参考:漢字検定2級・準1級・1級の難易度を比較してみた!

漢字検定に合格すると、
「2級の次は準1級にチャレンジしてみたい」
「準1級も受かったことだし、1級をやってみたい」
などと、上の級へのステップアップを検討している方も多いと思います。

それと同時に、
ところで、漢字検定準1級(1級)ってどのくらい難しいの?」「合格までどのくらい勉強が必要なんだろう?」といった疑問と不安も浮かんでくるでしょう。

受験者が多い2級以下は、書店でも教材が多く売られていますが、準1級・1級となると、教材の種類も少なくなり、その難易度の全容や本質的なところがなかなか掴みにくいと思います。

そこで、今日は、私が実際に2級・準1級・1級の勉強&受験してみて感じた、「2級・準1級・1級の難易度差」について書いてみたいと思います。

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・問題集を始めて開いた時の第一印象

3級(※高2の時)→これだったら余裕で受かりそう(実際余裕で受かった)

準2級→一通り問題集をやれば大丈夫だよね。っていうか高校生の時に準2級があったらよかったのに!

2級→ちゃんとやれば受かりそう。ただ合格基準が7割から8割に上がるから、部首と四字熟語と書取を細部まで詰めないと足をすくわれるかもしれない。

準1級→えーと、知らない漢字が半分以上あるんですけど(汗)大丈夫か!?自分?

1級(絶句)これ、日本語ですよね…?あまりにもわからなさ過ぎ!もう笑うしかないねコリャ (゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャwwwww

1級の問題集を開いた時は、本当にもう冗談抜きで「なんじゃこりゃぁあ!!!」って感じでしたよマジで。
お前は松田優作か!

・本試験問題の具体例

実際の「読み」「書き」の問題例をpickupしてみました。(漢検協会のサイトの問題例から抜粋・引用させていただきました。)

2級↓
2kyuyomisample
(答え:すうこう、せんと、ふせつ、だんじき、そうりょう、やきん、しゅうとく、じんりん、しょうきゃく、じゅうてん、とうほん、しゅんけつ、そうこう、ひけん、と)

2kyukakisample
(答え:泥酔、答申、翻意、必定、異臭、擁護、包括、担、潤、宵闇、汚)

準1級↓
pre1yomisample
(答え:しゅうりょう、かいこう、こうしゅ、いくれつ、ろうしゅく、ししゅ、ふきゅう、てきか、しょきゅう、すぎ、ふたまた、はとば、たてじとみ、つちのとい、あだおろそ)

pre1kakisample
(答え:攪乱、扮装、化膿、早蕨、伍、刺繍、恰幅、片鱗、反駁、尾鰭)

1級↓
1kyuyomisample
(答え:しょうじ、がおう、かんきん、しゅうよう、ようや、たいしょう、きゅうぎょく、ゆうあい、こうはく、きゅうきょう、せんさつ、ぎんぎんぜん、さおさ、かさぶた、わかば、す、ここ、わが)

1kyukakisample
(答え:鮸膠、鼎峙、変梃、絆創膏、証憑、踝、轆轤、馥郁、縢、蹂躙、対蹠、斑気、鬘、佩帯、胚胎)

・各級で使用した教材の比較

2級・準2級は、基本的には過去問題集1冊の問題(前年度の問題が13回分収録されています)が全部解ければ合格できます。

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漢検 2級 過去問題集
漢検2級漢字学習ステップ 改訂三版

過去問1冊だけでは不安が残るとか、苦手分野を強化したい場合は、問題集(漢字学習ステップやカバー率など)をもう1冊追加して、そこを補強すれば大丈夫でしょう。特に書取・部首・四字熟語など書取問題を強化をすれば、間違いなく合格できるはずです。

準1級も、カバー率問題集+本試験型問題集(あるいは分野別精選演習など)+過去問の3冊に載ってる問題が全部解けるようになると、よっぽどの難関回にでも当たらない限りは、8~9割の得点で合格できます。↓

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カバー率測定問題集 漢検マスター準1級 改訂第2版
本試験型 漢字検定準1級試験問題集
漢検 1/準1級 過去問題集 平成29年度版

ところが、これが1級になると、問題集を3~5冊程度勉強しただけでは、6割(120点)前後しか取れません。
よくても7割(140点)が限度でしょう↓
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漢検 1級 分野別 精選演習
漢検 1級 完全征服 増補版

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本試験型 漢字検定1級試験問題集
平成29年版 漢字検定1級 合格! 問題集
漢字検定1級・準1級

