独学で保育士実技試験(言語)に合格するために④ で、結局何が大事なの?(H26修正・追記あり)

gengomokuteki

ここのblogの言語試験絡みでたどり着いた人は、「保育士の言語ってどんな試験なの?どうすれば合格できるの?」と迷って検索してたどりついた方が多いと思います。

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落とす試験ではないとはいえ

実技試験は、合格率からすると「落とすための試験」ではないので、過度に不安になることはないと思うのですが、毎年1割前後は不合格になる人がいる(しかも実技受験生は筆記試験全科目合格者のみ)ようなので、油断は禁物です。

私自身が受験生だったときは…とりあえず3歳児向けの話を探して…お話を覚え…ノーミスで噛まずにゆっくりと間をとりつつ喋るだけで精一杯という感じで、何をどうすればいいのかもよくわかっていなかったのですが(汗)、いろんな方の体験談を読んで「言語の試験はどういう試験なのか?」を改めて考えてみました。

お話を暗記するのは当たり前

言語の試験は、単純に、話し方が流暢ならばいい、場慣れしていればいいというものでもなく、この話を選べば必ず合格する、という鉄則もないようです。

採点基準が公表されていないので、その不透明さ故に、試験が終わった後は、些細なミスでも「これって減点になりますか!?不合格になりませんか?」と疑心暗鬼になってしまうのは仕方ないと思います。

また、自分ではノーミスで多分合格間違いなし!と思っていたら、試験1ヵ月後に結果通知書を開くと、「ええ?あの出来でこの点なの?」と、自分的な出来栄えと実際の点数のギャップに戸惑う人も多いです。

私が今にして思う、言語の試験とは、「1対多のコミュニケーションの試験」だということです。
試験本番では本の持込はできないので、まずは「本なしで物語を暗誦できる」、というのは絶対条件です。

まずなんらかの話をしないことには採点のしようがありませんから(苦笑)
だけど、単に物語を暗記してスラスラ暗誦すればいいってものではない。
ノーミスならいいってものでもない。
「大きなかぶ」や「がらがらどん」などの定番を選べばいいってものでもない。
物語を暗誦できるようになった先からの準備が明暗を分けるのです。

一方通行・一本調子では聞いてもらえない

覚えたものをただ機械的に喋っているだけの話を3歳児20人はちゃんと聞いてくれるでしょうか?
多分聞かないでしょう。3歳児どころか大人だってそんな人の話に聞く耳は持ちません。

例えば大学の講義。
単にテキストを読み上げてるだけの教官の話は10分聞くのも苦痛でしたし、周囲も話を聞くどころか私語が多発していました。
出欠をとるとさっさと退室する人も続出し、講義が成立しないものもチラホラと。
(私もそんなツマラン講義の時は、話を聞いているとストレスが溜まるので、持ち込んだほかの本や課題をやったりしてやり過ごしていました)

面白い講義とつまらない講義の違い

それに対して、200~300人いる大教室の講義なのに、90分間誰も無駄話をしないほど集中できる、引き込まれる面白い講義もありました。
面白い講義とそうでない講義って何が違うんでしょうか?
面白い講義をする人は、学生に興味を持ってもらえるような題材を選んだり、説明を工夫しています。
また、アイコンタクトや言葉の緩急、選び方で学生とコミュニケートしながら講義しています。
少なくとも、教官の一方通行にはなっていません。
なにより教官自身も自分の話に自信を持って楽しんで話しているのが伝わってくるものです。

そう、大勢の人に自分の話しを聞いてもらうためには、周到に準備をする必要があるんです。
大人が相手の場合ですら、人に話を聞かせるときは、相手の興味のありそうなネタを仕込んだり、話し方を工夫をしないと聞いてもらえません。

大学の講義に限らず、小中学校の先生や社会人のプレゼンテーションだって同じです。
一方通行の独りよがりでは伝わらないのです。

また、スポーツジムでのグループレッスンでも、教え方の上手でベテランのインストラクターは生徒の反応を見ながら臨機応変に対応できるのですが、慣れていない人はとにかくミスなくこなすので精一杯で、生徒とのコミュニケーションをとるところまでには至ってなかったりします。
また、教えるほうが自信を持って堂々としていなければ生徒はついてきません。
客は正直ですから、たとえ無料でも面白くない人のレッスンには足が遠のくものです。

相手が3歳児だからこそ、より一層の工夫が必要

つまり、「20人程度の3歳児クラスの幼児に集中して話を聞かせる」ために、

「3歳児の言語発達段階にふさわしい・興味を持ってもらえるお話を選ぶ」
「3歳児でも理解できる程度のゆっくりしたテンポで話す」
「3歳児に集中して話を聞いてもらうために、間の取り方を工夫したり、テンポに緩急をつける」
「目の前にいる20人に伝わるような声量や目線」
「自分自身が『これは面白い!』と楽しむ」

