独学で保育士実技試験(言語)に合格するために② 採点基準の謎

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言語≠絵本の読み聞かせ

言語の試験は「絵本の読み聞かせ」ではなく、また「絵本の暗誦」でもなく、あくまで「3歳児20人を対象とした素話」です。

よって、単純に絵本の言葉通りに読んでも、子どもたちには絵本の世界が伝わりにくい部分があるかもしれません。この素話の試験では、紙芝居や演劇、ペープサート、パネルシアターなどのように、「絵」に頼れない分をどうやって言葉で補うか?も問われているのでしょう。

採点基準(推測)

実際の本試験では、試験官は下を向いて採点表に書き込む場面が多く、あんまりこっちをじーっと見ていることが少なかったです。どちらかというと声に耳を傾けているなという印象を受けました。
言語の採点基準は(あくまで推測ですが)…

①対象年齢にふさわしい題材選び
②声(3歳児20人に聞かせるのに適当な声の大きさ・速度・抑揚・間・トーンなど)
③3分以内で話のヤマを終えること(時間の大幅な余り・超過がない)


そして+αで④試験に臨む態度(保育士としてふさわしい服装や挨拶、礼儀など)にポイントが置かれていると思われます。

実技試験は体操やフィギュアスケートのように、採点競技みたいなものです。
できるだけ受験生間で不公平がないように、試験官共通である程度基準は設けているのでしょうが、試験官の主観や好みを全部排除することは難しいでしょう。

なので、どの試験官にあたってもある程度点数がとれるように準備をする必要はあると思います。

手遊びや導入は入れるべきか?

また、「導入、手遊び、歌、ジェスチャー」などは入れるべきか?入れなくてもいいのか?はたまた入れてはいけないのか?という疑問も多いようです。

私個人としては、とにかく3分きっかりで口演することで精一杯だったので、そんなこと考えてもみなかったんですが…実際のところどうなのでしょう?
道具や絵本を使用すると失格、とは手引きに書かれていますが、これらについては何の言及もないので、やったから即失格とはならないだろうと思います。

言ってみれば、体操の跳馬でロンダートから後方跳びをするようなもの(※跳馬の採点は踏み切ってから着地を完了するまでであり、助走部分は採点の対象にならない)であり、荒川静香さんのイナバウアーみたいなもの(技そのものは直接得点にならないけど、入れることで客席が盛り上がり、曲の解釈や振り付けなどのファイブコンポーネンツにも多少は反映される)かなと思います。

でもあくまで口演の試験がメインなのであり、3分間という時間が決まっているのだから、これらを入れることによって肝心のお話が疎かになるならやらないほうが無難、というのが個人的な感想です。

誰かに話しを聞いてもらう

私は時間がとれなかったので、結局スクール等には一切通わなかったのですが、もし近くに実技試験対策講座を開講しているスクールがあれば、一度通ってみるのもいいと思います。(通信講座でも実技対策DVD講座を開講しているところがあります。)

…とはいっても、実技試験対策を実施しているスクールが全国津々浦々にあるわけではないので、独学で対策せざるを得ない人については、家族や友人に聞いてもらう、ビデオで自分の話を撮影する、鏡で自分の表情をチェックしながら話すなど、工夫して練習するといいですね。

私の場合はどうだったかと言うと、私は特に子どもへの読み聞かせ等の経験も保育の経験もない(せいぜい友達の子ども相手に絵本を読んであげるくらい)ので、どうやって話をすればいいんだろう?と迷いました。

上手な俳優は間の取り方が絶妙

台本や道具なしで体1つで物語を表現する、という点では俳優、落語家、声優、ナレーターのように声の表現力が必要なんじゃないか?と考えました。

そこで、毎月1日に届く「劇団四季」の会報誌(ラ・アルプ)とバックナンバーを一通りを読んで、俳優や演出家がどうやって台本を読んだり役作りをしているのかを参考にすることにしました。
とりわけ、対象が子どもならば、ファミリーミュージカルのようなわかりやすさが参考になるかも、と思ったわけです。
※注;というか手持ちの資料の中で、声の表現力の参考にできそうなものがこれくらいしかなかった…。なんせ実技試験の対策に使える期間が3週間だけだったもんですから(苦笑)

四季の舞台を見ていると、この人いいなと思う俳優さんは、歌やダンスが上手なだけではなくて、セリフの間の取り方が絶妙で自然なんだよな…と。ほんのコンマ何秒の世界、瞬間芸みたいなものかもしれないけど、不自然さがないんですね。

逆に、人によっては「この人、なんだかセリフを喋ることで精一杯っぽそうだな…」という俳優もいますし(経験が浅いとか、外国人で日本語に慣れてないとか、アクシデントがあって急遽役が回ってきたのかな?というケースです)。

自己流でもいいので、間を取る練習をする

なので、(3歳児20人に言葉が届くように)母音をハッキリと発音する、喉で発声するのではなくて腹筋や背筋を使って体を支える、登場人物の気持ちの折れを考える、セリフとセリフの間をきちんととる(溜めをつくる)、一本調子にならないように適度に緩急をつける…といった点を自己流ながらも意識してやってみることにしました。

普段の私はどちらかというと早口なほうなので、ゆっくりとしたテンポを保って話すこと自体が結構大変でした。

普段の半分くらいの速度で話すようには心がけていたものの、普段の自分とは全然違う…どうにも調子が狂うなぁと。

実技試験に限った話ではないのですが、緊張しているととかく早口になったり、言葉や行動の「溜め」や「」が浅くなるので、練習の段階で「とにかく落ち着いて、ゆっくりと」と言い聞かせていました。

焦ると早口になる

当日の試験では、ストップウォッチが鳴り、タイトルを言った瞬間、「あっ!今ちょっと早口になってる!抑えて抑えて。時間は3分もあるんだから、落ち着いてゆっくり楽しく喋ろう!」とはやる自分を抑えていました。
今思うと結構冷静だな自分w
練習では30秒以上余ったりしていた時間が、本番では2分50秒くらいに納まったみたいです。

もっとも、もらった点数が30点ギリギリだったので、これらの自己流対策がどこまで有効だったのかは疑問です(そもそも準備期間自体が短かったですし、喋りに長けているわけでもないので)。

ただ、選んだ題材がちょっと3歳児向け素話には合わないものだったにも関らず、ギリギリでも合格点がもらえたということは、自分なりに話の面白さが伝わるよう工夫してみた点は多少は評価してもらえたのかもしれないと思っています。