1級小型船舶操縦免許・進級講習(1日目) チャートワークに悪戦苦闘

2/18・2/19の2日間で、一級小型船舶操縦免許の進級講習を受講してきました。

今年は、2012年に取った2級小型船舶操縦免許の更新年です。
自動車の運転免許のように「誕生日」ではなく、「取得日」が基準になるんですよね。
なので、2級取得後の5年後(免許更新時期の前に)、1級に進級をしようと考えていたわけです。

ただ、本当は2017年の秋が2級免許の更新時期になるんだけど、秋は多分他の資格試験で忙しいだろうから、受けに行く時間が取れなさそう(イッパイイッパイ)。
春~夏は日商簿記1級試験の前後なので船舶どころじゃない(イッパイイッパイ)。
3月~4月の年度末・年始は普通に仕事が忙しい(イッパイイッパイ)。
となると、精神的なゆとりがある今のうちにやっておいたほうがよさそうだ。

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<独学か、講習か>

1級進級(2級所持の場合)は学科試験のみでOKなので、独学で勉強して国家試験を受けに行こうか…それとも進級コースに通うかで、少し迷いました。

ネットで1級進級コース講習の相場を調べたところ、都内で講習料金が教材費込みで30,000円と、比較的お手ごろな国家試験免除の1級進級コースの日程を見つけたので、講習で取ることにしました。
(国家試験免除の1級進級講習の相場は、35,000円~50,000円くらいです)
普段はできるだけ独学派!だけど、今回はお金で時間を買ってしまいましたw

講習料金を振り込んだ2日後くらいに、教材が送られてきました。
2級の時は教習所の都合で、1日目が実技と学科1/3、2日目に学科講習の残り2/3をやるハメになってしまい、修了試験対策でかなりテンパってしまった(合格はできたものの、休み時間を返上して問題集を解くハメになってしまった…)ので、修了試験で困らないように、ちょっとだけ予習しようと思いました。

まぁ結局はパラパラパラ…と目次を確認する程度しかできず(苦笑)、講習当日がやってきました。

1級進級講習は、1日目が8:45~18:00、2日目が9:00~13:00までの、計12時間の講習となっています。
(※国家試験免除の登録教習所では、12時間の学科講習が法律で義務づけられています)

2日目の講習が終わった後、昼食休憩を挟んで、修了試験があります。
修了試験は、各問題の正答率が50%以上かつ合計65%以上の得点で合格とのこと。
つまり、上級運航Ⅰが4問以上・上級運航Ⅱが3問以上・トータルで10問以上の正解が必要です。

今回の1級進級教習の受講者は、自分以外に男性が2人いらっしゃいました。
学校のHPを見ると、前日になっても定員が一杯になっていないようだったので、まさか…マンツーマンじゃないよね??と思っていたから、ちょっと安心しました(笑)
※2級の実技はマンツーマンだったw

<1日目・午前>

午前の講習はチャートワーク(海図)です。
問51・52・53の実際の過去問題に沿って、三角定規とコンパスを使った作図の実習を行います。



※これは試験の時に配布された海図なので、下の問題の解答ではありません。

問51は航海計画の問題が出ます。
出発時刻を求める問題か、到着時刻を求める問題か、どちらかが出題されます。
とはいっても、どちらが出題されても、作図の手順は同じだと思います。



出航点A→第一変針点B→第二変針点C→到着点D

ザックリ言うと、A・B・C・Dの各地点を求めて線を結ぶ→線の長さ(距離)をコンパス(またはディバイダ)で図る→距離を船の速力(ノット)で割って所要時間を計算する…という感じです。
手間はかかるけど、一つ一つの地点を丁寧に求めれば、確実に正解出来る問題だと思いました。

問52は船位(緯度・経度)に関する問題です。
クロス方位/重視線の利用/レーダーによる測定のうち、どれかが出ます。



クロス方位の問題は、自差がWの場合はコンパス方位から引く(-)、Eの場合はコンパス方位に足す(+)あとは2つのコンパス方位から船位(緯度・経度)を求めるだけ(一番簡単)。
重視線(トランシット)の問題の場合は、海図上のトランシット(山頂と灯台を一直線に結んだ線)の磁方位を求める→磁方位とコンパス方位の差が自差になる。
もう一方のコンパス方位を磁方位に改正して、位置を求める。
レーダー方位の場合は、コンパス方位(自差の加減をして磁方位に改正する)にレーダー方位を足して、物標の磁方位を求める。(答えが360°を越えたら360を引く。)

どの問題も、コンパス方位を磁方位に改正するところ(Wの場合は-、Eの場合は+)のがポイントになります。
そういう意味では、問51よりは作図の手間がかからない分、早く解ける問題だと思いました。

問53は潮流問題です。
海流を加味した針路/海流の流向(真方位)・流速/実航磁針路・実航速力
いずれかの問題が出ます。



3パターンのどの問題が出るにしても、出発点・実航針路(海流の影響をうけた実際の針路)・磁針路(海流の影響を考慮しない針路)を作図する問題です。

問53は、流向の向きは真方位(コンパスローズの外側)で測定するので、角度の測定を間違えないこと。
「海流の流速(ノット)」は、1時間あたりの海里に変換すること(問題文ではたいてい1時間半後になっているから)
この2点が回答の上での引掛けポイントになっているので注意が必要です。

この問題の解き方については、以下のサイト・動画の方が参考になるかと思います。
参考動画:一級小型船舶 海図実航磁針路
参考:1級小型船舶操縦士 学科試験対策 その6

問51・52は簡単と書きましたが、最初は磁方位一つをはかるのも結構手間取ります(苦笑)

