二種電気工事士技能試験 女性は不利か?

二種電気工事士上期試験の出願時期(3/15~4/5)が間近に迫っているので、今回は女性視点から見た技能試験の話を書いてみます。

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技能講習1日目の後

第二種電気工事士試験は、女性の受験生が極端に少なかったです。
私がザッと見た範囲では、自分を入れて100人中2~3人くらいしかいませんでした。

女性の受験生は、正直言うと、一般の成人男性と比べると不利な面があることは否定しません。

というのは、成人男性に比べると握力が弱い&手のサイズが一回り小さいため、太目のケーブル切断や圧着工具の使用の際に、余計に力を必要とするからです。

管理人miwaも、二種技能試験対策講習(朝9時~夕方4時半まで)の1日目が終わった後、右前腕と右親指付け根・左手の親指が痛くて痛くて死にそうでしたorz

特に、2.0mm1本と1.6mm3本の4本の電線を中スリーブで結線した後、
コレ、手がすっっっごい疲れるんですけど!技能試験ってこんなに大変なの!?
「何で私はこんな大変な試験を申し込んじゃったんだろう。しかも(技能試験の前に)高圧ガスと消防設備士甲4まで申し込んでるし!自分のバカー!」
とひどく後悔したことを覚えています。

講習が終わった後、右手と指が痛くて力が入らず、痺れが残っている状態だったので、駅で電車を待っている間、「右手がすごく痛くて家事ができなさそうなので、今日は晩御飯をどこかに食べに行きたいんですけど」と旦那に(左手で)ヘルプメールを送ってしまったくらいw

そして、次の日は腕の筋肉痛と、(元々患っている)肩こり・首こりも相俟って、頭痛と吐き気で半日寝込んでしまったのでした。
布団の中で、こんなんで私は技能試験に受かるんだろうか…とマジで泣きたくなりました。

腕力の弱さをどこで補うか?

でも、女性故に腕力が弱いということが、技能試験本番でも致命的なハンディキャップになるのか?というと、
作業に慣れていないうちは体力面がかなりキツいと思うけど、候補問題13課題の練習が一通り終わる頃には、工具の扱い方や作業に慣れるから大丈夫
腕力が多少弱くても、腕力のハンデをカバーできる箇所は沢山あるから、そこで頑張ればいい
というのが私の実感です。

手や指、頚椎などを怪我しているとか、腕に力が全く入れられないなどの特別な事情がない限り、中学生女子レベルの握力(およそ20キロ程度)があれば、作業自体はできます。
技能試験では大サイズのリングスリーブ圧着を必要とする課題は出ないので、要はリングスリーブ(中サイズ)が圧着できる&ウォーターポンププライヤーでネジの頭が飛ばせるだけの力があればいいわけですから。

扱いやすい工具・便利な工具を試す

腕力のハンデを軽減させる簡単な方法としては、あまり力を入れなくてもスムーズに作業が進められる、「扱いやすい工具」を買うのもいいと思います。

・ミニサイズ(極小・小・中専門)の圧着工具を使う
・切れ味が鈍くなった時にそなえて、VVFストリッパーを2本用意する
・力をあまり入れなくても切断できそうなペンチやケーブルカッターを買う
・VA線ストリッパーを買う など。

技能試験では、電動工具以外の持込は何でもOK(カッターは自粛)なので、工具代はあまりケチらず、便利そうな道具や使いやすそうな工具を試してみるのも一つの手です。
(これは女性に限らず、男性も同じだと思いますが。)

管理人miwaの場合は、最初は旦那が技能試験の時に使った工具を借りましたが、私は身長(161cm)の割に手が小さいためか、レギュラーサイズの圧着工具では、中スリーブを片手で圧着することができませんでした。


技能講習の1日目が終わった後、速攻でミニサイズの圧着工具(エビ リングスリーブ(E)用ミニ圧着工具 )を買い足しました。

また、VVFストリッパーも、HOZANの旧型のストリッパー(P-956)だったので、圧着工具とあわせて、2.0mm×3Cの外装が一度に剥ぎ取れるタイプのVVFストリッパー(P-958)も買いました。


(旦那から借りた旧型ストリッパーは、壊れたときのためのスペアとして持っていきました。)

旦那からは
「どうせ電気工事士試験だけでしか工具を使わないんだから、新しいのを買わなくてもいいんじゃないの?2.0mm×3Cのケーブルを使う課題なんて1個しかないんだし、出たら電工ナイフで剥がせばええやん」
と言われましたが、万が一不合格になって再度受験するくらいなら、便利な工具を買ったほうが安上がりだと思ったので、工具を新しく買っちゃいましたね。