手持ちの問題集を勉強するだけでは、本試験ではあと1~2割がどうしても届かないのが1級クオリティー

その足りない1~2割の空白を埋めるために、20年超の過去問を国会図書館から入手したり、辞書を複数冊購入したり、自作のノートを作ったりするハメになったわけですねorz

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勿論、手持ちの問題集は何度も繰り返し勉強して、ほぼ完ぺきに解けるようにはしました。
問題集を解く時間と同じくらい辞書をたくさん引いて、問題集の解説ノートや直前見直し用の弱点ノートも作りました。

2級以下では、問題集で全くみたことのない、聞いたこともない初見の問題は殆ど出ないと思います。
あってもせいぜい2~3問くらいでしょう。
自分は解けなかった問題があったとしても、手持ちの問題集のどこかには載っている問題だと思います。

準1級の本試験では、「ちょっと!問題集で見たこともない聞いたこともない熟語がけっこう出てるんですけど!?」と面喰った方も多いと思います。

ただ、市販の問題集では目にしたことがない問題だとしても、漢検漢字辞典・四字熟語辞典を調べれば、それらの熟語はほぼ間違いなく載っているはずです。
例の「優曇華(ウドンゲ)の花」も載ってたしw

そして1級になると、「(漢検協会の)漢字辞典・四字熟語辞典にすら載ってない熟語が出るんかい!」「協会はいったいどこからこんな熟語を探してくるんだ?」などと愕然とさせられますorz

まず、市販の問題集の問題が解けるのは当たり前。
そこで取りこぼしをしてはいけない。
そのうえで、一級配当の未出論点(読み・書き、当て字、故事成語、四字熟語、類義語・対義語など)も「ある程度は解けて当たり前」ですし、漢字辞典の見出し語にないマイナー熟語であったとしても、過去問の勉強を通して身につけた音読み・訓読みの知識や文章の意味などから、「多分こう読むのかな?」と推測していく能力も求められます。

・合格までに必要な勉強時間の比較

管理人miwaの場合は、2級は約25時間、準1級は100時間、1級は600時間勉強しました。
つまり、準1級は2級の4倍、1級は準1級の6倍ってことですね。
(※試験当日の得点は、2級が192点、準1級が175点、1級が161点でした。)

2級の勉強時間の目安

2級の勉強時間の目安は、「過去問題集1冊の問題(13回分)を全て解けるようになるまでにかかる時間」です。
社会人や大学生ならば勉強しなくてもうかる人もいますし、小中学生や長年勉強から遠ざかっている大人であれば、相当な勉強量が必要になるでしょう。
ただ、スタート地点の得点レベルに差はあれど、とりあえず過去問1冊がちゃんと解けるようになることが第一目標といえます。

準1級合格に必要な時間の目安

準1級合格に必要な時間の目安は、2級の3~5倍程度です。
その内訳は、「カバー率・本試験型・過去問など、市販の問題集2~4冊をマスターする」のにかかる時間ということです。
大学生~社会人であれば、2級合格後から70時間~300時間程度の勉強が必要だと思います。
さすがに準1級はノー勉で受かる人はまずいませんし、そんな人は聞いたことがありません(苦笑)。

1級で合格点を取るのに必要な勉強時間の目安(準1級の10倍必要な理由)

そして1級で合格点を取るのに必要な勉強時間の目安は、2級合格後~準1級合格までに費やした勉強時間の5倍~10倍です。
最低でも5倍、確実性を考慮すると10倍です。

自分としては、
・サービス回~普通回であれば、ギリギリ滑り込みで合格できるかもしれない→準1級の5倍
・普通回で確実に合格点が取れそう→6倍~8倍
・難関回でも合格できる→8~10倍
(でも運悪く超難関回に当たってしまうと、10倍勉強したとしてもちょっと微妙かも…?)
かなと感じました。

なんでこんなにも勉強時間が必要なのかというと、2級(常用漢字全て)から準1級(3000字)はプラス900字だけど、準1級(3000字)から1級(6000字)はプラス3000字。
新しく覚えなければならない漢字が、単純計算で準1級の3倍強もあること。

そして厄介なことに、その新しく登場する3000字の大半が、学校で習うどころか、21世紀の現代の日本の日常生活で目にしたことがない初見の漢字・熟語ばかりなので、ゼロから新しくインプットしなければならない知識量がとんでもなく多いからです。

また、準1級は、半分くらいは知らない言葉とはいえ、既存の問題集に載ってる漢字を覚えれば合格ラインに到達できる実力が身につきますが、1級は問題集の学習のみにとどまらない、応用的な勉強も必要です。