ちょっとした角度の「ズレ」が、後々に大きなズレになってしまう(答えが合わなくなる)ので、意外と神経を使いますし。

コンパスローズの内側で磁方位をはかり、片方の三角定規を押さえて、もう一方の三角定規を並行移動させて…といわれても、そもそもどこにどうやって三角定規を置けば効率よく並行移動できるのかがわからなかったんですね。
並行移動するときに三角定規がズレてやり直したりねw

磁方位を一つ測るのにまごつく私を見た先生は、「定規は使い慣れていないと、作業に時間がかかるんだよねー」と苦笑いしていました。

でも三角定規やコンパスを使って作業をするなんて中学校以来だもん。そんなの慣れているわけないじゃんか(…と心の中で毒を吐くw)。
それにしても、まさかアラフォーにして三角定規とコンパスを使って作図するとはねー。

それでも、午前中3~4時間かけて練習をしているうちに、3パターンともどうにか問題が解けるようにはなりました。

ちなみに講習では、コンパスと三角定規のみを使い、ディバイダは使わなかったんですが、より精密に測定するならディバイダを使ったほうがいいかもしれません。
(さすがにディバイダを貸与してくれる教習所はないと思うので、ディバイダを使いたい人は自前で用意する必要はあります)




<1日目・午後>



昼食休憩を挟んで、午後からは上級運航 Ⅰ:試験問題の問54~58に相当する部分の講義でした。(航海計画・救命設備・通信設備、気象・海象、荒天航法・海難事例)

試験では、
問54:航海計画に関する注意事項・航海中の注意事項、航海計器・救命設備(膨張式救命いかだなど)・通信設備(レーダースコープ)
問55:気象予測・潮流・海流
問56:潮汐表の計算問題
問57:荒天航法(シーアンカー、ドローグ、荒天準備)、台風避航
問58:海難事例問題
が出題されます。

正直言うと、気象予測や台風の話は、あまりよく理解できませんでした。
天気図の読み方や、気圧配置(移動性高気圧、冬型の西高東低の気圧配置など)、台風の進路とかですね。

そういえば小中学校の理科で習ったことがあるな…くらいの記憶はあるけど、良く考えてみると、小学校・中学校では理科が大嫌いだったからなー(苦笑)
算数・数学はともかく、理科がてんでダメで、自分は絶対理系なんてあり得ないと思っていたくらいですw

まぁ理解ができないときは丸暗記ゴリ推しでやっちゃいますw
次の日には修了試験があるのだから、悠長に理解なんてしてられないし。
とりあえず試験の問題が解ければそれでいいや(いいのか?)

でも気象関係のことは、たかだか数時間の講習で本質的なところを理解するのは難しそうだけど、理解できるようになったらきっと面白いんだろうな、とは思いました。
こういうことを書くと「もしかして気象予報士試験受けるつもりなの?」って思われそうだけど。さてどうでしょうね!?

潮汐については、計算問題が出題されます。
2パターンあって、1つ目が潮汐を求める問題
もう1つが、潮流を求める問題です。どちらも、潮汐表の見方がポイントになります。

この日は朝8:45~夕方17:50までの講習で、結構な長丁場でした(疲)。

家に帰ってからは、問51~53の海図問題の復習と、上級運航Ⅰの試験問題を解きました。
(三角定規とコンパスは、次の日の修了試験が終わるまで貸与してくれました。)
海図問題を一通り解きなおしたところで、やっとスムーズに三角定規が扱えるようになりました。

2日目に続く…
(続きは明日更新します)


コメント

  1. スコッチ より:

    運転免許より面倒な更新ですね
    実技も学科もあるとは(笑)
    だからあまり取りに行く人が一部のマニア
    『みわさん含む(笑)』ぐらいしかとりにいかないんですね
    取ろうかと思いましたが
    そのたびに有休とらないといけないみたいなんで止めます(笑)
    まあでもこれくらいしないとだめなんでしょうね

    • miwa@管理人 より:

      >スコッチさん
      2級を持っている人は、12時間の講習と学科試験に合格すると1級免許がとれるので、2級をとった人は、2級取得の5年後(あるいは2級取得から1年以内)に1級学科試験をうけて、1級を取るという方がけっこう多いんですよね。
      純粋な更新講習は、おそらく多分運転免許と似たようなもんだと思いますよ。
      身体検査が運転免許よりも面倒くさいというだけで(笑)

  2. 88_73 より:

     船舶免許系の教習所(?)って、自動車とは違い、主にマリーナ、大規模な湖川の近くが多いようですので、私にはボートスクールに通える距離でもないですし、休みの日も時間がないので、通学講座は無理です(泣)。

     話題は変わりますが、一陸技合格してました。今、免許証の到着待ちです。
    miwa様も、一陸技を、とまでは言いませんが、一級小型船舶を取得できたら、一海特はオススメします。三海通~一海通も、無線工学と英語が厄介ですが、英語以外は過去問の類題なので、一陸特の延長線にいかがでしょうか。
     でも、一陸技を取れると、以後、生涯に渡って無線工学は免除になるので、コスパは高いと思いますよ。
     ちなみに、三海通&一陸技で、一海通は申請により無試験合格しますよ。

     海上無線通信士さえ取れれば、船舶に取り付けられている無線機はモールス以外何でも扱えます。

    • miwa@管理人 より:

      > 88_73さん
      まぁたしかに、山にボートスクールがあっても、通う人はいなさそうですよね…。
      ただ、合宿免許コースのある教習所もありますので、自宅近くに教習所がない人は合宿コースを利用する形になるのかなと思います。
      一陸技合格おめでとうございます!よかったですね。
      一陸技は私もとりたいですけど、私の実力だと合格までに相当勉強しないとダメかな…。
      例にあげている三海通&一陸技の併せ技もそうですけど、何かとお得な資格ではあるので、マニアとしては難関でも取っておきたい資格の一つ、という感じです。