実際、ミニサイズの圧着工具は、片手でも難なく圧着作業ができたので、これは買って正解でした。
(そういう意味では、もしこれから新しく工具セットを買うんだったら、ミニサイズの圧着工具が入っている方の工具セットを買うのがいいでしょう。)

また、工具の購入以外にも、時間短縮のできそうなところをみつけて、作業時間の短縮・無駄を減らしていきます。

・複線図を1つあたり3分以内で書けるようにする

このときに注意することは、テキストの複線図をそのまま丸暗記するのではなく、「書き方のルール・順番」に従って書く練習を繰り返すこと。(※書き方のルールは、手持ちの技能対策のテキストに載っていると思うので、そのとおりに真似をすればいいです。)
何回もルーティンに従って書く練習をすれば、書き方のルールが頭に入ってきますし、ルールを覚えてしまえば13課題全部を丸暗記をする必要なんてありません。

参考:第二種電気工事士試験対策(筆記・技能共通) 複線図は難しくない

・候補問題の単線図から、複線図・支給材料・作業工程・完成像のイメージができるようにする

ある程度練習が進んだら、「単線図→複線図へのイメージトレーニング」をやっておくといいです。


試験センターのサイトから、その年度の候補問題pdfファイルをタブレットに落として、通勤中や昼休みにイメトレをやってました。

H29年度技能試験候補問題

・過去の技能試験の問題用紙・解答例・判断基準を読む

これも、試験センターのHPからダウンロードできます。
施工条件の見落としを防ぐためと、試験の出題傾向を分析していきます。
自力で合否判定ができるレベルになるくらいまで、「欠陥の基準」は頭に叩き込んでおいてください。

※29年度より重大欠陥・軽微欠陥が「欠陥」として統一されています。
28年度以前の判断基準については、軽微欠陥も欠陥とみなして読むようにしてください。

参考➀:平成28年度第二種電気工事士下期技能試験(12月3日実施)の問題、解答及び判断基準について

参考②:平成29年度版 技能試験の概要と注意すべきポイント(pdfファイル)

・工具の配置と作業手順を決めておく(その通りに練習する)

コレは前にも書きましたが、工具や部品の置き場所は、あらかじめ決めておきましょう。

参考:第二種電気工事士・技能試験対策(直前期編) 試験開始合図前の準備で合否は半分決まる

そして、置き場所を決めたら、「決めた場所に戻すクセをつける」ことが大事です。

戻す場所を決めずに適当にその辺に置きっぱなしにしていると、「あれ?あの道具どこへ置いたっけ」と見失ってしまいます(これがロスタイムになってしまう)

また、作業の順番も、工具や部品を手にとったまま「え~~と、次は何をするんだっけ?」と手を止めてはいけません。
手を止めてる時間はロスタイムです。どの順番で何の作業をするのか、作業の段取りはあらかじめ決めておきましょう。

・ランプレセプタクル(・露出型コンセント)の接続作業を3分~4分以内で終わらせるように練習する(個別練習)



外装を5センチほど剥ぐ→絶縁被覆を2センチほど残して剥ぐ(露出型コンセントの場合は1センチ)→ペンチまたはケーブルストリッパーで輪づくりをする→輪の穴にネジを通してドライバーで締める

この一連の作業を、3~4分でできるようになるまで、繰り返し練習しましょう(練習用のケーブルは廃材を利用すればOK)。

作業に慣れていない初期段階では、輪が上手く作れない、台座の穴からケーブル外装が出てこない、輪がネジに届かない、輪の向きが左巻きになってる、ネジが絶縁被覆を噛んじゃった!などなど、些細なミスで時間を浪費してしまいがちな箇所だからです。
逆に、レセップ接続を3分でできるくらいになれば、腕力面でのハンデはさほど気にならなくなるはず。

特に、平成29年からは、従来は軽微欠陥扱いだった項目もふくめて、一律で欠陥扱い(欠陥=不合格)となるので、レセップまわりの個別練習は是非やっておいたほうがいいと思います。

最後に

いろいろ書きましたが、結局のところ何が言いたいのかというと、「女性は腕力面のハンデはあるものの、複線図書き・作業段取り・器具付け・ケーブル剥ぎなど、腕力を必要としない部分で作業時間を短縮すれば、普通に合格できる」ということです。
「作業に慣れない初期段階の、体に残るダメージ」は男性よりも深刻ではあるのですが、そこさえ乗り切ってしまえばどうにかなります。

