海事代理士試験勉強法(筆記試験編③過去問を勉強する上での注意点)

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用語や固有名詞を正確に覚える

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海事代理士試験は、マークシート択一ではなく、記述式・多肢選択式・○×式・択一式といろんな形式で出題されます。
問題の中で一番多いのが、語句や数字の記述式(条文の穴埋め)です。
しかも年度によってオール記述だったり、多肢選択になったりと微妙に変化するのも厄介です。
(例えばH22・H23の船舶安全法は多肢選択10問&穴埋め10問だったのが、H21・H24では20問全部が条文の穴埋め問題だった。)

過去には多肢選択式で出題された問題であったとしても、記述式に対応できるように正確に用語を覚えましょう。

・数字に注意する

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期間が10日、2週間、30日、1箇月、2箇月、6箇月、1年、2年、4年、長さ20メートル・24メートル、30メートル、50メートル以上、200メートル以上、5トン未満、20トン未満、100トン以上、100トン未満、12海里以内などなど…どの法令でも必ず数字を答える問題が出題されます。

海事代理士試験に限った話じゃないですけど、数字を問う問題は問題を作る側(採点側)にとっても楽なので良く狙われるんですね。
覚えづらい箇所ではあるけど、覚えると確実に得点できるので、良く出る数字は暗記しましょう。

・あまり細かい論点に深入りしすぎない、手を広げすぎない

23年度の「船舶職員及び小型船舶操縦者法」・「港則法」、今年の「海上汚染~」や「造船法」のように、はぁ!?そんなんシラネーヨ!といいたくなる問題は必ずあります。
だからといって、難しくて細かい論点にハマると得点力は確実に落ちます

まずは過去問で出たことのある問題を確実に得点できるようにしましょう。過去問未出論点をやるのは過去問を9割以上解けるようになってからで十分です。
幸いなことに、海事代理士試験の合否判定はあくまでトータルの得点のみで、科目ごとの足きり点はありません。

もしこれが社会保険労務士の選択式のように科目ごとの足きり点があれば別ですが、海事代理士の場合は仮に1~2科目で難しい科目があったとしても、他の科目でカバーすればいいのです。
また、未出論点が出るとはいっても、問題の8割前後は過去問の焼き直しです。

万一未出論点が出たとしても大半の受験生は解けないので差はつきません。その分過去問の既出の論点で、確実にトータル6割以上の得点を確保できるように勉強してください。

・攻めの科目と守りの科目~配点と条文数と難易度は必ずしも比例しない

民法は1044条あるけど10点しか配点がありません。
逆に「船舶のトン数の測度に関する法律」も10点問題ですが、条文は附則を除いて16条しかありません。

同じ10点問題でも点数のとりやすい科目とそうでない科目があるので、ボリュームが少ない科目や過去問パターン通りの科目は満点を狙うつもりで、出題の的が絞れない科目は足を引っ張らない程度に5~6点をとれればいいと割り切ることも必要です。

20点科目は7割以上の得点を狙う&口述を視野に入れて勉強する

18科目のうち、船員法船舶職員及び小型船舶操縦者法船舶法船舶安全法の4科目の配点は20点、その他の14科目は10点です。

20点科目で10点を切ってしまうと他の科目で挽回するのが大変なので、その先の口述の基礎固めのためにも20点科目は最低でも6割、できたら7割~8割得点できるように勉強してください。
というか筆記の段階で、口述試験の問題も目を通してみてください。特に船員法なんかは過去の口述問題が他の年の筆記(文章記述問題)に流用されていたりしますから。

・法令の改正に注意

過去問対策が重要であることは間違いないのですが、特に古い年度の過去問をやるときは、出題当時と解答が変わっている箇所がいくつかあるので、必ず最新の条文を参照するようにしてください。

参考:各科目の出題形式及び配点傾向

1:憲法(10点)

平成24年~22年 語句の穴埋め記述5点・10肢5択問題(正しい選択肢を5つ選ぶ)5点
平成21年~18年:穴埋め記述6点・8肢4択問題4点
平成17年:穴埋め記述6点・○×問題4点
平成16年:穴埋め記述3点・9肢4択4点・文章記述3点
平成15年・14年:穴埋め記述3点・○×4点・文章記述3点

2:民法(10点)

平成24年~22年 語句の穴埋め記述5点・10肢5択問題(正しい選択肢を5つ選ぶ)5点
平成21年~18年:穴埋め記述6点・8肢4択問題4点
平成17年:穴埋め記述6点・○×問題4点
平成16年・15年:○×8点・文章記述2点
平成14年:○×10点

3:商法(10点※海商のみ)

