漢字検定準1級勉強法① 2級と準1級の比較

漢字検定2級までは、高校生や大学生時代に取得した人も多く、「少し頑張って勉強すれば合格できる」というイメージがあると思います。
ところが、準1級になると、急にハードルが上がると感じる方が多いです。

そこで、2級→準1級にチャレンジしたいと考えている方に向けて、2級と準1級の出題形式と合格率データの比較をしてみました。

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問題形式の違い

2pre1hikaku

準1級では、2級で出題されていた「部首」「熟語の構成」「送り仮名」「同音・同訓漢字」問題は出題されなくなります。
その代り、「表外の読み」「熟語の読み・一字訓読」「故事・諺」「文章題」が新しく追加されます。

・(一)読み
2級では、単純に漢字の読み問題が30問出題されていましたが、
準1級では、「音読み」で答える問題が20問(1~20)と、「訓読み」で答える問題が10問(21~30)という構成に変わります。
なので、音読みで答える問題を、訓読みで答えると×になります(逆もまた然り)。

例…
牡蠣(かき/音読み:ぼれい)
戊申(つちのえさる/音読み:ぼしん)
雌蕊(めしべ/音読み:しずい)
鴛鴦(おしどり/音読み:えんおう)

・(二)表外の読み
2級の第2問は漢字の部首を書く問題が10問出題されますが、準1級では部首問題は出ません。
その代わり、準1級では、「表外の読み(常用漢字表にない読み方)」問題が新たに10問出題されます。

例…
医(くすし)
形(なり)
理(ことわり)

・(三)熟語と一字訓読
2級の第3問は熟語の構成(同じ意味・反する意味など)を問う問題でしたが、準1級の熟語問題は、熟語の音読みと(語義にふさわしい)訓読み問題が10問出ます。

例…
畢生(ひっせい)/畢る(おわ-る)
区劃(くかく)/劃る(くぎ-る)
舛午(せんご)/舛く(そむ-く)

・(四)共通漢字
準1級では、ひらがなの語群(8択)の中から、該当するものを選び、その漢字(一文字)を書きます。
問題は5問なのですが、語群が8つあるため、残り3つのダミー選択肢に注意が必要です。

・(五)書き取り
2級では第9問で25問出題されていた漢字の書き問題が、準1級では第5問目に登場します。
準1級の書き問題は20問です。
なお、書き問題20問のうち、最後の1~2問は、同音異義語の書取問題となっています(2級の第6問で出題されていた、同音・同訓漢字の書取問題と同じ)。

・(六)誤字訂正
短文の中で、誤っている漢字1字を訂正します。
2級では第7問目に出題されていたもので、この問題については、2級と同じ出題形式です。

・(七)四字熟語
四字熟語の書取10問については、2級と同じ形式です(10択のひらがな語群の中から、該当するものを選択し、その漢字2文字を書く)

ただ、意味選択問題(5問)の内容が若干変わります。
2級では、その意味に当てはまる四字熟語は、1問目に出題されている四字熟語10個の中からふさわしいものを選択するのに対し、準1級では、四字熟語の語群(8択)から、その意味に該当する四字熟語を選択し、四字熟語の下線部(二字)の読みを答える形式となっています。

つまり、2級の四字熟語の意味選択問題は第1問目と第2問目が連動している→故に、1問目の書取問題が解ける人は、2問目も大体正解出来るのに対し、準1級の四字熟語意味問題は、第1問目とは独立した別個の問題→2問目対策も含め、覚えるべき知識量も増える ということです。

・(八)対義語・同義語
2級では第5問目に出題されていたもので、出題形式は2級と同じです。
ひらがなの語群から該当する言葉を選び、対議語ないし同義語に当てはまる漢字を書きます(5問ずつ出題されます)。

・(九)故事・成語・諺
準1級・1級で新たに出題されるセクション。
実質的には、(五)書き問題の文章(短文)が故事・成語・諺バージョンに変わったものと考えればよいでしょう。

例…
キュウソ(窮鼠)猫を噛む
禍福はアザナ()える縄の如し

・(十)文章題
準1級では、文学作品(夏目漱石や幸田露伴、泉鏡花、菊池寛など)から抜粋された文章をもとに、その文脈に沿った漢字の読み(10問)・書き(5問)問題が出題されます。
(一)(二)(三)の読み問題と(五)(九)書き問題の複合問題という感じの問題です。