ただ、一つだけちょっと注意というか盲点になりやすいところもあります。
それは、爪が無駄に長いと、工具を扱うときに邪魔になるので(工具を握った時に爪が手のひらに食い込んで痛い)、技能対策~技能試験が終わるまでは、爪は短く切っておいたほうがいいということです(笑)
技能試験の練習期間は、ネイルは控えめにしときましょう。


コメント

  1. ヴェネ より:

    電気工事楽しかったのでまたやりたいと思いました。

    ストリッパーですが、切れにくいと感じるなら、方向かえたり少し斜めに入れてみてください。剥けると思います。

    リングスリーブが力いるなら、電線をもっとたくさん剥ぐとよいです。3㎝ぐらいしか剥いてないと思います。倍ぐらい剥くと、全く力いりませんよー。

    あと、
    軽微な欠陥は一発アウトにならないと思います。
    致命的な欠陥、重大欠陥、軽微な欠陥(一種の場合)すべて欠陥と呼んでいるだけだと思います。

    29年度欠陥の判断基準が出ますが、試験の採点基準は試験終了後出ます。
    もし、軽微な欠陥で不合格になるなら、判断員のさじ加減で合否が決まらないことを願います。

    もう二度と電線触ることないと思うと寂しいです。実技ある試験は楽しいので、また受けたいです。

    • miwa@管理人 より:

      >ヴェネさん
      ある程度できるようになると、技能試験もまた結構楽しいとは思えるようになるんですけど、講習の初日は本当にしんどかったです。
      痛い思い出ですね。
      最初は力の入れ具合や加減がわからないから、無駄に力が入っちゃう&全体的に肩に力入りすぎ!って感じだったかも。
      良く考えたら、寝る前にサロンパスとかシップを貼っておけば、多少はマシになったはずなのに、アフターケアがおろそかだったために翌日まで痛みが残って大変でした。
      欠陥は、フタをあけたら従来と変わらない結果に落ち着くのかもしれませんが、29年度の資料では、「欠陥のない作品が合格」と書かれている以上は、とりあえず練習の段階で、重大欠陥・軽微欠陥が一つもない作品を作れるようにしておくのが無難でしょうね。

  2. 私は今時の運管書きました。
    よろしくです。

    • miwa@管理人 より:

      >資格チャレンジ初心者 さん
      すいません、コメントを見落としてました(なぜかスパム扱いになっていた…)

  3. nuts より:

    今年、参戦予定です。

    まだ何も分からん状態です。

    • miwa@管理人 より:

      >nutsさん
      手を動かしているうちに、わかるようになりますよ!
      あと半年後には免許を手にしていることでしょう。

  4. シーラ より:

    小さい圧着工具がいいというのは全面的に賛成です。男性でも楽です。机が狭いので、そういう意味でも小さいほうが楽。
    ペンチは、新品だと動きが固いので、CRC 5-56つけておくとか工夫はするといいかも。
    ドライバーは、電工ドライバーともいわれる、持ち手が丸く膨らんだものが絶対です。(力がいれやすい)
    線の切断は、切断専用のケーブルカッターが圧倒的に軽く切れて楽です。(私は試験で使いました)
    電線の先で丸を作るのは、ペンチより、ホーザンの試験専用工具(笑)が圧倒的に楽です。ぜひ買うべき。
    あとは、電線の長さは誤差が大幅に認められているので、大ざっぱに切る。
    こういう試験の採点基準を逆手に取った試験向けに特化したノウハウは、藤瀧和弘著のすいーっと合格シリーズが詳しいです。(他の先生の本は、ほぼすべて試験とは関係ない一般論で書かれています)

    女性が一般的に不利な点があるとすれば、腕力以外に、多くの男性が言われなくても無意識にやってる力学とかの知識の実戦への応用がない人が多い(あくまで多いという人数比の問題)ので、無駄に力むことになる。
    なぜこの作業をするのかということを理解しようとせず、表面的に真似をしようとする。(だから別パターンへの応用がきかない)
    どうやったら目的を達しながら楽をできるか、をあまり考えない。
    やらずぎらい(私はこれは苦手という思い込み)。
    というあたりかと。男性でもそういう人は多くいますけどね。

    ただ、ここで言っている男女差は、あくまで現代日本での一般的なものです。
    生まれながらの差というのはごく小さく、あくまで社会的な思い込みの連鎖でできあがった差です。だから、欧米や中国あたりだとここまで差が大きいようには見えません。

    • miwa@管理人 より:

      >シーラさん
      ペンチで切断するのは結構腕が疲れたので、VVFストリッパー(旧型のスペアのほう)で切ってました(笑)
      そっかー…切断専用のケーブルカッターを買えばよかったな~。
      一種技能を受ける時は買っておこうっと。
      私は技能講習に通っていたので、「電線の長さは別にわざわざはからなくてもいいです!手でざっくりとはかればOK」と教わりましたが、独学者だと藤滝先生の「すぃーっと本」が一押しですね。

      >どうやったら目的を達しながら楽をできるか、をあまり考えない。
      というか、女性受験生は良くも悪くもマジメな人が多いっていうのはわかります。
      もちろん男性でもマジメな人はいるし、女性でもラクしたがりな人もいるけど、割合的には女性受験率の高い試験ほど、マジメな優等生タイプの受験生が多いっていうのはありますね。

  5. ピタヤ より:

    もうそんな時期ですか~自分もストリッパー小さいやつ買いましたよ(笑)
    複線図も最初は意味不明でしたが、今なら見ればスッと頭に思い浮かびますね!
    渡り線が怪しいですが・・・あと試験に受かるコツは施工条件をよく読む事でしょうか!(^^)!特に一種電工は、予想問題集とちがうので(*_*;自分もあやうく引っかかりそうになりました。

    • miwa@管理人 より:

      >ピタヤさん
      最初は意味不明だけど、手を動かしているうちに覚えてしまいますよね。
      二種は予想問題集どおりの問題が殆どですが、たまーに引っ掛けっぽいのもあったりするので、施工条件を読むくらいのゆとりはほしいですね。

  6. ひろ より:

    初めまして。
    2種電工実技の体験記でググって、このブログにたどり着きました。
    おかげさまで、昨年の後期試験で無事に合格、免許取得出来ました。遅くなりましたが、お礼申し上げます。
    その他の記事も面白く、ためになり、読むと試験に対するモチベーションが上がります。
    これからもお体に気をつけて、資格取得とその体験をどんどん、記事にしていって下さい。

    • miwa@管理人 より:

      >ひろさん
      はじめまして、コメントありがとうございます。
      後期の二電工技能試験、合格おめでとうございます。
      このブログ記事がお役に立てたようで、私も嬉しいです。
      他に参考になりそうなものがあれば、参考になさってください。

  7. 甲種危険人物 より:

    miwaさん、お久しぶりです。
    早いもので、今はもう今年の二種上期試験の申込み受付期間ですね。
    さて、今年からの欠陥判定基準の変更ですが、やはり去年までなら軽微な欠陥1つでも、今年からは重大欠陥と同じ扱いをされて一発アウト!と解釈して間違いないと思います。確かに去年までは、軽欠陥が2つまでならセーフで、3つ以上で不合格でしたね。今年から、これがたった1つだけでもアウトと思われます。かなりの練習量を積んでおかないと、合格には厳しいでしょうね。
    よほど器用な人でない限りは、少なくとも13問2周以上の練習は必要かと思います。しかも、二種の場合は試験時間が40分しかないので、その時間の短さ故に余計にプレッシャーがかかりますね。
    一方、一種の試験時間は60分なので、作品を作るだけなら割と余裕です。ただし、当日配られて初めてわかる試験問題に、その場で臨機応変にどう対応できるか?そんな「応用力」が問われます。試験前の準備やシミュレーションが非常に重要です。
    あと、私の主観ですが、個人的にオススメしたいのが、ホーザンの「合格クリップ」ですね。これで電線を束ねておけば、リンスリの圧着作業が非常に楽になります。
    特に束ねる本数が多いほど有効で、束ねるために電線を持つ片手がフリーになるので、非常に楽に圧着できますよ。
    (「合格クリップ」でなくても、電線を束ねて留められれば、普通の文房具のクリップでも、あるいは洗濯バサミでもかまいません。w)

    • miwa@管理人 より:

      >甲種危険人物さん
      本当に従来の軽微欠陥すらアウト、となると、試験当日のプレッシャーはかなりきついでしょうね。
      とはいっても、本番に向けてやるべき練習そのものは従来と変わらないはずです。
      何か新しい器具が登場しているわけではないし、従来にはないパターンの新しい配線図が出ているわけでもないですから。
      ただ、従来よりも、より正確に一つ一つの作業を進めることと、完成後の見直しとリカバリーの練習が重要になるかなと思います。
      合格クリップはオススメされている方がおおいですね。
      私も旦那からもらったものの、結局は使いませんでした。
      なんか電線をクリップで束ねたまま、はずし忘れちゃいそうだったので(笑)コレも欠陥になっちゃいますかね。