つまり、既存の問題集のマスター+応用漢字の練習(新作問題への対応)が必要になるので、おのずと準1級の5倍~10倍は時間がかかってしまうのです。

そう考えると、自分はたかだか600時間程度の勉強で合格できたのは、かなりラッキーな方だったんじゃないかなと思うくらいです。
(実際には予定していた勉強が終わらなかったので、ギリギリ滑り込みセーフ合格だったのだが…)

1級一発合格には運も必要

これは余談ですが、漢検生涯学習ネットワーク会報の「初めて一級に合格しました」投稿コーナーを読んでいると、「準1級は一発(ないし2回目)で合格したものの、1級は3回~10回受験して漸く合格できた」という方がけっこう多いと感じました。

1級で「初受験・一発合格」を狙うとしたら、戦略的な勉強法のもとに、一定レベル以上の勉強量を積み重ねるのはもちろんのこと、タイミング良くサービス回~普通回に当たる運のよさも必要だと思います。

さすがに1級初受験レベルから、殆どリピーターしか受からないような超絶難関回でも合格点が取れるくらいのレベルに引き上げるのは、いくらなんでもハードルが高すぎるでしょう。
サービス回で合格点を取れるだけのレベルに引き上げるだけでも相当キツいのに…(苦笑)

最後に…

1級は準1級の10倍難しい試験ではあるけど、合格点をとるための勉強をきちんと積み重ねていけば、合格できる日は遅かれ早かれ必ずやってきます。
「ロザン宇治原氏ですら落ちる超難関!(→だから自分には絶対無理!)」などと過剰に恐れたり、萎縮せず、マイペースで頑張っていきましょう。

参考:漢字検定準1級 2ヶ月で一発合格を目指す勉強法(総論)
漢字検定準1級合格にあと一歩届かない人のためのリベンジ勉強法
漢字検定1級 6ヶ月で初合格を目指す勉強法(総論)

コメント

  1. ピタヤ より:

    ホント1級の問題は驚愕ですね(。・_・)全然わからん・・・
    オレの場合2級がやっとです▽・w・▽

    • miwa@管理人 より:

      >ピタヤさん
      マニアックでも、練習すれば読み書きできる日がやってきますよ。

  2. わたる君が最近おらんな。
    病気で入院してるんと違うか?
    ちと心配だな。

    • miwa@管理人 より:

      >資格チャレンジ初心者さん
      そういえば最近お見かけしませんね。お元気だといいんですけど
      (かといってどうすることもできないのですが…。)

  3. スコッチ より:

    いま掲示してある漢字みましたが
    2級レベルは無勉強でもいけそうな気がします
    準一級からはちゃんとやらんとだめですね
    簿記のレベル差くらいありそうです
    なんじゃこりゃあー
    状態です(笑)
    ジーパン刑事殉職で有名な台詞ですねー
    私のペンネームもスコッチ刑事からきてます(笑)

    • miwa@管理人 より:

      >スコッチさん
      2級は私は無勉ではダメでしたね(苦笑)部首とか全然わからなくて。
      簿記1級と2級の差はいいところをついていると思います。
      簿記1級=1級、簿記2級=準1級、簿記3級=2級 というイメージですね。
      ついでに、全商簿記1級と日商簿記1級も、ビジネス漢検1級と本家の漢検1級と同じくらいの難易度差がありそうです。

  4. りゅう より:

    みわさん本日甲種4類合格発表が
    あり、無事合格していました。

    このブログを読んでいなかったら
    みわさんから乙4ではなく甲4受験したほうがいいと、アドバイスもらっていなければ
    乙4受験していました

    そしてまた、甲種4類受験の為に
    同じテキストを開いていたでしょう

    すごい無駄に思えます(・・;)時間も手間も

    みわさん、ありがとうございましたm(_ _)m
    御礼申しあげます

    点数はまだ分かりません
    いつものパターンだと明日分かるでしょう

    60点60点だったりしてwww

    何にせよ、公害防止に続き2連敗しなくて
    本当に良かったです。

    • miwa@管理人 より:

      >りゅうさん
      甲種4類合格おめでとうございます。よかったですね。
      (点数はどうでしたか?)

