漢字検定1級勉強法:漢字検定1級対策で使用した問題集

漢字検定1級対策で使った問題集について書きます。
※本当は勉強法の記事で書こうと思ったのですが、思いのほか長くなってしまったので別立てにしました。

注:あらかじめ断っておきますが、1級では、準1級の「カバー率測定問題集」のように、【この1冊さえやれば、ほぼ160点近い点数が取れちゃうスグレモノ問題集】はありません。よって、複数冊の問題集と過去問と辞書を駆使して、自分なりに勉強法を工夫して覚えていかなくてはいけません。

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・分野別精選演習・完全征服(増補版)

私が漢検1級対策で使った問題集は、「分野別精選演習」「完全征服(増補版)」「本試験型問題集」「過去問題」の4種類です。

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分野別・完全征服の収録範囲

分野別精選演習は平成22年~平成15年の過去問、完全征服(増補版)は平成16年~平成8年の過去問を抜粋・整理(重複問題を削除)して編集された問題集です。
※問題によっては、カバーしている収録年度の範囲が異なるものもありますが、おおよその目安としてとらえてください。

まずは分野別精選演習をマスターする

まずは、「分野別精選演習」に載っている問題は全て正解できるようになるまで繰り返し解くこと、わからない言葉の意味は全て辞書で調べました。
現在は、この問題集に載っている問題が最初の基本知識であり、スタート地点と考えてください。

「分野別精選演習」が解けるようになったら、「完全征服」も同様にマスターします。

ただ、現在の試験の難易度と比較すると、「完全征服」の問題は易しすぎると思います。

とはいっても、当時読み問題で出題されていた熟語が、数年後に書き問題としてリメイク出題されていたり、当て字・四字熟語・故事成語などは、分野別精選演習には収録されていない問題も3~4割くらいあったので、やっておいて損はないです。

参考:旧字体の勉強はする必要があるのか?

漢検協会の分野別精選演習・完全征服には、「複数の漢字表記」の練習問題が収録されていますが、現在の漢検1級の試験では、旧字体の書き換え問題は出題されません。
(平成4年~8年くらいまでは、旧字の問題が出題されていたようです。)

じゃあここの問題は飛ばしていいのか?というと、完全に飛ばしてしまうのは勿体ないと思います。
直接出題はないものの、一通り勉強はしておいたほうがいいでしょう。

というのは、漢字の読み方がわからないとき、部首じゃない方の漢字から読み方を推測していくわけですが、新・旧両方の字体を知っておくことで、読みの推測能力をupさせられるからです。

完璧に書けるようにする必要はないと思うけど、常用漢字との紐付けくらいはできるようにしておいたほうがいいと思います。そのくらいはやっておいても損しません。

・過去問

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1級の過去問題は、手に入れられるものは 全 て 入手しました。

平成4年第1回から、平成27年度第3回試験まで、トータル69回分の過去問演習に取り組みました。

28年度過去問題集(平成27年度過去問)は5月に購入、27年度過去問題集(平成26年度過去問)は2月の準1級受験時に購入(※準1級と1級の問題が収録)
平成25年度~平成4年度の過去問は、国立国会図書館の「複写サービス」を利用して入手しました。

補足記事:(補足)漢検1級の過年度過去問題集を、国立国会図書館で入手する方法

過去問は古い年度から順番に解いていく

過去問は、分野別精選演習・完全征服をマスター、本試験型問題集が7~8割くらい解けるようになった後、1回目は模擬試験として解いていきました。

最初は、新しい年度から古い年度にさかのぼって解こうと思ったのですが、28年度過去問題集に収録されている、平成27年第1回問題を試しに解いてみたら、90点くらいしか取れなくてかなりヘコみました。
さすがにモチベーションがダダ下がりしましたorz

というわけで、平成4年の問題から順番に解いていって、定番問題の基礎をキッチリと固めてから、新しい過去問(分野別精選問題集未収録の23年度~27年度問題)を解いたほうが学習効率が良いだろうと判断し、古→新の順番で解くことにしました。むしろ最初からそうしろよって感じやねw
(現在出題されていない旧漢字と国名当て字は飛ばしました。)

2順目以降は、解けなかった問題と自信のない問題をピックアップして解きなおし、どの回の問題も190点以上は取れるようになるまで繰り返しました。
これも、意味がわからない漢字は、すべて辞書で意味を調べて、インプットしていきます。

その他の1級対策問題集(漢検協会本以外の問題集)

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本試験型漢字検定1級試験問題集(成美堂)
これは、本試験と同じ出題形式の問題(※27年3月までの形式)が、17回分収録された問題集です。