平成24年~22年:語句の穴埋め記述5点・10肢5択問題(正しい選択肢を5つ選ぶ)5点
平成21年~18年:穴埋め記述6点・8肢4択問題4点
平成17年:穴埋め記述6点・○×問題4点
平成16年:穴埋め記述4点・○×3点・文章記述3点
平成15年・14年:穴埋め記述2点・○×7点・文章記述1点

4:国土交通省設置法(10点)

平成24年・20年:○×7点・記述3点
平成23年:記述6点・多肢選択4問
平成22年:記述6点・○×4点 平成21年:記述3点・多肢選択4点・○×3点
平成19年・17年:多肢選択式5点・記述5点
平成18年:○×5点・記述5点
平成16年・15年・14年:記述10点

5:船員法(20点)(口述科目)

平成24年・20年・19年:穴埋め記述12点・○×5点・文章記述3点
平成23年:穴埋め記述10点・○×7点・文章記述3点
平成22年・15年・14年:穴埋め記述9点・○×5点・文章記述6点 平成21年:穴埋め記述9点・○×6点・文章記述5点
平成18年:穴埋め記述10点・○×5点・文章記述5点
平成17年:穴埋め記述12点・文章記述8点
平成16年:穴埋め記述10点・○×3点・文章記述7点

6:船員職業安定法(10点)

平成24年~17年:多肢選択式5点、○×5点

7:船舶職員及び小型船舶操縦者法(20点)(口述科目)

平成24年:穴埋め記述17点、○×3点
平成23年:穴埋め記述17点、4肢択一2点、計算問題1点 平成22年:穴埋め記述17点、4肢択一3点
平成21年:穴埋め記述16点、4肢択一1点、計算問題3点(内訳○×1点・記述2点)
平成20年~15年:穴埋め記述14点、文章記述3点、計算問題3点(内訳○×1点・記述2点)
平成14年:穴埋め記述13点、文章記述7点

8:海上運送法(10点)

平成24年・23年・21年・20年・19年・18年:穴埋め記述10点
平成22年:穴埋め記述5点・多肢選択式5点
平成17年・16年:穴埋め記述6点・4肢択一4点
平成15年:穴埋め記述6点・○×4点
平成14年:穴埋め記述5点・○×5点

9:港湾運送事業法(10点)

平成24年:○×5点・穴埋め記述5点
平成23年~15年:○×5点・多肢選択式5点 平成14年:○×10点

10:内航海運事業法(10点)

平成24年~17年:穴埋め記述10点

11:港則法(10点)

平成24年・22年・21年・20年・19年:穴埋め記述10点
平成23年:穴埋め記述5点・多肢選択式5点 平成18年・17年・16年:穴埋め記述7点・3肢択一問題3点
平成15年:穴埋め記述3点・○×3点・3肢択一4点
平成14年:3肢択一4点・穴埋め記述6点

12:海上交通安全法(10点)

平成24年・20年・19年:穴埋め記述10点
平成23年:穴埋め記述5点・○×5点 平成22年・21年:穴埋め記述6点:多肢選択式4点
平成18年・17年・16年:穴埋め記述7点・多肢選択式3点
平成15年:穴埋め記述5点:多肢選択式5点
平成14年:穴埋め記述4点・多肢選択式6点

13:海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律(10点)


平成24年~14年:3肢択一5点、○×5点

14:船舶法(20点)(口述科目)

平成24年・23年・15年:穴埋め記述10点・○×10点
平成22年:穴埋め記述10点・多肢選択式10点
平成21年~16年:多肢選択式20点
平成14年:○×10点・多肢選択式10点

15:船舶安全法(20点)(口述科目)

平成24年・21年・19年・14年:穴埋め記述20点
平成23年・22年・18年・17年・15年:穴埋め記述10点・多肢選択式10点 平成20年:穴埋め記述15点・多肢選択式5点
平成16年:多肢選択式15点・穴埋め記述5点

16:船舶のトン数の測度に関する法律(10点)

平成24年:穴埋め記述2点、多肢選択式8点
平成23年:穴埋め記述4点、多肢選択式6点 平成22年~14年:多肢選択式10点

17:造船法(10点)

平成24年:多肢選択式5点・○×5点
平成23年・22年・14年:穴埋め記述5点・○×5点 平成21年:5肢択一2点・穴埋め記述8点
平成20年~15年:穴埋め記述10点

18:国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律(10点)

平成24年~17年:穴埋め記述10点
平成16年:2肢択一2点・穴埋め記述8点
<点数内訳合計>
平成24年:穴埋め短答記述134点・○×(正誤判断)60点・多肢選択式18点・文章記述3点・択一式5点
平成23年:穴埋め短答記述122点・○×(正誤判断)57点・多肢選択式30点・文章記述(計算問題含む)4点・択一式一7点
平成22年:穴埋め短答記述122点・○×(正誤判断)39点・多肢選択式45点・文章記述6点・択一式8点

海事代理士合格マニュアル