、結局のところは「長さ」「角度」「面積」のいずれかを求める問題に集約されるんですよね。
試験時間はたっぷりあるので、焦らず1つ1つ確実に、正確に計算していけばいいのです。

あまり難しく考えず、問題文と解説をよく読み比べてみて、定番の問題の計算過程を1つずつキッチリ理解すれば(問題文から図を起こして、どの部分の長さ・面積・角度を求めているのかをビジュアル的に理解できると尚良い)、多少捻った問題が出たとしても対応できると思います。

測量士補 過去問280 平成29年度版

コメント

  1. jyaken より:

    そう思います。捨てずに頑張りますw

  2. わたる より:

    みわ先輩、もし名刺に資格を三つ書くことになったら何を書きますか?もちろん、社労士は書くとはおもいますが。あとは、保育士と潜水士ですかね。

    • miwa@管理人 より:

      >わたるさん
      今後FP1級と行政書士に合格できた暁には、「社労士・行政書士・1級FP技能士」と書きたいですけど、現状は社労士だけで十分ですね。
      他に書くとしたら、保育士や潜水士じゃなくて、宅建を書くと思います。

  3. Suica割 より:

    実は儲けポイントだから捨ててはいけない場所なんです。
    知識問題で覚える事より総量は少ないし、半分は確実に公式ママだった記憶がありますから、捨てるのがもったいないです。
    捨てるのは、捻くれのみにするべきです。

    • miwa@管理人 より:

      >Suica割さん

      そうなんですよ。
      定番の計算問題はサービス問題なので、できるだけ計算問題で点数を稼いだほうが効率がいいですよね。
      知識問題も勿論大事だけど、知識問題は過去問の知識だけだとどうしても3~5問はロスしてしまうと感じました。
      知識問題で満点を取ろうと思ったら、それこそ(今まで出題実績のなかった)法令や作業規則まで勉強する必要があるんじゃないかなと思います。

      • Suica割 より:

        測量士補はそこそこいい点取るのが目的になる試験(参入制限あるテストではなく、他人との競い合いより、合格基準自体のみとの戦い)なのを考えれば、良く出るポイント(計算も知識も)さえ押さえれば、かなり合格可能な資格です。
        だから、はなから計算捨てるのは、もったいない。
        その分を知識でカバーするのは効率が良くない。
        ゆえになるだけ、マスターするのが、セオリーです。
        それが、宅建の税金の問題とは違うところ。
        必ず一問出るけど、ややこしい上に内容が広範で効率が良くないものと、覚えるのはややこしいが、問題数は多く、捻りは余りない計算との違いです。

      • miwa@管理人 より:

        >Suica割さん

        結局のところは、知識も計算も過去問題集をちゃんとやれば、たとえ難化したとしてもトータルで18問以上は確保できるんですが、そこで「計算は苦手」と最初から放棄すると、無駄なハンディ戦を強いられてしまうと思います。
        どうしてもダメなものを1~2つ捨てるのも致し方ないですが、せめて複数回出題実績のある問題くらいは解けるようにしたいですよね。

        宅建の税金は、過去問で出題された論点しかやりませんでしたが、結果的にはそれで十分だったような。

  4. Wolfgang Borchert より:

    測量士補を受験&合格しようと考えている者です。・・・というか、miwaさんが合格された昨年の試験で、一度不合格になってます。

    昨年はCMで有名な某Y社の通信講座を受講して合格を狙いました。しかし計算問題の解説はさほど丁寧でなく、私には理解しづらかったので その悩みを講師に相談したところ、その回答は驚くなかれ、
    「ウチの解説で分からないなら、諦めれば? いっそ計算問題は捨てて知識問題だけで挑戦して、失敗したらまた何年でも受講してよ」と、miwaさんとは真逆でした。
    ・・・結局あの会社は、受講生の合格より自分の会社の利益を優先してるっていうのだけはよく分かりました。それ以来、あの会社の通信教育は一切受講していません。

    そんな訳で、miwaさんの「計算問題は捨てるな!」のコメントは、目からウロコのような感じです・・・しかし・・・。

    miwaさんは「高校1年生までに習う数学が出来れば大丈夫ですよ!」と云うけれど、高校時代ずっと数学で赤点を取り続け、余りの数学の成績の悪さに学校から父兄召喚を喰らい、数学ができないばっかりに大学に合格するのに2年も浪人した「サイン、コサイン、何のコト?」みたいな私でも、合格できるでしょうか?

