FP1級(学科試験・資産設計提案業務)の難易度

ところで、11/12に発送されているはずの合格証書&結果がまだやって来ません。
FP協会の会員ページでログインして確認した限りでは、合格には間違いないようなので、先にFP1級に関する勉強法等の記事をアップすることにしました。

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学科試験の難易度

★★★★☆☆(B+ やや難しい)

基礎編の択一式は出題範囲が広く未見の論点が多いし、応用編は殆どが記述式の問題なので、漫然と勉強しているだけでは100点は取れても120点を超えるのがなかなか難しいです。

実際、90点~110点台で不合格になる人が多いようです(※自分も1回目は104点、2回目は96点で不合格でした)。

ただ、FP技能士試験は各分野ごとの足切り点がないので、得意分野(得点源)があればあるほど有利になります。
特に、年金と税金は制度が複雑故に苦手にしている受験生が多いので、年金か税金のどちらかが得意な人には有利です。

というか、年金をはじめとした社会保険はともかくとして、税金はC分野だけではなく他の分野でも数問ずつ出題されるので、税務系知識を強化すればある程度得点を稼げるともいえますし、逆に税金が苦手なまま放置すると、基礎編で得点が伸び悩みます。
というかほぼ間違いなく詰むorz

基礎編の厄介なところは、試験範囲が広い割に出題問題数が少なく、市販の過去問題集1冊が解けるようになっただけでは点数が中々安定しないところです。
(基礎編で安定して高得点を得られるレベルに到達するためには、ABCDEの5分野それぞれについて、最低でも宅建と同じくらいの勉強が必要だと思います。)

ただ、幸いにも?基礎編よりも応用編の計算問題は、出題パターンがある程度決まっています。
応用編は一見すると取っ付きにくい感じがしますが、ある程度勉強すれば逆に得点源になります。
なので、応用編で70点以上を確保できるようになるまで勉強するのが大事です。

記述式なので、点数がとれるようになるまでにはある程度の時間が必要ですが、こちらは逆に市販の精選系過去問を(基礎・応用ともに)スラスラ解けるレベルまでやり込めば、概ね70点以上は確保できるようになるので、基礎編で70点以上を狙うよりも楽だと思います。

特に、老齢厚生年金額の計算、財務分析、法人税額、建ぺい率・容積率、1株当たりの相続税評価額などの定番計算問題をみすみす落とすのは勿体ないですよ!

実技試験(資産設計提案業務)の難易度

★★☆☆☆☆ (D やや易しい)

試験そのものの難易度は、2級実技(資産設計提案業務)とあんまり変わらないです。
実際に問題集を一通り解いてみれば、合格率が高いのも納得できると思います。
さすがにノー勉では受からないと思うけど、過去問題集の問題がきちんと解けるようになれば、十分合格点はとれます。

殆どの受験生がFP1級学科合格者またはCFP全科目合格者とはいえ、ここまで合格率が高いのはちょっとどうなのかな…というのが正直な感想です。

特にall記述の1級学科応用編を勉強してきた人にとっては、拍子抜けするくらい簡単に感じられるでしょう。
(そうでなきゃ私だって国内旅行業務取扱管理者試験の1週間後に受験予定を入れようとは思わないですけどねw)

というわけで、FP1級の天王山は、学科試験またはCFP試験に合格することです。
学科やCFPに合格できた人なら、実技試験はそれほど恐れる必要はありません。

ただ、2級の実技と比べると、意外と過去問題集外からの出題が多いので、FPKの問題集1冊しかやっていないと本試験ではちょっと面食らいます(汗)
あと300字の記述問題のテーマも、年度によって当たり外れがあります。
(過去問と同じような問題のこともあれば、金融ADRのようにマイナーな論点が出ることもある)

この2点が2級実技(資産設計提案業務)よりも難しい点といいますか、70点~80点台をとるのは難しくないけど、90点以上を取るのは問題集1冊だけだと少し厳しいかも?と感じました。