ちなみに、「本試験型漢字検定1級試験問題集」は同じものを2冊買いました。
既に買っていたことを忘れてしまって、同じ本をもう1冊買ってしまったという、うっかりミスではありませんよw

というのは、「本試験型問題集」は、「分野別精選演習」「完全征服」の勉強した後に解いてみたところ、初見ではどの回も80~90点くらいしか取れず、新しく覚えなくてはいけない漢字があまりにも多くて嫌気がさしたからです。

この問題集は「分野別精選演習」「完全征服」と異なり、回答が別冊になっているため、「問題を解く→採点する→間違えた問題は辞書で意味を調べて、再度解きなおす」をやっていると、全ての問題をマスターするまでに時間がかかりすぎると判断したので、1冊目は答えを全て問題に書き写し、それらを繰り返し読んで、新しい漢字のインプットをすることにしました。

で、後日もう1冊同じ問題集を買ってきて、過去問題の学習が一通り済んだ後、再度この問題集の問題演習に取り組みました。

再度問題演習に取り組んだときは、コンスタントにどの回も160~180点がとれるようになっていたので、間違えた残りの2割前後の問題を集中的に学習することができました。

頻出度順 漢字検定1級合格!問題集(新星出版社)
漢字検定1級・準1級(高橋書店)

実は、この2冊は、11月の受験の時は使いませんでした。
11月の試験終了直後、不合格になったと思い込んでしまい、焦って追加で購入したものなので、殆ど使っていないです(苦笑)

個人的には、「頻出度順」はパラパラと見た感じでは、結構いい問題が多そうなので、やれるならやったほうがいいと思いました。
もし「頻出度順」を使うとしたら、本試験型~と同様に、分野別精選演習や完全征服、過去問演習が終わった後、未出論点の対策用として使うのがいいと思います。

他にも、私は買っていませんが、「漢字検定1級 三略(上巻中巻下巻の3冊)」「漢検合格ノート1級 改訂増補版 」という問題集もあります。

これらの問題集を使う必要はないのか?」というと、決してそんなことはありません。
過去問外の論点の勉強という点では、協会が発行している問題集以外の問題集も複数冊やっておくに越したことはないです。やれるならやったほうがいいです。

ただ、これらの問題集の優先順位は、「分野別精選演習」「完全征服」「過去問10年分」よりは1ランク落ちる、という感じでしょうか。
漢検協会以外の1級問題集は、分野別精選演習や過去問演習が終わった後の、「未出論点の学習補助」「基本問題知識の強化」として、補助的に活用することが大事だと思います。

ちなみに三略は相当難易度が高いそうなので、やるんだったら分野別精選、完全征服、本試験型、頻出度順、過去問全部をマスターした後に取り組んだほうがいいでしょうね。

過去問は何年分やればいいのか?

ところで、何故24年(69回)分もの過去問を手に入れたのかというと、国会図書館で入手できる過去問で、一番古いversionが平成4年の過去問だったからです。

最初は15年分あれば十分かなと思ったものの、どうせやるなら一番古い問題から全部やってやろうじゃないか!と思ったから。
だから24年分になっちゃっただけです。

だから、年数や回数そのものには、深い意味はないです。
仮に30年分入手できたなら、30年分の問題をやっただろうし、5年分の問題しか入手できなかったなら5年分だけをやっていたでしょう。

1級は準1級と比べると、問題集では見たことのない初見問題が多いのは事実ですが、それでも直近10年以内の過去問題からの出題率はそこそこ高いように感じました。

平成23年度の過去問は必須

特に、「完全征服」「分野別精選演習」には収録されていない、平成23年度以降の過去問題は絶対にやったほうがいいです。

分野別+完全征服しかマスターしてない人と、分野別+完全征服に加えて直近10年間の過去問をきっちりとマスターしている人とでは、本試験で10~20点の差がつくんじゃないでしょうか。

また、(完全征服や分野別精選演習に載っている)語選択・書取問題と、類義語・対義語問題を比べると、ここ2~3年ではこの2つの問題は1~2ランクレベルアップしとるやないかいと思いました(汗)

管理人miwaも、分野別精選演習や完全征服を勉強している段階では、「ここは問題集や過去問に載っている熟語の意味を覚えて、キッチリと書けるようにしておけば得点源にできるんじゃね?」と思っていました。

ところが、25年以降の過去問をやった後は「【語選択・書取】と【類義語・対義語】をナメてかかって本当にすいませんでした!」と漢検協会に向かって謝りたくなりましたw

このように、難易度の見積もりを見誤らないためにも、23年~28年の過去問(つまり分野別精選演習に載ってない、23年以降の過去問題)を通して、現在の1級試験合格に求められるレベルの高さを正確に把握することが大事です。

その上で、問題集外の新問対策の方向性や勉強量など、改めて勉強計画を立てていく必要があるでしょう。

分野別精選演習と被ってる年度の過去問は必要か?