などの工夫と準備が必要ということです。

逆に、物語が難しすぎて理解できない、噛んだり言い直す箇所が多い、不自然なまでに間が空きすぎる、声が小さい・声が聞き取りづらい、言葉のテンポが速すぎる、一本調子、話が一方通行で伝わらない、そもそも話が面白くない…など、
要は「聞き手の集中力を切らす」「聞き手を置き去りにする」要素が多いと点数が伸びないのだと思います。

ノーミスだから満点、ではないのも頷ける

言語の試験で大事なことは、あくまで「自分の前にいる20人程度の3歳児クラスの幼児に集中して話を聞かせる」ことであって、ノーミスでスラスラと物語を暗誦することが最終目標ではないということです。

言語の試験が想定する対象は、3歳児20人です。
3歳児が相手だからこそ、大人以上に題材・理解度・話し方・態度などに気を配る必要があるのではないでしょうか。

ネットで検索すると、いろんな情報が錯綜していて混乱してくると思います。情報を詰め込みすぎて結局何をしたらいいのかがわからなくなった時は、受験の手引きの「言語」の試験内容もう一度読んで、何が求められているのかを考えてみてください。

少なくとも、一字一句スラスラと間違えないで話が出来ればそれでOK、ではないことはわかるはずです。
暗記や口頭試問じゃないんですから。

他に、保育所保育指針を読んで、「発達過程」や「保育のねらい」などを再度確認してみる、保育実習理論のテキストを読むのも有効だと思います。

以下、受験の手引きの「言語」を抜粋・引用します。
毎年微妙に言い回しが変わっているところがあるので、必ず原本を読んで確認するようにしてください。

※平成26年度からは、受験の手引きに、言語の題材は4つの中から一つを選択する選択制、子どもに見立てた椅子を前方に用意する、「保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができること」という評価ポイントのヒントが明記されています。

これによって、従来の言語試験よりも対策を立てやすくなった反面、3歳児にふさわしい物語を選ぶ能力が問われなくなった分、より一層、表現上の技術や話し方に対する工夫が求められるようになるのではないかと推測します。


平成28年度言語表現に関する技術

3歳児クラスの子どもに「3分間のお話」をすることを想定し、下記の1 ~ 4のお話のうち一つを選択し、子どもが集中して聴けるようなお話を行う。
求められる力:保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができること。

課題:1. 「うさぎとかめ」
2. 「おむすびころりん」
3. 「3びきのこぶた」
4. 「にんじん、ごぼう、だいこん」

●子どもは20人程度が自分の前にいることを想定する。
●お話の編集、展開に関して特にきまりはありませんが、3分になるようにまとめてください。
注意1: 題名は開始合図のあと、一番最初に子どもに向けて言ってください。
注意2: 絵本・道具(台本・人形)等の一切の使用は禁止です。
 絵本を読んだり、道具を使ったりした場合は、不正行為になりますので注意してください。 不正行為とみなされた場合、実技試験は無効となるほか、当該年試験から3年以内の期間で受験ができなくなる場合があります。(児童福祉法施行規則第6条の14第2項)
注意3: 3分間は退出できません。時間は係員が計ります。
注意4: 子どもに見立てた椅子等を前方に用意します。

コメント

  1. わたる より:

    みわさんのファンの者です。私は六月は英単語検定をうけます。これは英文法やリスニング力など関係なく英単語力だけの検定です。みわさんも六月何か受けて頑張ってくださいね。

  2. わたる より:

    この前、みわさんのことをカッコいい資格マニアだと言った者ですけど、一番カッコいいと思った瞬間は、保育士を合格したときです。正直、厳しいだろうな、と思っていたら、ホントに合格してあっかんでした。

    • miwa@管理人 より:

      >わたるさん

      6月は結局はカラーコーディネーター2級にしました。
      せめてFP1級が第3週だったらよかったんですけどねー。

      保育士は合格率こそ低めですが、筆記試験は自分的には社労士や宅建よりも楽だと思ったので、1か月半で何とかなったという感じですかね…。
      そういう難関試験をクリアした経験がなかったら、多分半年はかかったかも。

  3. わたる より:

    おはようございます。資格マニアの方と通常の受験者の最大の違いは、資格マニアには他で受験した膨大な知識の蓄積が流用できる点ですよね。色んな受験をするほど、流用できる範囲はどんどん増えていきますよね。いつのまにか勉強しなくても合格できそうな検定を発見したりすることも多くなったりすることもありますよね。

    • miwa@管理人 より:

      >わたるさん
      そうなんですよね。
      何か一つの分野をある程度極めると、他の分野でも応用が利くんですよね。
      自分的にはそれが社労士(社会保険)なんですが、そういうコアになる知識が他にあと2~3個あるといいなぁと思ってやってます。