その他(参考①):各級の配点割合

3級の配点割合
読み問題…30点
書き問題…100点
記号選択問題…70点

準2級の配点割合
読み問題…30点
書き問題…140点
記号選択問題…30点

2級の配点割合
読み問題…30点
書き問題…140点
記号選択問題…30点

準1級の配点割合
読み問題…70点
書き問題…130点

その他(参考②)合格率の比較

漢検HPより抜粋・引用

平成27年度(2015年度)第2回
準1級 受験者 4,381人 合格者394人 合格率 9.0%
2級 受験者 57,315人 合格者11,079人 合格率19.3%

平成27年度(2015年度)第1回
準1級 受験者 4,636人 合格者 686人 合格率14.8%
2級 受験者 62,197人 合格者 11,873人 合格率19.1%

平成26年度(2014年度)第3回
準1級 受験者4,665人 合格者493人 合格率10.6%
2級 受験者64,924人 合格者12,576人 合格率19.4%

平成26年度(2014年度)第2回
準1級 受験者4,276人 合格者789人 合格率18.5%
2級 受験者58,724人 合格者13,237人 合格率22.5%

平成26年度(2014年度)第1回
準1級 受験者5,023人 合格者1,010人 合格率20.1%
2級 受験者69,741人 合格者12,823人 合格率18.4%

平成25年度(2013年度)第3回
準1級 受験者5,107人 合格者421人 合格率8.2%
2級 受験者64,338人 合格者15,740人 合格率24.5%

平成25年度(2013年度)第2回
準1級 受験者4,701人 合格者809人 合格率17.2%
2級 受験者60,588人 合格者13,493人 合格率22.3%

平成25年度(2013年度)第1回
準1級 受験者5,639人 合格者673人 合格率11.9%
2級 受験者70,347人 合格者15,004人 合格率21.3%

※合格率が異常に低かった例外回(準1級)

平成19年度(2007年度)第2回
受験者6,724人 合格者358人 合格率5.3%

平成24年度(2012年度)第1回
受験者6,055人 合格者228人 合格率3.8%

コメント

  1. トモコ より:

    いつも更新を楽しみにしています。資格マニアの卵です。
    漢検2級は持っているのですが、準1はニンテンドーDSのソフトを買っただけで挫折しました。
    2級で苦戦した部首問題が準1で出ないということに希望の光が見えました。
    来年あたり、再チャレンジしようと思います。

    ちなみに私も北海道出身です。
    運動会の場所取りの記事に笑わせてもらいました。
    留萌では2日前から場所取り合戦でしたよ。

    • miwa@管理人 より:

      >トモコさん

      準1級は部首問題と熟語の構成問題が出ないので、漢字の書取か、読み方を答える問題のみになりますね。(準1級で部首問題が出たらかなり鬼門になりそうwww)
      問題集2~4冊をきちんと勉強すれば受かるので、是非頑張ってください。

      留萌の運動会は気合が入ってますねー!
      私が住んでいたところは前日~当日朝だったと思いますが、場所取りをめぐるトラブルやバトルはあったと思いますよ。

  2. アクアおじさん より:

    お久しぶりです。いつも更新を楽しみにしています。
    そして、ただただ、miwaさんのすごさに、圧倒されているばかりです。
    そして、自分を反省するばかりです。
    漢検2級は、はるか昔に取ってはいるものの、80点ギリギリで合格した記憶が
    あります。そのとき、準一級の問題をみて、すぐに
    あきらめました。今も、同じ気持ちです。だから、尊敬するばかりなのです。
    せめて、違う資格でがんばろうと思います。

    • miwa@管理人 より:

      >アクアおじさん
      漢検準1級と2級は確かに難易度が全然違いますよね…。
      準2級と2級はそれほど差はなかったんですが。
      でも意外と知ってる言葉も多い(勿論初めて聞くような言葉も少なくないんですが)ので、興味があるならチャレンジしてみるとよいかと思います。なかなか遣り甲斐がありますよ。