    もしできるとすれば、どんな勉強法が効果的でしょうか?

    資格の女神・miwa様! 哀れな子羊を合格に導き給え!

    • miwa@管理人 より:

      >Wolfgang Borchertさん

      はじめまして。コメントありがとうございます。

      高1までの数学ができれば受かるというのは本当ですし、「サイン、コサイン、何のコト?」でも、過去問レベルの計算問題をきちんと取れるようになれば、十分合格点がとれます。
      私の場合は、過去問題集の解説(計算過程)をノートに丸写しして、問題文の数字や名称が、計算式のどこにどう対応するかを一つ一つ覚えていくようにしてました。
      この作業をやると、計算問題自体は割とパターンがハッキリきまっているのがわかります。
      問題文をよく読んで、何を求めるのか?をきちんと把握すること、問題文を読んで自力で図が書けるようになることと、計算式に正しく数字を当てはめることが大事だと思います。
      試験は5月なので、まだ時間はありますし、間に合います。

      ただ、本当にどうしてもわからないのなら、社会人向けではなくて、小学生・中学生・高校生向けに書かれた数学の参考書を読む(躓いているところからやり直す)と、案外理解できるようになるのかもしれませんね。

      • Wolfgang Borchert より:

        miwa様

        ご回答ありがとうございます。
        「私の場合は、過去問題集の解説(計算過程)をノートに丸写しして、問題文の数字や名称が、計算式のどこにどう対応するかを一つ一つ覚えていくようにしてました。」
        ・・・まさに「目からウロコ」です。これなら、「サイン、コサイン、何のコト?」な私でも、何だか計算問題に付いていけそうな気がします。 頑張ってみます!
        (某Y社の担当者にmiwaさんの爪の垢を飲ませたいです!)

        よく「成績の良い人は、成績の悪い人が何処が分からないのかが分からないから頭が悪い」なんて言いますが、miwaさんは 成績が良いのに、私のような頭の悪い奴の気持ちの分かる頭の良い方ですね。ありがとうございました。

      • miwa@管理人 より:

        >Wolfgang Borchertさん

        それはそれはどういたしまして(^^)

        測量士補の計算問題が難しく見えるのは、問題文が長い&測量用語の意味がよくわからない→で、結局のところ自分は何をすればいいのかイメージできないからだと思うんですよね。
        逆に、その問題文の意味がわかるようになれば、小学校高学年~高1レベルの数学力で解けるただの文章題じゃないか、と感じられるようになります。
        この記事でもサンプル写真を載せているように、問題文から図を書けるようになること、問題文の数字と対応する場所を当てはめられるようになるまで練習してみてください。

        数学が苦手な人ほど、なおさら途中の計算過程を飛ばさず、計算の手順や公式をきちんと覚えるようにするといいと思います。
        (だけど数学や算数が苦手な人ほど、過程をすっ飛ばしていきなり答えを出そうとする→混乱してしまうという傾向があるような…)

  5. Wolfgang Borchert より:

    アドバイスありがとうございます。頑張ります!

    miwaさんには とても及びませんが、昨年10月に「CAD利用技術者試験2級」、今年2月に「危険物取扱者 乙種第4類」を取得して、ここのところチョットだけ波に乗っているので、この勢いで「測量士補」も取得したいです!

    私がHandle NameにしたWolfgang Borchertは(ご存知かもしれませんが)ドイツの作家です。どんな苛酷な状況になっても前向きに生き抜く人々を描いた作家です。彼にあやかって、私も前向きにChallengeしたいです! miwaさんには勇気を頂きました。ありがとうございました。

    miwaさんも次の資格に向けて頑張ってください!