一方、「完全征服や分野別精選演習に過去問が収録されているのなら、平成22年以前の過去問を入手する必要はないんじゃないの?」と思うかもしれません。

ただ、完全征服・分野別精選問題集には、「○年出題」・頻出度・重要度ランクなどのデータが一切載っていません。

また、重複問題(つまり頻出問題)は良くも悪くも削除された状態で収録されています。
単に、「過去にはこのような問題が出題されましたよ~」という情報の羅列でしかないわけです。

なので、完全征服や分野別精選演習を解いているだけだと、その問題は「たった1回しか出題実績がないマイナー難問」なのか、「3回以上出題実績があるレギュラー問題」なのかの区別がつけられないんですよね。

また、重複問題が整理されていることから、語選択・書取、類義語・対義語、四字熟語、文章題などでは、実際の過去問と問題集では問題構成が異なっています。
問題構成を入れ替えると、問題集上では解けていたと思っていた問題が解けなかった、ということもよくありました。

問題を解く上での最低限の基礎知識を得るだけなら、「分野別精選演習」や「完全征服」を繰り返し勉強すれば身につくとは思いますが、

・時系列で見た難易度&出題傾向の変化
・回ごとの難易度差

・頻出定番問題(2~5年サイクルで複数回出題実績あり)・復活問題(10年以上前に出題実績あり)・応用リメイク問題(読みを書きに転用している、別の読み方での出題など)・完全新作問題(初めて出題される漢字・熟語)の出題割合
合格率・合格者平均点と自分の得点との乖離
応用・リメイク問題の出題傾向(過去の問題がどのようにして変化するのか?)

といったことは、問題集を回して勉強するだけでは分析できないので、やっぱり実際の過去問題の出題形式に沿って、時系列で解く練習は絶対にやったほうがいいと思います。

過去問でもって、出題傾向と難易度の感覚を掴んだうえで、

・新問を出すとしたらどんな問題が出るか?
・既存の過去問から新問のヒントになるところはないか?
・難問で思うように点数が取れなさそうなとき、どこでリカバリーをしたらよいか?

といったアンテナを張りめぐらせながら勉強することが大事です。

単に問題集を繰り返し勉強するのと、過去の出題傾向を分析した上でヤマを張りながら勉強するのとでは、120点から先の点数の伸び方も変わってくるはずです。

最低10年、できたら15年分は覚える

というわけで、過去問は最低10年分(30回分)は入手したほうがよいと思います。
重点的に解くのは直近5年分(15回分)出題傾向のデータ分析用として10年分(30回分)ですね。
ただ、準1級カバー率問題集ですら15年分の問題を元に作られているところを見ると、15年(45回)分やれたら尚良し、です。

データ分析も重要ですが、そもそも30回~45回分の過去問題をやれば、定番問題は自ずと何度も解くことになりますので、結果的には基本問題は確実に得点源にできるようになるとも言えます。一番重要な問題集は過去問ですね。
漢検1級であっても、それは例外ではありません。

コメント

  1. pitaya より:

    国会図書館ってそういうのもあるんですね~(・ω・; )1級の道は遠いなぁ~

    • miwa@管理人 より:

      >pitayaさん
      国会図書館を利用するという発想は、1級受験前にはまったくなかったですね。
      そういう場所があるんだ!って感じでしたよ。

  2. MT より:

    今晩は。

    問題の形式こそ違うものの、語句の意味を知るという点では、
    「語彙・読解力検定試験」の試験勉強にも通じるところがあるような気がします。

    ついでと言っては何ですが、私も狛江市に在住していた頃、
    国立国会図書館を利用したことがあります。
    と言いましても、試験勉強ではなく、修士論文の文献資料の検索でしたが………。

    • miwa@管理人 より:

      >MTさん
      急がばまわれで、きちんと意味を覚えていった方が、最終的には早く合格ラインに到達できると思います。
      なんせ量が多すぎるので、語句の意味を知らない漢字を機械的に覚えていくのは無理じゃないですかね。
      都内在住ですと、論文作成で国会図書館のお世話になるんですね。
      私が大学生の時は、まったくと言っていいほど縁がなかったです…。