      消防設備士の場合、既に危険物を持っている人が多いためか、何となく甲種というとちょっと敷居が高い・ハードルが高そうな先入観があると思うんですよね。
      ただ、消防設備士は甲種が簡単…ということではないけど、乙種が乙種の割には意外とホネが折れる試験なので、それなら甲種の受験資格をとって、ちょっと頑張って甲種を受けたほうがいいかなと思っています。

  5. sakuya より:

    漢検に限らずこの手の検定の難易度はだいたい似たようなところだと思うのが私の見解です。1級はとんでもない難しさで、2級くらいなら勉強すればなんとかって感じですね。漢検と数検はまだ未受験で英検も中学生の頃に3級取ったのが最後で手付かずなのですが。さて、消防設備士の合格発表がHPでありまして、甲種1類に無事合格しました。4週間ほどかかるということはまだ1週間ほど先のように思っていたのですが。ともあれ、これで先が目指せます

    • miwa@管理人 より:

      >sakuyaさん
      >漢検に限らずこの手の検定の難易度はだいたい似たようなところ

      まぁそうなんですけどね(笑)
      ただ、漢検の場合は、1級と準1級の合格率があんまり変わらないので、数字だけ見ると、何となく「準1級に毛が生えた程度」くらいのイメージを持ってしまうんですよね…。そう思ってナメてかかると火傷するよって言いたいですね。

      甲種1類合格おめでとうございます!次の種類も頑張ってくださいね。

  6. MT より:

    私も漢字能力検定試験には、興味があるので、
    3級試験以降の過去問題集を書店で眺めることがありますが、
    2級以上の試験につきましては、同じような感想を持っています。
    10数年前は、準2級試験の合格基準も8割だったように記憶しており、
    私は、後ほんの少しで点数を落としたという苦い記憶が残っています。

    私は、読解力不足から『語彙・読解力検定試験』受験に踏み切りましたが、
    受験経験者によりますと、しっかりと勉強すれば準1級試験までは合格できるそうです。
    しかしながら、1級試験は相当難しいようで、結果的に準1級試験の合格を持って
    『語彙・読解力検定試験』の受験を打ち切る方が目立っています。
    資格マニアと名乗る方々も例外ではなかったです。

    • miwa@管理人 より:

      >MTさん
      1級を何回受けても合格できない人が少なくないのは、マニアックな漢字ばかりが出題されるからではなく、どの問題集にも載っていない熟語が多く出題される(問題集だけでは対応できない)からなのですよ。
      それは問題集をパラパラパラパラと眺めているうちはピンとこなくて、ある程度解けるようになると、意味がやっとわかるという感じでしょうか。
      語彙・読解力検定も、1級は相当難関なんですね。
      うーん私がやるとしても、多分1級まではやらないでしょうね。
      日本語検定1級だったらちょっと興味あるんですけど。

  7. まさ より:

    みわさん、こんばんは。
    やっと漢検1級全過去問演習が終了しました…長かった(^_^;)

    目標にしていた3月末までには完了できて良かったです。

    28年度過去問の成績を記すと、
    第1回151点
    第2回151点
    第3回155点
    でした。
    結局全て不合格圏内ですが、ここからどう合格点に持っていこうか悩み中です。

    それに、懸念してはいましたが、四字熟語の意味当て問題が難化していた為、苦戦しそうです。(miwaさんは意味だけでも1200個分覚えたのでしょうか?)

    あと、対義語類義語が難しい…
    対類辞典を買おうかと思っていますが、漢検1級に使えそうなのはあまりないかも?

    でも、過去問からの出現率本当に高いですね。
    まだ覚えきれていないので再出しても誤答が多いですが、本番では取りこぼしのないように暗記していこうと思います。

    • miwa@管理人 より:

      >まささん
      1級の勉強、順調そうですね。
      今の段階で過去問が150点台まで取れるレベルなら、この調子で頑張れば、6月試験で合格点を取るのは不可能じゃないと思います。
      (自分の時は、試験直前1ヶ月前の時点で、直近の過去問が120~140点くらいしか取れてませんでした…。)
      四字熟語は、さすがに1200個全部「書ける」までは間に合わなかったものの、1200個の意味と読みは概ね覚えました。
      四字熟語で使われている二字熟語の意味や漢字の意味がわかるようになると、類義語・対義語の語彙強化にも役立つので、ここは力を入れて取り組んだほうがいいです。
      ちなみに四字熟語の「意味と読み」で狙われやすいのは、準1級と同様に、少し変わった読み方をするものか、意味が推測しづらいもの(転じて別の意味になっているもの)が多いと思います。その辺は注目して覚えるようにするといいかな。
      対・類は、直近の過去問で出題されている熟語の意味(語群・問題ともに)をしらべて、連想ゲーム的に語彙をつなげて覚えるのがいいと思います。あとはリピーター受験生のブログもヒントになるでしょう。(でも量が多いので、あまり深入りしないほうがいいかな)