毛筆書写技能検定4級・練習法

毛筆書写技能検定4級の練習法等についてまとめました。

試験当日日記:

硬筆書写技能検定3級・毛筆書写技能検定4級をダブルで受験しました(毛筆編)
午前の硬筆に続き、午後は毛筆4級を受験しました。 午前の硬筆編記事はこちら↓

合格証書:
硬筆書写技能検定3級・毛筆書写技能検定4級の結果通知が届きました!
先月受験した、硬筆書写技能検定3級・毛筆書写技能検定4級の結果通知が届きました(試験日:1/28)。 結果は…


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練習まとめ

使用教材
・毛筆書写技能検定の手びきと問題集(平成29年版)
・毛筆書写技能検定用半紙
・書道セット

※自宅にある書道道具を持っていったため、この検定用には特に購入していません。

取得に要した費用
受験料 1,600円
テキスト代 1,650円
半紙セット 700円
合計 3,950円

毛筆4級・合格率データ(H28)
第1回 受験者2,908 合格者2,800 合格率96.3%
第2回 受験者2,513 合格者2,363 合格率94.0%
第3回 受験者798 合格者675 合格率84.6%

<練習法>


テキストについては、「手引き(毛筆書写技能検定の手びきと問題集)」は必ず入手しましょう。
これには1級~5級までの過去問(3年分・合計9回分)が収録されており、また各級の審査基準も載っているからです。

4級実技は楷書のみです。
普段から書道教室に通っている人は、この「手引き」に載っている4級過去問のお題を一通り練習すれば足ります。

実技については、手引きに載っている過去の課題を一通り書いてみて、出題実績のある理論問題を覚えてしまえば、まず落ちることはないはずです。

ただ、「毛筆書写技能検定の手びきと問題集」の方には、問題は載っているものの、実技課題のお手本はないので、毛筆書写検定ガイド―文部省認定 (実技3・4級)を参考に練習するのがいいでしょう。
こちらは実際の過去問例の手本と、ひらがな・カタカナのお手本が載っています。

もし独学で練習をされる場合(現在書道教室に通っていない人、特に久しぶりに筆を握る人など)は、手引き以外にも、小学生向けの書道の手本を1冊買って練習しておくと、安心して試験が受けられるのではないかと思います。

具体的には、ひらがな・かたかな・代表的な教育漢字を練習しておく、基礎点画(縦棒・横棒・左払い・右払い・ハネ・止め・転節・しんにょうなど)の練習をする、といったことです。

小学生用の手本集の例
母と子のお習字〈上〉一・二・三年生
母と子のお習字〈下〉四・五・六年生
小学生の習字 一、二、三年生
小学生の習字 四、五、六年生

4級実技は小学4~6年生レベルの課題が出題されるので、4~6年生向けのお題を練習すれば十分合格点はとれます。

また、youtubeなんかでも、楷書の基礎点画について解説してくれている動画もありますので、完全独学の場合は、それらのものを参考にするとよいと思います。
縦棒と横棒、左払い・右払いを練習するだけでも、結構変わります。

4級の理論は、漢字の書き順と、教育漢字の書き取り問題が10問ずつ出題されます。
とりわけ大人の受験者で書道の腕に自信がない人は、理論では絶対に満点を取りましょう。

とはいっても、漢字の書き順問題さえ間違わなければ、難なく満点がとれると思います。
「手引き」にも、3・4・5級でよく出題される漢字とひらがな・かたかなの書き順が載っていますので、これに従って書く練習をすれば大丈夫です。
また、こちらのサイトも参考になります。

漢字の正しい書き順(筆順)
文字の美しい書き方の基本の一つが筆順(書き順)です。アニメーションを使って分かりやすく紹介しています。

ひらがな・かたかな
「ひらがな」、「カタカナ」などの書き方 | 文字の美しい書き方の基本の一つが筆順(書き順)です。一般的で自然な筆運びをアニメーションで分かりやすく紹介します。

当日使用・持参する道具の注意点

4級・5級レベルの試験だったら、とりあえず小中学生用が学校の習字の時間に使うような書道セット、大人初心者向けの書道セットが一式あれば十分足ります。
何を買ったらいいのかよくわからない、道具を一つ一つ買うのは面倒くさい人は、セットになっているものを一つ買っておくのが手っ取り早いです。



セットではなく、バラで道具を購入したいという場合は、大筆・中筆・小筆・墨汁・すずり・文鎮・下敷を買います。
なお、毛筆用の下敷きは、罫線の入っていない無地のものを使用します。

筆の値段はピンキリで、100円ショップでも大筆は買えますし、中には数万円するような筆もあります(とはいっても、鳩居堂などの書道用具専門店じゃないと売ってないがw)。
もうちょっと書き心地がよいものが欲しいなら、書道セットにプラスして、2,000円前後くらいの大筆を追加で買ってもよいでしょう。

ただ、100円ショップで売っている100円の筆はやめといたほうがいいです。
ためしに中筆を買ってはみたものの、使い心地が全然よくなかったですorz

さすがに新品の筆を本番で下ろしますっていう人は居ないと思うけど、下ろしたての筆は字が細くなりやすいので、一度使って慣らしておきます。
使った筆は、水で洗って墨汁を十分に落とし、水分をふき取って、吊るして乾かします。

あと、これは受験票には書いていなかったと思うんですが、公開会場で受験する場合、使いおわった筆やすずりを試験会場の水道で洗うことはできません。
なので、雑巾、古新聞、ティッシュ、水入りのペットボトルなど、あまった墨汁を処理する道具・筆や硯を拭く道具は必ず用意しましょう。

試験当日も、墨で汚してしまう可能性を考慮すると、汚れが目立たない服や、汚れても構わない服装で行くのが無難だと思います。
毛筆書写試験の話ではないのですが、管理人が第二種電気工事士の技能試験講習を受講したとき、隣の人がペンチで切断した電線の破片がポーン!と自分のところに飛んできたことがあります(汗)

このように、自分は気を付けていても、他人の不注意で自分のところに墨が飛んでくる可能性もあるし、逆に自分が他人に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
「墨の処理ができる道具」の準備も忘れないようにしましょう。

独学でも取れる?

4級・5級の実技課題は楷書のみなので、独学・書道教室に通った経験がない人でも、小学生用のお手本(ひらがな・カタカナ・漢字)をもとに一通り練習すれば、十分合格できると思います。

また、実技と理論の総合得点で合否判定されるので、理論で満点を取れば実技の失点をフォローできる、という側面もあります。
そういう意味では(言葉は悪いけど)多少書道が下手くそでも案外どうにかなるんですよね。

ただ、3級からは行書の自運課題が出題されるし、実技と理論ごとに合否判定がなされるので、書道を習った経験がない人には、3級の独学受験は少し厳しいと感じました。

通信講座やDVD、動画などを利用すれば、独学でもできなくはないのだろうけど、行書の筆法を独学で習得しようと固執するのは、あまり効率がよくないと思うんですよね(独学で試行錯誤するよりも、上段者に直接筆法を教わった上で練習したほうが、上達の速度が各段に速い)。

逆に、高校生くらいまで書道を習っていて、行書や草書もある程度書けましたよ…という人だったら、2級・3級も独学でイケる素地はあるんじゃないかなと思いました。