保育士試験の不適切問題と合格率の切っても切れない関係

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H22保育士筆記試験の解答が発表されました。どうせ発表するんだから、発送の前に発表すりゃいいのに、どうして結果通知書発送開始から1週間後の公表なんでしょうね?(問題に対するクレームが多いから?)

今年は、小児栄養の問16の選択肢Aが曖昧な表現のため、受験者全員を正解となったみたいです。
ただ、選択肢Aの表現が曖昧なだけなら、全員正解じゃなくて、3(○×××)か5(××××)を選択した人だけを正解にすれば済む話じゃないのかなと思いますが…でもあえて全員正解で5点プラスしてあげます、というのは結構寛大な措置だなと思ってしまいます。

ところで、今年の不適切問題で全員正解措置は小児栄養の問16だけなんですね。
例年の合格率を確認したところ、

(参考:http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/02/dl/s0209-7j.pdf
受験申請者数 合格者数 合格率
平成17 年 37,288 人 6,291 人 16.9%
→社会福祉で1問、児童福祉で2問全員正解問題あり(3問)
平成18 年 39,192 人 5,693 人 14.5%
→小児保健と小児栄養で全員正解問題あり(2問)
平成19 年 38,032 人 7,750 人 20.4%
→小児栄養、保育原理、保育実習理論で全員正解問題あり(3問)
平成20 年 37,744 人 3,989 人 10.6%
→不適切問題なし
平成21 年 41,163 人 5,204 人 12.6%
→発達心理学、保育原理、保育実習理論で全員正解問題あり(3問)

不適切問題がなかった平成20年と、不適切問題があった年を比較すると、明らかに合格率に差がありますね。
※平成21年度の合格率が、不適切問題が3問あるにもかかわらず、平成17~19年よりも合格率が低いのは、受験者数が増加したことが原因だろうと思います。

今年度は…不適切問題が1問のみ、受験者数の増大(※神奈川県と福井県で試験会場が追加された)、その一方で幼稚園教諭免許所持者を対象とした指定施設での科目履修の免除制度創設ということを考えると、最終合格率は平成21年~20年あたりの数値で落ち着くのではと思います。

…でも数値に差はあれど、例年の合格率の低さは、保育士・幼児教育専攻を持つ大学・短大・専門学校への配慮もあるんでしょうね。だって簡単に一発試験で合格されちゃあ学校も商売上がったりですもんね。

※参考:平成22年度 小児栄養 問16(保養協の過去問題より引用)

次の文は、小児期における食生活によって引き起こされる症状及び疾病に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A メタボリックシンドロームの診断基準の一つに、BMI(Body Mass Index)の数値による肥満の区分があげられている。学童期の肥満は成人肥満に移行しやすいので、学童期から肥満の予防に努めることが大切である。
B 脂質異常症とは、診断基準の数値と比較して、HDLコレステロールが異常に高い、もしくはLDLコレステロールが低値の状態をいい、発症要因として、動物性脂肪や糖質の過剰摂取、食物繊維の摂取不足などがあげられる。
C 摂取後、すぐに利用されない糖質は、腎臓や筋肉にポリペプチドの形で貯蔵されるが、ポリペプチドの貯蔵量には限界があるので、過剰な糖質は脂肪に変換されて蓄積される。したがって、菓子などの多食は肥満を招く。
D 必須脂肪酸の一つであるステアリン酸が欠乏すると、皮膚炎を発症したり、小児の場合、成長が阻害されることがある。
(組み合わせ)

A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ×
4 × ○ ○ ○
5 × × × ×

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