ただ、結局のところは60点以上とれれば合格なので、何だかんだいっても60~80点台で合格点がとれちゃった人が結果的に9割以上いるんじゃないでしょうか。

あと、一見未見の論点であっても、実は資料中にヒントが結構載っていますので、資料や問題文をじっくり読んでみると、案外正解できたりします。

試験時間は2時間とたっぷりありますので、わからない問題・見たことのない問題でも諦めずに資料をじっくり読むことが大事です。

関連資格

CFP、社会保険労務士、税理士、宅建、管理業務主任者、マンション管理士、行政書士、ビジネス実務法務検定、証券外務員1種、全経税法能力検定、銀行業務検定各種目 他多数

正直言うと、市販のFP1級用の教材のみで1級学科の勉強するのは結構キツいです(試験範囲の広さの割には問題数サンプルが少ないので、中途半端なレベルの勉強では点数が安定しない)。

かといって、学科基礎編の難易度を考えると、2級実技の複数取得や銀行業務検定3級レベルの資格を量産しても、直接的に点数アップに役立つかというと、ぶっちゃけ少し厳しいと思います。

基礎知識固めには役立つけど、1級学科基礎編での得点力を身につけるには、そのレベルから一歩二歩踏み込んで勉強する必要があるからです。

なので、もし何度受けても120点の壁をなかなか突破できない人や、2級は受かったけど1級は全然歯がが立たなかった…という人については、少し寄り道して宅建や銀行業務検定2級相当レベルの上位関連資格を2~3個取得する、あるいはCFPと併願して受験することも検討してみてください。

FP1級試験 合格率データ

日本FP協会 実施分

2016年9月(協会:資産設計提案業務) 受検者716 合格者623 合格率87.0%
2015年9月 受検者736 合格者710 合格率96.5%
2014年9月 受検者733 合格者716 合格率97.7%
2013年9月 受検者710 合格者680 合格率95.8%
2012年9月 受検者700 合格者662 合格率94.6%
2011年9月 受検者656 合格者647 合格率98.6%

金融財政事情研究会 実施分

2016年9月 学科 受検者5,471 合格者265 合格率4.84%
2016年6月(実技:資産相談業務) 受検者789 合格者649 合格率82.25%
2016年2月(実技:資産相談業務) 受検者763 合格者618 合格率80.99%
2016年1月 学科 受検者5,453 合格者675 合格率12.37%
2015年9月 学科 受検者4,484 合格者691 合格率15.41%
2015年6月(実技:資産相談業務) 受検者716 合格者588 合格率82.12%
2015年2月(実技:資産相談業務) 受検者642 合格者509 合格率79.28%
2015年1月 学科 受検者5,191 合格者680 合格率13.09%
2014年9月 学科 受検者4,523 合格者523 合格率11.56%
2014年6月(実技:資産相談業務) 受検者710 合格者558 合格率78.59%
2014年2月(実技:資産相談業務) 受検者570 合格者452 合格率79.29%
2014年1月 学科 受検者5,265 合格者642 合格率12.19%
2013年9月 学科 受検者4,537 合格者408 合格率8.99%
2013年6月(実技:資産相談業務) 受検者871 合格者688 合格率78.98%

コメント

  1. わたる より:

    み、みわ先輩いつもこんにちは。

    私もFPもいつかと取ろうと、問題集を買ったりしてますが、まだ3級もありません。

    理由は、まず不動産関連と相続関連の基本がないからです。そんで、まず年金などの社会保障系の基本が全然できてないから、やることが多そうだからです。所得税あたりの分野ならいけそうなのですが・・・。ただ、金融業務能力検定の事業承継M&Aエキスパートという名前だけ偉そーな資格をもってます。