    • miwa@管理人 より:

      >Wolfgang Borchertさん

      まだまだ時間はあるので、焦らず頑張ってください!

  6. Wolfgang Borchert より:

    先日はアドバイスありがとうございました。

    ところで、miwaさんの資格の一覧の中に「CAD利用技術者試験 2級」はないようですが、取ってみませんか? これほど「過去問を勉強して独学で取る」のに適した資格はない!・・・って感じです。なにしろ、試験問題は数値も選択肢も何もかも全て過去問どおりで出題されます。なので、ここ数年の過去問の解答を覚えていれば、CADのことが何も分からなくても取得できるのです! 私もCADは全くの初心者ですが、翔泳社という出版社から出ているグリーンの問題集1冊を徹底的に覚えて資格を取りました。

    ・・・どうですか? チャレンジしてみませんか?

    • miwa@管理人 より:

      >Wolfgang Borchertさん

      CAD利用技術者試験 2級ですか?
      翔泳社のグリーンの問題集1冊ですね。なるほどなるほど。
      CBTで受けられるなら候補に入れておきますね。

  7. Wolfgang Borchert より:

    先日は測量士補試験のアドバイスありがとうございました。

    さて、先月17日に試験を受けて来たのですが・・・結果は見事惨敗でした。 (2度目だというのに・・・)

    ・・・やっぱり計算問題に足を引っ張られました。miwaさんのように数学の得意な方は、問題集の解説に書いてある計算式を見ても、
    「・・・ふん、ふん、ああ、なるほど・・・」
    ・・・っていう感じでしょう。でも私の場合は、解説の計算式でいちいち躓きました・・・。
    「・・・えっ・・・何でこういう式になるの? この数値は何処から出て来たの? この式、いくら計算してもこの数値にならないんだけど・・・?」
    ・・・毎日こんな状態で、聞ける限りは過去問の問題集の編集部に質問しましたが、miwaさんお勧めのあの問題集の編集部は、質問はメールでは送れず、全部FAXで送らなくちゃならないので、あんまり何度も送ると どうも気が引けてきて・・・最後の方は、
    「・・・もうこういうもんだと覚えるしかない!」
    と無理やり頭に計算式を入れて行ったのですが・・・。
    やっぱり そうやって覚えたものは、チョッと応用を利かせた問題が出ただけで見事お手上げ「グリコのマーク」になっちゃいました。本番では頭が真っ白でした・・・。

    やっぱりこれだけ数学がトンチンカンな奴は、これだけ計算問題の出る試験を受けるべきではないですね。それが身に染みて分かりました。多分もう受験はしませんが、もし受験する気になったら、今度は計算問題を 私のようなバカにも分かるように解説してくれているDVD講座付きの通信教育(そんなものがあれば、ですが)をイチから聞いて受験することにします。

    最近、高校生の頃に 数学の得意な父によく言われていた言葉が頭の中で反響しています。
    「何でこんな問題ができないんだ!」
    そう言われるたびに、私はいつも胸の中で思っていました。
    「何でこんな問題ができるの?」・・・悲しい・・・。

    • miwa@管理人 より:

      >Wolfgang Borchertさん

      先月の測量士補試験、お疲れ様でした。
      どうなったのかな~と気にはなっていたのですが、そうですか、残念な結果に終わってしまったのですね。
      お力になってあげられなくて申し訳ないです。
      他人に対して「なんでこんな問題ができないのか」とは思わないですけど、数学のできない理由を考えていくと、結局は小中高のどこかで躓いてしまっている部分がネックになってるのでは?と思います。
      数学は積み重ねの教科なので、そこでひっかってる部分がクリアにならないと厳しいのかも…。
      (市販の教材は、そこは概ね理解できていることを前提に説明しているので)
      測量士補の計算問題は、結局のところは図形問題(比率計算や面積計算、三角関数の問題に行き着く)なので、測量士補向け教材の解説でひっかかるのであれば、中学生向けに書かれた数学の参考書を読んでみるのがいいのかもしれません。