    次に、FPの試験日って金融業務能力検定をやってることが多く、こっちの方がおもしろそうだからです・・・。

    でも、FPって知名度が抜群で、実用的だし、資格マニアなら2級ぐらいないと恥ずかしいと思うし、いつかはやりたいです。

    みわ先輩の得意分野って私の不得意なことが多いです。

    社労士も、細かい数値をたくさん覚えなくてはならないからテキスト読んでてきもちわるくなります。

    私はどちらかというと、経営学とか会社法とか知財とか数値の暗記よりも理屈の勉強の方が好きです。

    話は変わりますが、ビジネスキャリア検定の結果が発表されてました。経営情報システム2級の企画の方は、自己採点で合格してたからいいんですが、活用の方が、合格機基準点が55%になったおかげで合格できてました。うれしかったです。

    がんばる→本番は微妙な出来→自己採点で1点たりない→軌跡の合格

    ってのが、いちばんうれしいパターンのような気がします。

    それでは、明日は金融検定の中小企業CFOにいってまいります。

    ばいばい!

    • miwa@管理人 より:

      >わたるさん
      FP3級は一見範囲は広いけど、試験自体は全然難しくないんですよ。
      市販の過去問題集をやれば十分点数取れますって。
      なので「案ずるより産むがやすし」ですよ!
      2級も、市販の過去問とテキストで十分対応できますよ。
      1級はさすがにいくつか関連資格を取ったうえで準備したほうがいいと思いますが…。
      私が初めてFPを受けたときは、年金や不動産系の知識はあったけど(つまり社労士と宅建ですね)、タックス系が全然ダメでした。
      あと簿記はできるけど、財務系の知識があまりなかったので、金融資産運用もあまり得意じゃなかったですよ。

      ビジネスキャリア検定、ダブル合格でよかったですね。
      合格基準点が下がるって、よっぽど難しかったんですね…。

  2. KITAMURA より:

    某ブログで、miwaさんのFP1級合格の話題が出ていたので、ちょっと書き込みました。鈴木秀明さんとFP1級合格に至る取得の仕方の違いというのがありましたので…。鈴木秀明さんは、AFP→CFP→FP1級実技の順番で取得していますね。
    また、FP3級(FP協会)の試験の難易度については、私が受験した感想では、ITパスポート>>FP3級。といった感想でした。FP3級は、レベルの低い私でも合格は割と楽に感じました。資格マニアの方なら難なく取得出来る資格だと思います。保険のおばちゃんもけっこう取得して、堂々と名刺に「3級FP技能士」って書いていますね。たまに2級技能士(+AFP)もいますが、1級の人にはまだお目にかかった事はありません。来年はFP2級も目指したいと思いますが、FP2級とITパスポートはどちらが難易度高いでしょうか?

    • miwa@管理人 より:

      >KITAMURAさん

      そういえばシカクロードの鈴木さんはAFP→CFP経由でFP1級なんですよね。
      私も当初はCFP経由で1級を受けようと思ってましたが、実務経験としてカウントできそうな職歴があったので1級学科路線にシフトしたんですよ。

      FP2級とITパスポート…うーん。
      FP試験の6分野(ライフプラン・リスク・金融資産・タックス・不動産・相続)のうち、何が得意(苦手)かにもよるので、明らかにこっちの方が難しい!ということは言い切れませんが、試験対策のしやすさで言うと、過去問がキッチリ公開されているFP2級のほうが勉強しやすい(合格点を取るには何を勉強したらいいかがわかりやすい)と思います。

  3. おばゆう より:

    お世話様でございます。

    1級実技の結果はそろそろ来ましたか??
    自分は80点でした~

    個別問題が8問ミスったので、
    2点×8問=16点マイナス
    筆記で4点マイナスくらいだったのかと思います!

    今後もブログ、楽しみにしてます!!

    • miwa@管理人 より:

      >おばゆうさん

      ようやく私のところにもやってきました…。
      (ちょうど夜6時前に家についたので、急いで再配達の手配をして、郵便物を受け取りました!)
      どうなることかと思いましたよ~。
      私は84点だったんですが、○×4問→4点減、多肢選択×2問→4点減、記述計算問題×1→5点減 筆記で3点減くらいだったのかなと思います。